いろんな料理が並ぶ食卓を、人々が多様性を認め合える場にしたい。 Neoベジタリアン®提唱者、ericoさんインタビュー

erico様

人それぞれが自由に、フレキシブルに食事を楽しむ「Neoベジタリアン」という新たな食のスタイルを提案するericoさんに、これまでの経緯や思いなどを伺いました。

【植物性のチカラをベースにしながらも、動物性のチカラは自由選択で追加OK】

—— ベジタリアンになったきっかけは、長男の重度のアトピーだったそうですね?
ericoさん

そう、プロフィールにも書いていますが、実際は少し違うんです。本当のきっかけは、私は音楽家のマドンナの大ファンで、マドンナが「マクロビオティックをやっている」と知って、「私もやろう!」って自分の美容目的で始めた、というのが本当のところです。
そうしたら、26歳で産んだ長男が重度のアトピーを抱えて生まれてきましたので、息子のためにも一緒にやろうと、二つのことが重なる形で、マクロビオティックやベジタリアン、完全菜食のヴィーガンの世界に本格的に入っていったのです。

—— 「Neoベジタリアン®」というスタイルを創始した経緯というのは?
ericoさん
ヴィーガンにしたせいか、43歳のときに生まれた次男は、お肌つるつるでした。ただ産後、今度は私の方が、体調がよくなかったんです、貧血等があって。産後の身体を再生するという意味ではどうやら、栄養バランスの摂り方がよくなったみたいでした。
以前より夫には、エネルギーバランスが崩れたら「鳥の骨のスープとかが、身体の再生には向いている」などと教えていたものですから、それを覚えていた夫が私の病室に、鶏がらスープを作って持ってきてくれました。

ericoさん

「え、ヴィーガンの私に?」とも思いましたが、せっかく作って来てくれたのだし、と思い直して飲んでみると、ものすごくエネルギーが湧いてきたんですね。
その時、「今まで私は何をやっていたんだろう」と、ショックを受けまして。
その体験から生まれたのが、「Neoベジタリアン®」というスタイルです。これは、植物性のチカラをベースにしながらも、自分の選択で動物性のチカラも戴こうと。そして元気になって、世界に元気を還元していきましょうという、食とライフスタイルの提案なのです。

—— 教室に来られる生徒さんたちは、どういう方々が多いのですか?
ericoさん
多くの方が私と同じように、基本は植物ベースだけど、外食時やたまには動物性も食べたいという、柔軟な食のスタイルを望まれている方がほとんどですね。私は家族に「肉が食べたい」と言われれば出しますし、私自身は羊が好きなので、誕生日や家族との記念日なんかには、贅沢な羊料理を作りますね。じつは肉料理はすごく得意なんですよ(笑)。
ベジタリアンやヴィーガン宣言をしちゃうと、レストランが限られたり、友人と食事がしにくくなったり、出された料理を「ベジタリアンだから」と断ることもあって、何かとストレスも抱えます。
でもNeoベジタリアンは、「自分の選択と都合で勝手に食べるスタイル」なんで、すごく楽になりますね。

—— オーガニックや無農薬といった食材等へのこだわりもないのですか?
ericoさん
Neoベジタリアンとしては食品添加物も否定はしませんが、あくまでも「選択的に」ですので、避けるだけ避けて、安心安全な食材選びをする方向で私はやっています。ですからオーガニック宅配の「オルター」で食材を取り寄せていて、次男の学校での給食に関しては、学校側と交渉して、給食メニューと同じ内容を、私が弁当にして作って持たせるようにしています。

—— へぇー、学校側がそんなことを認めてくれるんですね?
ericoさん
今から20年ほど前に、長男が小学生の時は、アトピーがひどいにもかかわらず「自分の子だけ弁当なんて、そんなことアカン!」ってすごくもめたうえで、結局、却下されましたね。でも今は学校側もすごく柔軟です。
なんせ、「子どもの3人に1人が何かしらのアレルギー」なんですよ。宗教上、豚肉禁止のイスラム教徒の子どもなどもいて、小学生も多様性の時代ですから。だから交渉に行ったら「どうぞ、どうぞ」と受け入れてもらえました。