神在祭の始まった出雲では、なんと世界に三千羽とされる珍鳥・袖黒鶴の若鶴が斐川町に飛来し、話題を呼んでいます。吉祥紋のモチーフでもある鶴は瑞兆。きっと今年の神議り(かみはかり)では来年の多くの御縁を結ぶ話し合いが神々の間で執り行われるのでしょう。
この記事を書いている時は実は神迎祭当日。いつもならお忌み荒れという激しい風が日本海から吹き荒れる時期なのですが、今年はどこか穏やか。それもまた来年は穏やかな年になるよと神々が教えてくださっているのかもしれませんね。
須佐神社最大のパワースポット☆大杉さん
須佐神社最大のパワースポットといえばこちら、樹齢約1,300年の大杉です!
本殿の向正面向かって右斜めに根付く大杉、そう、斜めな参道を辿るとこの大杉へと真っ直ぐ延びているのです!
力強く地に根を張る大杉。この大杉から斜めになっている参道へと結ぶライン上の御神氣の強さといったら、まさに掛け流しの源泉!あまりの心地良さにいつまでも長風呂……いえいえ、長居をしてしまいます。
温泉は神様の通り道。地中を流れる豊かな水が地熱という火に温められて湧き出(いずる)日本は、火水(かみ)の国と謂われるのも納得が出来ます。
また、元々は宮尾山山麓に鎮座していたと謂われる須佐神社、遷宮の時には宮尾山山頂から火の玉が飛んで本殿へと入るとも伝えられているので、その火で熱せされて御神氣が温泉の様だと感じるのかもと勝手に妄想しています。
そんな大杉パワーをなんと授かることが出来るのがこちらの『大杉さんの木霊』という御守りです。
睨みをきかせる天照大神!?
さて、須佐神社でもう一つ興味深いパワースポットといえば、須佐神社に向かい合う様に鎮座している天照社でしょう。
それはまるで須佐之男神を見張る様に睨みをきかしているのかもと思う配置です。
ちなみにこちらの社は『上(かみ)の御前さん』と称されています。
『上の御前さん』が鎮座しているなら、『下(しも)の御前さん』も鎮座しておりまして、こちらは須佐神社本殿後に鎮座する三穂神社です。祭神は三穂津比売神と事代主神。日向の神々にしっかり睨みをきかされているとも、または日向の神々を従えているとも見えて、なかなか面白いなと思うのです。
温泉の様な御神氣は父性と漢氣の証
そんな須佐之男神を私の脳内で変換して絵にするならこんな感じでしょうか。
う~ん、これは見張られてもジロリと睨み返して黙らせてしまうかも!?
厳しさは優しさ。その瞳の奥には深い愛情があるのでしょう。
厳しくも深い愛、父性に包まれている様な感覚が温泉の様にも感じるのかもしれません。
漢(男)は無言で目と背中で語る、そんな須佐神社なのでした。
◆12月6日出雲市の町の生活プランナーみそらにて
イベントを開催いたします。