疫病退散の儀式としての、オリンピックの復活
さて、こうした怨霊退散の儀式としてのオリンピックは、古代ギリシアにおいても一旦消滅し、デルフォイのアポロンの信託によって再び復活します。
伝染病の蔓延に困ったエリス王・イピトスがアポロン神殿で神託を仰いだところ、「争いをやめ、競技会を復活せよ」という啓示を得のです。
アポロンは、託宣の神であるとともに、伝染病を司る神です。古代人にとって、伝染病は、怨霊の祟りや、神の怒りの現れです。 おそらくは、何かの祟りか、神々の怒りが原因との神宣が出て、その解決策としてオリンピックの再開が啓示されたのです。
日本でいうならば、いったんなくなった祇園祭を、疫病退散のために再開する(実際応仁の乱でいったん途絶えたところ、その後復活しています)みたいなノリでしょうか。
古代オリンピックは、休戦や平和のためでなく、 怨霊退散の宗教儀式 から、疫病退散の宗教儀式に変容したのでした。
ギリシアの神々は、メソポタミア起源
さて、古代オリンピックの復活を託宣したアポロン神とは何者でしょう?
実は、ギリシアの神々はギリシア独自の神々ではありません。アポロンもゼウスも、アテナもヘルメスも、その起源はメソポタミアであり、エジプトなのです。
特に、メソポタミアは地理的にも近く、古代ギリシアの神々の原型はほぼ中近東といって差し支えないのです。
誤解のないように! 神話の話ではありませんよ。エネルギー体としての神々の話です。古代ギリシアには、ゼウスと呼ばれたエネルギー体やアポロンと呼ばれたエネルギー体がいました。
いえ、今だっています。私、ヨーロッパ旅行の時、不本意ながら結構見てしまいました。普通の人には見えないだけで、今でも、あちこちにいます。
ヨーロッパだけではありません。
アポロンやゼウスは、ユダヤ神秘思想主義カバラにも、別の名称で、とりいれられています。このお話は、オンラインでお話しさせていただきますね。
古代ギリシアでゼウスと呼ばれたエネルギー体は、確かに存在していました。 同じものが、国によって呼び名が違い、それぞれの神話があったのです。
神話は部分的に、真実を示唆していることもありますが、基本は小説と同じ、人間が作ったものです。祀られているエネルギー体にイマジネーションを触発されて、それぞれの民族がそれぞれの神話を紡いだのです。
ちなみに、オリンピックの起源になった、パトロクロスはトロイ(今のトルコ沿岸)で戦死しましたし、アウゲイアス王はトルコの黒海沿岸の王でした。ペロプスに至っては、元はリディア(トルコにあった国)の王子なのです。
そうなんです! みんなトルコがらみ、トルコはメソポタミア文明圏です。
召喚の儀式しまくってたカッパドキアもそこにあります。
「カッパドキアの地下神殿と八坂神社」
https://ameblo.jp/heavenly-crystal/entry-12625956946.html
かなりの数のギリシアの神々の故郷はトルコ(経由メソポタミア)といっても過言ではありません。
クーベルタン男爵はフリーメーソンだった
近代オリンピックの創始者クーベルタン男爵は、こうしたオリンピックの由来を知っていたのでしょうか? 当然、この程度のことは知っていたでしょう。
クーベルタン男爵がフリーメーソンだったことは有名です。おそらく彼はカバラに精通していたでしょうし、古代の秘儀については、人一倍詳しかったはずです。
彼のみならず、IOC(国際オリンピック委員会)発足時の重要メンバー、アンプティル男爵も、デズボロー男爵もみなメーソンです。知らないと考えるほうが無理があります。古代の秘儀は彼らの大好物なのです。
もし、オリンピックに宗教性がないのなら、何故わざわざ、オリンピアのヘラ神殿まで出向き、女神ヘスティア(竈のの女神)の巫女にふんした女性が、聖なる火を採取するのか意味不明です。
ただのギリシアコスプレのわけないですよね。
宗教(秘儀的)的文脈があると考えるべきでしょう。
なるほど、この「コロナの中、大事そうに聖火をもって走るなど、それほど大事な御神事なのか」と感じ入ってしまいます。
なぜ日本人は、古代の異国の神様の火を、ここまでして、必死で繋いでいるのでしょうか? これはもう、日本人に流れるシュメールの血のせいかもしれません(笑)
「日本に伝わったシュメールの神々―カバラと古神道」
https://ameblo.jp/heavenly-crystal/entry-12670679582.html
この続きは、オンラインでお話しさせていただきますね。
マユリ
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