誰でもふわっと楽になる じぶんにかえる お片付け ~蕎麦屋の女将、大掃除を語る 第四回

■自分スタイルで、捨てるを制する

では、どう捨てるのか?
捨て方については、素晴らしい方々が既に様々な提案をしていらっしゃいます。

これはもう勉強法みたいなもので、自分がしっくり来て、継続できる方法を探すしかありません。
英語が得意と言っても、修得の方法は様々で、自分に合うものを探すしかないからです。
というわけでご参考までに、私のやり方を……。

☆食器

家と店で日々使うものしか、持たない。
来客は3人まで想定。
それ以上の場合はあるものでやりくりする。

~手放し方

○古い物、欠けた物は自治体の指示通り捨てる。
○新品は自宅前で「ご自由にお持ち下さい」と置いておいたり、寄付する。

☆本
遺伝的に目が悪いので、電子書籍は使いません。
というわけで嵩張る紙の本がどんどん増えていくわけですが、殿堂入りの数十冊以外は

理解できた(と思われる)ものは売る→脳みそ保存
理解できないものはとっておく→本棚保存

というシンプルなルールを採用しています。

頑張れば理解できるかなと思っても1年くらい理解できないものは「残念ながら私の頭では処理できない」と考え、売ります。
買ったり貰ったりしたけれど手に取らないものも、縁がないので売る。
名作は絶版あるいはデータが無くなることはないと思うので、好きでも滅多に読まないなら、売る。
みんなで楽しめそうな新品は行きつけの接骨院に寄付(待合室に置いてもらえるからです。たまに自分も読めますし。最近だと「しいたけ占い」は喜ばれました。ただ貰う側の負担にならないよう「貰って負担にならないですか? 要らなければ売ったり場合によっては捨てても構いません」などと言い添えることが必要かも。このあたりは臨機応変にやって下さい)。

本によっては、すぐには離れがたいが、とはいえおつきあいする時間は終わった感じがする場合もあります(本に限らずですが)。

この場合は

冷却期間をおく

が有効です。

つまり「保留の箱」を作って、そこにいれておきます。
そこに入っていてもまた読みたくなって手に取るなら、本箱に戻す。
そのまま読まないなら、一月くらいしたら古本屋さんに持っていきましょう。

ちなみに新刊は高く買い取ってくれるところも多いですから、愛と買い取り額を天秤にかけることも捨てるきっかけになります。
洋服のところでも触れるつもりですが、保管にはスペースが必要で、スペースには家賃などがかかってきます。
要らない物にお金を払っていないか、ちょっと考えてみるのもおすすめです。

ちなみに問答無用に本が好き、愛着がありすぎ……という方は「国会図書館」があるということを折々思い出して下さい。

またこれからは電子化が進み、脳に直接?  データが送られてくる時代がくるかもしれません。
本は消えても理解という仕事だけは残るのでしょうが。
ちなみに本にも虫はつきますし、紙も劣化します。

 

本にこれだけ字数を割くことからもお分かりの通り、私も本は大好きです。

「死ぬまでに行きたい世界の図書館」(笹倉出版社)「日本の最も美しい図書館」(エクスナレッジ)などを愛読し、できれば図書館に住みたいくらいです。
が、とはいえ、これだけ素敵な図書館が沢山あるので、自宅を中途半端な図書館にしなくてもいいとも思います。

CDについては夫が音楽マニアなので、そちらに任せています。

~手放し方

○以前はアマゾンのマーケットプレイスで丁寧に売っていましたが、蕎麦屋をはじめてからはブックオフの一択。
大変お世話になっています。
○「欲しい」という方にはどんどん差し上げます。

次回は服・靴・バッグです

 

——次回に続く——

 

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