そこは神様の宴会場!?直会の神社☆立虫神社・万九千神社

斐伊川の畔に鎮座する立虫神社・万九千神社へと参拝レポート! 皆さんもたくさんのご縁に恵まれるために、是非ご参考にしてみては?

出雲大社で神等去出祭(からさでさい)が行われた11月28日の夕刻、出雲大社から八百万の神々が移動する斐伊川の畔に鎮座する立虫神社・万九千神社へと参拝してきました。

看板

 

万九千神社では旧暦10月17日~26日までを神在、もしくはお忌みと称して齋行をする神社です。旧暦26日夕刻、幣殿の戸を宮司が梅の小枝で「お立ち」と三回唱えながら叩く神等去出祭が行われるのです。

その為、ここより神々がお立ちになられる事から、地名が神立といわれるそうです。

 

境内に鎮座する二つの社

鳥居をくぐってまず目に入るのはこの二つの神社です。

境内

向かって左手は立虫神社、向かって右手が万九千神社です。

 

立虫神社

こちらの立虫神社の主祭神は五十猛神・大屋津姫神・抓津姫神で、配祀神は大名牟遅神・伊弉冊大神です。

元々は別の場所に鎮座していた立虫神社は江戸時代、斐伊川の航路変更の為に万九千神社へと御遷宮されたそうです。

また、大名牟遅神・伊弉冊大神を祀っていた客神社も大正時代に合祀されたそうです。

 

八百万の神々が神議・直会をする万九千神社

万九千神社 1

こちらの真新しい神社は、昨年御遷宮された万九千神社です。御祭神は櫛御気奴神、大名牟遅神、少彦名神、八百萬神です。

 

出雲大社で神議りを終えた神々が移動され最後に滞在し、神議り・直会(なおらい)をされるのです。大きな絵馬に描かれた絵の様に、さぞや楽しい宴なのでしょう!

万九千神社 2

 

ですが、神等去出祭の夜は境内を覗いたり、外出したり、大声を出したりすると神罰があたると謂われ、静かに家に籠って神々をお送りします。人間は神々の宴も、お立ちになる様子も見る事を禁じられていたのです。

この神在月に吹く北西の季節風を「お忌み荒れ」「万九千さん荒れ」と呼び、神々の存在を強風と伴に感じ、畏怖の念を抱いてきたのです。

万九千神社 3

そして、万九千神社には本殿ではなく、磐座が鎮座しており、直接御神体を目にする事ができます。

 

八百万の神々が全国へとまた旅立つ結びの地

さて、今年の神議はどんなご縁を神々は結ばれたのでしょうか?

一見途絶えてみえたご縁が再び繋がったというご報告を11月28日以降よく耳にします。

大社遥拝所

それは人間の眼には途絶えて見えた出来事も、ただ必要な時間と距離があっただけで、神々にとっては計算通りなのかもしれません。

途絶えていた期間があったからこそ再びその大切さが身に染みて分る、愛しさが増す……。神々は途絶えさせてみせる事で人間に大切な事を自ら気付き学ばせてくださるのでしょう。

一度神議りによって結ばれたご縁はそう簡単に解ける事などないのです。

只今万九千神社にいらっしゃる八百万の神々は12月7日夕刻に全国へとお戻りになられるそうです。たくさんの結ばれたご縁をお持ちになってお国へとお戻りになられるのでしょう。

さあ、どんなご縁が待っているか楽しみですね!

 

◆12月20日癒しスタジアムIN大阪vol.41に参加しますブースは41・42番です。
詳細はこちらからご覧ください

 

《沙久良祐帆 さんの記事一覧はコチラ》