ミスコンテストのファイナリストを育てるメンタルコーチ、 常冨泰弘さんインタビュー。「インナーチャイルドを癒して、ハートと繋がることの大切さ」

常冨泰弘

「インナーチャイルドを癒して、ハートと繋がることの大切さ」

ミスコンテスト日本大会ビューティーキャンプで、各県代表のファイナリストに「セルフイメージアップ・メソッド」を教える、実践派心理カウンセラー、メンタルコーチの常冨泰弘(つねとみやすひろ)さんに、「これからの時代を生きるカギ」を教えていただきました。

 

【イルカが教えてくれた童心に戻ることの大切さとフリーチャイルドの育て方】

—— 高校教師から心理カウンセラーに転身した経緯を教えてください。
常冨泰弘さん:

高校の国語教師でしたが、農業にも関心が強かったのです。特に、農薬などを使わずに植物の本来の力を大切にする「パーマカルチャー(※)」に携わりたいと思い、直感の命じるままに教師を辞めて、その道の勉強を始めました。
オーストラリアにある、パーマカルチャーを世界に先駆けて取り入れたエコビレッジのクリスタルウォーターズを訪ねたり、モンゴルでの遊牧民生活体験、米国セドナでのネイティブアメリカンたちとの交流や各種の儀式体験、スコットランドのスピリチュアル&エコビレッジのフィンドホーン訪問などを通して、いろんなことを吸収していきました。
特にフィンドホーンでは、農場体験やダンスワークなど有意義な体験があっただけでなく、私をコーチングの道へと誘ってくれた方との出会いもあったのです。
この出会いをきっかけに、かねてから興味のあった心理学も学び始めたわけです。

—— 現在行っているカウンセリングの基盤になっているのは、どんな心理学テクニックですか?
常冨泰弘さん:

「再決断療法」と言いまして、交流分析とゲシュタルトセラピーを足して2で割ったようなものです。この療法では、幼児期に作った自分の決断に基づいて、人生のシナリオ上にパターンや束縛を作っていると考えます。
そこで、チャイルドの自我状態であるインナーチャイルドを癒して、パターンや束縛を作っている思い込みなどを取り除き、決断をやり直すことで、人生の脚本を書き換えます。
その結果、より自由で創造的な生き方ができるようになるのです。

常冨泰弘
2018ミス・アース・ジャパン日本代表 田中美緒さんと

—— ミスコンテストのファイナリストたちに教えている「セルフイメージアップ・メソッド」について教えてください。
常冨泰弘さん:

ミスコンに出る人たちにとって何よりも大切なのは、「本番で緊張しないようにすること」です。
「緊張してしまうこと」を、再決断療法では「禁止令」と呼ぶのですが、要はその根っこにあるのは「ありのままの自分には価値がない」といった自己否定的な思い込みなのです。
そこで、そうした強い思い込みを排除するためのワークなどを行っていくわけです。
特に幼少期の頃、両親や周囲の人からどんな言葉をかけられてきたか、に着目します。幼少期に褒められずに、否定的な言葉を多く体験してしまうと、本来は自由であるはずのインナーチャイルドが、ものすごく卑屈になり、縮こまってしまいます。
ですからその幼少期の自我を、本来あるべき自由なフリーチャイルドの状態に解放してあげるワーク、童心に戻るワークなどを行うことで自己肯定感を高めていき、セルフイメージアップにつなげます。