スピリチュアル用語解説 第10回「親」

インナーチャイルドはヒーリングを何回受けたら治る、とかそういった類いのものではなく、一生をかけて自分と向き合って少しずつ癒して行くしかない分野ですので、どっしり構えてマイペースに癒していきましょう。

 

【潜在意識にあるインナーチャイルドの恐ろしさ】

特に9~7歳以下の小さい子供であればあるほど、潜在意識とまだ繋がっている状態ですので、子供の潜在意識にその「親の都合で怒られた出来事」が擦り込まれます。そうすると「こういう時はこうするもんなんだ!」という親の価値観が子供の無意識に擦り込まれますので、どんどん子供の潜在意識に植え付けられて行きます。人間の潜在意識に植え付けられた記憶というのは簡単には取れませんし、後々の人生の行動にも多大に影響を及ぼします。「愛情から学んだ価値観」ではなく、「親の勝手な都合によって洗脳された価値観」が、大量にあなたの中に植え付けられていて、それが様々な恐怖や不安を呼び、自分に自信が無かったり、勇気が出なかったり、素直になれなかったりして、恋愛や、結婚、仕事、就職、転職など、人生の重要な場面で大きく左右されてしまい、本来の自分のポテンシャル(可能性)を発揮出来ないというのが、インナーチャイルドの恐い所なのです。しかもそれは潜在意識にあるため、無意識に発動して、自分でもそれがまさか「インナーチャイルドが原因でやってしまっている」ということに気づけませんし、「インナーチャイルドが原因でやりたい事が出来ない」というのがわからなかったり、気づかなかったりします。これはインナーチャイルドの影響によって「知らぬ間に行動している自分」だったりするので、どこかの時点で自分のインナーチャイルドに原因があることを、「何かがきっかけで気づかない限り謎が溶けないという」非常に「インナーチャイルド癒し」を難しくしている要因でもあります。

 

【インナーチャイルドは伝染病や遺伝病のような恐ろしさ】

間違った価値観はあなたが本来の人生経験から学んだものではなく、親が思っている価値観であったり、または学校の先生や友達や上司やテレビや雑誌などに作られた価値観であって、それはある意味「間違った価値観に感染」した状態とも言えます。

実は、その「親」というのが「こういうときはこうするべきだ!」というのを言っているのは、そもそもその「親自身」が間違った価値観に洗脳されているために、同じ価値観を子供に押し付けているという状況でもあります。ですので、親も、その上の祖父や祖母から押し付けられ感染させられた価値観である可能性もあり、代々ずっと受け継がれて来ている場合もあるわけです。そのため、この家系では恐れが強くて腎臓が代々弱い傾向などがあったり、悲しみが出せなくて我慢強い人達の家系では呼吸器系や肺や気管支系が弱かったりなど、という特徴が見られたりする場合もあります。

 

【インナーチャイルドを癒すためには?】

この記事を読んでいるみなさんは、もしかしたらそういった代々繋がってしまった、無駄な価値観や間違った価値観を切り捨て断ち切るために、この記事に出会った可能性もありますし、インナーチャイルドを癒す事によって大きな天命を果たす必要がある人も多いかもしれません。本来の人生の使命や天命を果たすためには、このような感染した価値観を浄化する為に、自分をしっかり内観し、インナーチャイルドと真っ正面から向き合う必要があります。でもこれはとても勇気のいることです。なぜなら自分のインナーチャイルドは誰もが触れて欲しくない心の深い傷であって、出来れば見たくない自分の中にある奥底の闇の部分だからです。ですから、自分のインナーチャイルドと対面するというのは、「もう徹底的に癒すぞ~!」と、かなりの覚悟をもって始める必要があります。そして、埋もれた記憶の奥底で、ずっとうずくまって泣き続けている自分のインナーチャイルドを見つけて自分自身で声をかけて癒していくしかありません。インナーチャイルドの本当のヒーリングというのは、何か手をかざすようなヒーリングを受けて癒されるというのはまったく無く、自分以外の他人には自分のインナーチャイルドの癒しは出来ません。インナーチャイルドのセラピストは、きっかけや方法、テクニックなどをお伝えしたり、一緒にクライアントに寄り添って記憶を辿って行くなどは出来ますが、最終的には自分自身で子供の頃の自分に声をかけて共感していってあげるしかありません。なぜなら、当時の自分の記憶や映像はその人本人にしかわからないからです。もっと言えば、その当時にどう感じたのか? という感情を詳細に理解出来ているのはご本人しかいませんので、自分が最も素晴らしい自分にとってのセラピストなのです。

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【親として出来る事】

自分が親だった場合、子供にものすごく強く言い過ぎてしまって、後から後悔して自分を責めてしまう場合があります。でもそれは、自分のインナーチャイルドを癒す絶好のチャンスでもあります。

「どうして子供にそこまでして強く言ってしまったのか?」

そこに自分のインナーチャイルドのヒントがあります。子供を見ていてイラッとしたのは自分も同じ事を親から言われた事があるからかもしれませんし、自分に出来なかった事が目の前で子供も出来ないのを見ているとなぜか許せなかったりなど、自分の中に「イラっとする原因」というのが今までの人生の記憶を子供の頃まで辿って行くと必ずあります。そうすると自分にとって癒しの必要な場所にたどり着けるのです。そうしたら、当時の自分にむかって共感の声をかけてあげたりします。「つらかったね。出来なくて怒られちゃったけど、一生懸命やってだめだったんだからしょうがないじゃんね~。」など、当時その時の自分がなんて声をかけてほしかったのかを、今の自分が「当時の自分の意識」に向かって言って上げましょう。そうして自分のインナーチャイルドを少しずつ眺めて癒せるようになって来ると、子供との関わり方も少しずつ変わって来ます。インナーチャイルドはヒーリングを何回受けたら治る、とかそういった類いのものではなく、一生をかけて自分と向き合って少しずつ癒して行くしかない分野ですので、どっしり構えてマイペースに癒していきましょう。

今回は「親」について、お届けしました。
「癒したいけど、子供の頃の記憶が無いんですが……」という方は、続きはブログでお届けします。

ではまた次回!

 

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