新・神々の履歴書——日本の神様の起源 日本に伝わったエジプトの魔術——大和朝廷とオシリス神話

九尾の狐と戦う宝剣を持つ巫女

別のクライアントのビジョンに「にぎたひめのみこと」と名乗る日本の古代の巫女が現れました。飛鳥時代か卑弥呼の時代のような格好です。手に宝剣を持ち、鏡を祀る祭壇の前に立っています。妖怪を祓うように依頼されたようです。

ほどなくして、九尾の狐が現れました。巫女が宝剣で切りつけると、狐は胡散霧散しましたが、再び戻ってきて結局巫女が倒され、彼女は鏡の中に入ってしまいました。

ちなみに、巫女の入った鏡は今でもどこかの社にご神鏡として祀られていますが、周囲に綱を張られているので(綱は封印を意味します)鏡からでることはできません。誰かが綱を外してあげないと、鏡から出て成仏することができないのです。

さて、今度は勝った九尾の狐にフォーカスしてみましょう。

9尾の狐は9体の霊体があつまってできた集合霊です。残酷な死を迎えた古代の人々のビジョンがあらわれました。暴力的な死を迎えた9体の怨霊が集まって一体の妖怪になったのです。集合霊ならばコアとなる霊体があるはずです。

コアとなる霊体のビジョンが現れました。

 

永遠の命を手に入れようとしたエジプト人

坊主頭の古代エジプト人のような男性のビジョンがあらわれました。

台の上に寝かされた彼の肉体は神官たちによってばらばらに切り刻まれていきます。その横で、呆然と立っている彼の魂が、それをみて嘆き悲しんでいます。

「こんなこととは……こんなこととは知らなかった」後悔と絶望に苛まれています……

彼は、永遠の命を手に入れるためにこの秘儀に参加したとのことでした。ところが、いざ参加してみると、殺されて、肉体を切り刻まれてしまったのです。

永遠の命を得る儀式とは、肉体をすててアストラル体(幽体)として永遠に現世に居続けるための儀式だったのです。簡単に言えば、永遠に幽霊としてこの世に居続けるというような感じでしょうか。

絶望した彼は、怨霊と化し彷徨いながら、似たような魂を引きよせあって九尾の狐になったのでした。

この他にも類似するビジョンがありましたが、紙面の都合で省かせて戴きますね。

 

エジプト神話 — 切り刻まれたオシリス

「それにしても、いったいなぜ、切り刻むのか?」。答えを与えてくれたのは、偶然立ち読みした「イシス」という漫画でした。

一般の日本人同様、私自身はエジプトの神話など知る由もなく(その当時聞いたことがあったのはラーくらいでしょうか・・)その時初めて、オシリスの神話をみました。そして、あるシーンがビジョンで見た光景にあまりに似ていたので大変驚いたのです。

古代の伝説のエジプト王オシリスは、王位を狙う弟のセトに騙され殺されます。オシリスの復活を阻むため、セトはオシリスの体を切り刻んで、別々に捨ててしまいます。オシリスの妻イシスはバラバラにされた体をあつめて魔術で夫を蘇らせる……と言うお話です。

古代エジプトでは、死者の魂が復活するためには、肉体の保存が不可欠で、そのためにミイラを作りました。裏を返せば、復活させないためには、肉体を破壊すればいいのです。

オシリスの復活を阻むために、死体を切り刻んだように、怨霊として再び復活して朝廷に災いをもたらさないように、豪族の王の死体も切り刻まれたのです。

 

坂上田村麻呂とエジプトの魔術

「でも……よくよく考えてみれば、長野県に大和朝廷?」

「黒い直垂をきた六人の男?」大和朝廷にしては衣装が合いません。とはいっても出てきた甲冑は平家物語風というより、むしろ埴輪に近い……いったいこれはいつの時代でしょうか?

バラバラにする儀式を見守っている敵将らしき人物に、名前を聞いてみたところ、思いもよらない答えが返ってきました。

「坂上田村麻呂」―平安時代の頭、東北地方を征服した朝廷の征夷大将軍です。東北に遠征する途中に長野も立ち寄ったのでしょうか?

当時はまだ、太政官と神祇官があった時代で、行政と宗教が一体化していた時代です。朝廷の征夷大将軍が、大和朝廷に伝わる宗教的儀式を遂行してもおかしくありません……とはいえ、平安時代になってもなお、エジプト伝来の儀式が行われていたことに驚きました。

 

エジプト魔術と日本に伝わったカバラの伝統

大和朝廷は古代日本に伝来したユダヤ教の伝統を受け継ぐ人々です。単にユダヤ教に改宗した人びとではなく、何らの血縁関係があるように思えます。

というのも、朝廷と関連の深い神社には、よく旧約聖書の登場人物が祀られています。それは、彼らが旧約聖書を尊重していたというより、自分たちの祖先だからという認識だったように思えます。今の日本人と同じように、祖先を祀る風習があったのです。

また、聖書の人物が祀られているわりには、旧約聖書の聖書的な内容が(特に新しい年代の部分)が日本に伝わっているように思えません。つまり、彼らが日本に持ち込んだのは、旧約聖書が成立した紀元前4世紀以前の古い形態のユダヤ教、つまり、一神教が確立する前の、多神教的なユダヤ教だったのです。

この多神教的なユダヤ教には、古代メソポタミアやエジプトの宗教的伝統が多分に受け継がれています。そういう意味で、日本に伝わっているのはカバラ的ユダヤ教といえるかもしれません。

よくカバラというと、ユダヤ教の中の秘教というイメージがありますが、実際には、古代エジプトの宗教的伝統を色濃く受け継いでいるのです。

ローマ帝国時代にアレキサンドリアの図書館が焼け落ち、キリスト教もイスラム教も他宗教には不寛容でしたから、西洋では古代の魔術は駆逐されてしまいましたが、日本では大和朝廷を通じて、カバラという形で、古代エジプトの魔術がはいりこんできたのです。

 

大和朝廷はエジプト系ユダヤ人

そのせいか、日本の古社には、イシュタルや、イシス、オシリス、ラーなどの古代メソポタミアやエジプトの神々が祀られています。もちろんカバラの大天使もあちこちに祀られています。

更に、朝廷と関連のある神社には、ヨセフやモーゼ、アロンといったエジプト系の始祖が祀られています。大和朝廷はエジプト系ユダヤ人の子孫なのかもしれません。

考えてみれば、ヨセフはエジプトの宰相、モーゼに至ってはエジプトの王子ですから、エジプトの上流階級や王族のみが知りえた秘儀をしっていたとしても不思議ではありません。

ちなみに、朝廷と直接関係のないユダヤ人、例えばユダヤ系渡来人・秦氏に関連する神社は、ダビデやソロモンを祀っているので、明らかに朝廷とは出自が違います。彼らはエジプト系ではありません。

ちなみに、どちらにも祀られているのが、イサクとアブラハムです。部族や出自に関係なくすべてのユダヤ系の人々に祀られる始祖中の始祖なのでしょう。

さて、次回は、もう少し、日本に伝わった、エジプトの秘儀と、カバラについてお話ししましょう。

ちなみに、このお話は、本で読んだり誰かに聞いたり習った話ではなく、すべてセッションに基づいています。

マユリ

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