スピリットメイトが体験した幸せな海中出産 導いたのはお腹の赤ちゃん

新しい生命を誕生させることは、この世で最も美しく崇高なる愛の表現と言えます。 ベストパートナーと深い信頼のもと、自分たちだけで幸せな出産をクリエイトしたカップルのお話です。

それ以後、自分自身の魂にも確認すると、何度聴いても「海」という答え。
「人生の主導権を握るのは自分。だから私らしいお産をしよう」
そう決意した愛真さんに和紀さんも同意し、望みを叶えようと、二人で海中出産のことを調べ始めました。
ところが、あれこれ調べても前例がなく、どこの海でどうやって産めばいいのか、衛生面で本当に大丈夫なのか、と不安が膨らむ一方。
それでも愛真さん自身の声と赤ちゃんのメッセージに従い、準備を進めていきました。
ハワイの海という可能性も見ていましたが、渡航する予定の日を待たず、いきなりその時が来たのです。

陣痛が始まり、二人で「ここにしよう」と決めた聖地ヤハラヅカサの海を訪れました。
ところが、7月とはいえ夜の海は予想したよりも冷たく、愛真さんは全身がこわばり、「やっぱり怖い。無理」と後ろ向きの気持ちになってしまったのです。
一気に恐怖が湧き上がってきて、体は硬直するばかり。赤ちゃんが出て行こうとしているのに、産道は広がるよりも狭めてしまうことになります。
恐怖で決断ができず、「帰って自宅のあったかいお風呂で産もう」と砂浜を歩き出したのですが、だいぶ赤ちゃんが下がってきて、一歩も足が前に出ない状況に……。

「どう産みたいの? 愛真が決めた通りになるよ」
その和紀さんの一言で、目が覚めた愛真さん。
「地球と宇宙と愛する家族と一体になって産みたい!」
そう覚悟を決めると、肝がすわり勇気が湧いてきて、海にすんなり入って行くことができたのです。

入水するとすぐに、赤ちゃんは待ってましたとばかりに生まれてきました。
出てきた瞬間、水の中を泳ぐようにして水面に上がってきた海喜ちゃんを、すぐに抱き上げた和紀さん。
大仕事をやり遂げ、安堵した愛真さんも、赤ちゃんとしみじみ感動のご対面。
そんな3人だけの誕生劇を、満天の星たちが見守っていました。

 

* 母体に痛みのないお産は、赤ちゃんにもバーストラウマがない

愛真さんが恐怖でパニックになりかけている中、和紀さんは冷静に絶妙な一言でアドバイスして、見事なパートナーぶりを発揮。
そのおかげで、愛真さんは最高の喜びと幸せを味わい、満足のいくお産を実現できたのです。

一方、赤ちゃんの立場から見ると、自然すぎるくらい自然な誕生です。
自分のリズムを大切にされて、重力に逆らわずに産道を下りてきて、どこにも無理がないから、バーストラウマがありません。
なんと理想的なお産でしょうか。

海を綺麗にしたい、そのためには人間一人ひとりの意識を変えること。
そんな思いもあって、誰もやったことがない『海中出産』にあえてお二人はチャレンジしたのです。
聖地の女神様も、それをサポートしてくださったのでしょう。

お二人が実践する愛と至福に満ちた出産と、夫婦による自然体の育児は、これからの時代の理想の形ではないかと思います。
さすがに海中出産は、常識や固定観念の枠を超えていて、このファミリーだから実現できたもの。誰にでもお勧めできるものではないですが……。

そもそも「お産に痛みはない」「お産は快感を味わえる」ということを聞いたら、どうでしょう。
考え方がまるで違ってきませんか?

本当は「お産は痛いもの」と信じているために、出産が恐怖になってしまうのです。
思考が大変なお産を現実化してしまう、ということ。
そうならないために、潜在意識にある間違った思い込み、恐怖や不安を手放し、深いリラックスの状態を自分自身で作り出して、穏やかな出産を実現する方法があります。
それについては、次の記事でご紹介したいと思います。

 

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(写真はすべてイメージです)