心の色「トゥルーズカラー」は、あなたの心の土台を教えてくれる  〈オータム編〉

ウィンターが広く浅くたくさんのものを受け持って全体を動かそうとするのに対し、自分の管轄を明確に見極め審美眼に叶った完成度を求めて行動をきめるオータムには、独特の深くて重い存在感があります。

どちらかと言えば多弁を嫌う傾向があり、必要な時しか口を開かない分だけ、なおさら近寄りがたい印象を放っています。

 

オータムは、狭く深く自分を探究し続ける哲学者

器用不器用という言い方をすれば器用であることに興味がない人と言えるでしょう。
何でもこなす器用さより、匠の技術を感じる領域まで完成度を求めるのがオータムのエネルギーなので、本質・本物を追求して深く深く探究し続ける専門家の価値観を追い求めて突き進みます。

例えば、速水もこみちさんが俳優でありながらも、料理人の領域に達するほど趣味を掘り下げて探究して、今や俳優なのか料理人なのか解らないくらいの認知がありますね。
でも、明るく器用にぺらぺら喋る印象もなく自分の世界を大事にしている姿が思い浮かぶと思います。
彼のように落ち着いた印象で至近距離でない遠い美学に向かって進もうとする視点で人生を俯瞰している人たちが多いでしょう。

 

オータムの色の特徴から見えてくる心理的特徴

オータムはどちらかと言えば多弁を嫌い、口が軽い方ではありません。
そのため、愛想がない、とっつきにくいと思われがちなのは確かです。

人が嫌いなのではなく、自分の価値観に基づいて生きており、良くも悪くも「適当」で「お手軽」に興味が無いことから、自分の想いをどう言ったら理解して貰えるかと言葉も選ぼうとすることで、発声が遅くなる傾向があります。
それが、重い空気と勘違いされやすく、せっかちな人はオータムを面倒臭い人と思い込みやすいのも確かでしょう。

オータムは確かな美学をきちんと伝えたい欲求がある丁寧な人たちですが、その世界が複雑で一般受けしない深さであることも確かでしょう。

軽い濁りみのナチュラル …落ち着いて上品さがあり、自分の美学に基づいて平穏に生きるナチュラリスト
コクのあるブライト   …人を惹きつけインパクトで自分の世界感を言葉にして表現出来るオピニオンリーダー
深み渋みのダーク    …こだわりを更に探究して自分の価値観へと落とし込みライフワークにする匠・学者タイプ
濃厚ゴージャス     …いわゆるセレブ志向のハイクラスインパクトで上品かつゴージャスが嫌みなくマッチするタイプ

 

この4つの色の特徴があなたの心理を造りあげる

このように、オータムの中でも4つほどの色の特徴があり、誰もがどこかに比重がかかりますが、どの部分も使いながら毎日を生きているわけです。
人の心が軽くなったり重くなったりすることは1日の中でも変化があるように、この4つの個性をランダムに使い分けて生きていると思えば解りやすいと思います。

〈ポジティブな面〉
ナチュラル心理 ⇒ あまり人に惑わされることもなく坦々と自分を生きる
ブライト心理  ⇒ 説得力のある行動と意見、哲学的考察の魅力と求心力
ダーク心理   ⇒ 自分なりの美学を貫く意志力と持続力、研究心旺盛
ゴージャス心理 ⇒ 華やかな存在感と豪華な雰囲気・環境を創出する手腕

〈ネガティブな面〉 
ナチュラル心理 ⇒ 世の中の混沌を避けようとして愛想がないと誤解される
ブライト心理  ⇒ 意見を押し通して強引に人を仕向ける圧迫感がたぎる
ダーク心理   ⇒ 世捨て人のように孤立して関係性を遮断しがちになる
ゴージャス心理 ⇒ 基準が高すぎて高飛車で傲慢な態度を漂わせてしまう

 

オータムは、ドシッとした静かな存在感で自己価値観を創造し続ける

このように、オータムの人は他のグループの人とは違ってしっかりとした「自分観」があり、その軸をもとに自分の行動規範を決めて行きますから、思春期や20代半ばまではそれを定めることにかなりの労力を注ぎ、引きこもることもしばしばです。

周囲はそれで驚きますが、本人は自分が納得しないと世の中で生きていける気がしないと思っています。
ずっと自分を探し続けることを人生の意義として生まれてきたような人たちですから、「適当でいいんじゃない?」などと言われると、一気にその人を遠ざけます。

オータムは「そんなことを言っているから世の中がダメになるんだ!」くらいに思っています。
オータムの人が持つ研究心の凄さでたくさんの後生に役立つ地道な研究がなされているといっても過言ではないと思いますから、匠の世界を追求するオータムを黙って見守る肝要さが周囲の人間には必要です。

 

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