スピリチュアル用語解説 第10回「親」

インナーチャイルドはヒーリングを何回受けたら治る、とかそういった類いのものではなく、一生をかけて自分と向き合って少しずつ癒して行くしかない分野ですので、どっしり構えてマイペースに癒していきましょう。

こんにちは!
みなさんの気づきを応援するTanちゃんです。

 

【みなさんの親との関係は……?】

さて、今回は「親」について書きたいと思います。
みなさんのご両親はまだご健在ですか?

ご両親とはどんな関係を築いていますか? 仲がいい~~という人も、産まれた時からすでにいなかった~~という人、途中で大げんかしてそれっきり会っていない~~という人など、「親」との関係というのは産まれて来てまず一番最初に経験する人間関係なんですけれども、どうも親との関係がうまくいかないという人が、世の中ほとんどなんじゃないかっていうぐらい、本当に多いんですよね。

「もう家族みんなが仲良くって良くってうっほうほ~!」という方は素晴らしいですが、世間を見渡してみると意外と少ないかな~という印象ですよね。さ、そんな「親」ですが、スピリチュアルな面から解説するとどうなるでしょうか? これはもうスピリチュアル的に「親」を語るんであれば、まず「インナーチャイルド」という用語を無くしては語れないですよね。ですので、まずインナーチャイルドについてざっと解説しておきましょう。

 

【インナーチャイルドってなぁに?】

インナーチャイルドとは、子供の頃に親や先生などに言われた事や、された出来事の中で、自分にとって深く傷ついてしまって、ずっと長い間癒されずに心の底に残っている小さな子供の頃の自分の記憶のことを言います。これがあると、大人になってから、特に35歳を過ぎ、さらに40歳を過ぎて、歳をとればとるほど色々な物事に対するトラウマやブロックがインナーチャイルドが原因となって発動し、自分のしたいことがすんなりと出来なかったり、言いたい事が素直に言えなかったり、出したい感情がなぜか出せなくなったりなど、様々な影響として出て来ます。それにより、身体にも影響が出て、泣きたい時に泣けなかった人で悲しみを溜め込んでいる人だと目が見えなくなってくる人がいたり、「おまえ(自分)のせいで何か悪いことが起きた」と散々親から思い込まされて来た人は、感じる必要の無い罪悪感に苛まれ、自責の念が強く出て、股関節や関節が硬くなったりする人がいたり、逆に本当はひどい親に対して怒りがたくさんあったのに、親に反抗出来ず、怒れなくて怒りを溜め込んでいる人は肝臓や胆のうの機能が落ちて来る人がいたりなど、インナーチャイルドは、自分の感情の抑圧によって身体にも人生にも多大な影響を与えているため、私達が長い人生を生きて行くにあたって、インナーチャイルドには必ず「癒し」を必要とする、とても重要な分野となります。

 

【親って本当に私を愛しているの?】

さて、あなたは自分の親から愛されていると思いますか?「ものすごくたーーっぷりの愛情をかけてもらって、ものすごく愛されています!!」って自信を持って言える人はどれぐらいいらっしゃるでしょうか?

どの親もみんなが必ず子供を愛していると思っていますか?

とっても残念なお知らせですが、親だからといって必ずその子供を愛しているとは限りません。「親なんだから、子供を愛していてあたりまえでしょう!!」という人がもしいたとしたらそれは、その人の願望と理想なだけです。子供がいて自分が親をやっていてそのように言っている人も、果たして本当にそうかどうか今一度見直してみる必要があるでしょう。親も「人間である」ことを忘れてはいけません。完璧に愛情を理解している人間など、この世にはいません。もし愛を完璧に表現出来て、愛のままに生きている人だったら、この世に転生してくる理由など無いからです。(笑)

そもそも、「子供を愛している」というのは、どういう状況を言うんでしょうか?

これは、受け手側(子供からの視点)で見た時によって、「愛されている」と感じているか、「愛されていない」と感じていないかが変わって来ます。なので、実は「親からずっと愛されていると思っていた!」と勘違いしている場合もあります。でもそれはご本人は愛されていると思っていたわけですから幸せともいえます。愛情で親が子供にやってあげているように見える事でも、実際は、親本人の自己満足のためだったり、世間体を気にしてのことだったり、親として認められたいという気持ちから「やっているだけ」だったりして、本当にその子供の事を主体に考えて愛情からやってあげていたこととは限りません。「親である」という権限のようなものを振りかざして子供を支配している人もたくさんいます。

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【親ってどうしてすぐ怒るの?】

子供を叱ったりするのも、一見、作法やコミュニケーションを学ばせる為にやっているように見えても、実際は「自分の子供は優秀に見られないと困る」という「親の認められたい願望」だったり、「見栄っぱりな親」だったり、子供が行儀良くしていないと面倒臭いという「自分本位な親」など、本当にそこに必要で愛情で子供を叱っているとは限らないことが多くあります。

ですので、実は「親」という生き物はかなり「自分主体」「自分本位」「自分都合」で子供をコントロールしていることが多いのです。ということは、そのような親の支配を受けている子供というのは、心が傷つき大変混乱した状態にあります。親に怒られた子供本人としては「え? どうしてこれがいけないの?」「なんでこれをしたら怒られたの?」「どうしてこれがうまくいかないとダメなの?」など、「本来の自分」を「親の都合」で否定されてしまうので、非常に混乱した状態にされるわけです。それは、愛情によって叱られたわけではなく、親の都合によって怒られたからです。