無意識のチャネリング―「崖の上のポニョ」と「君の名は。」後篇

イライラすること、むかつくかと、納得できないこと、が増えてきたら要注意! 自分の感情を、客観的に振り返ってみてください。

 

隕石落下と海の女神

話を本題にもどしましょう。
では、人魚がお仕えした海の女神=竜宮城の乙姫さま=イナンナとは、いったい何者なのでしょうか。
それを知るためには、ビジョンの続きをお話しないといけません。

彼女は、宇宙から飛来し、地球の引力にとらわれ、海に落下して、海底にめり込み、地底に到着しました。
地底には先客がおり、彼から、左岸の魔王に任命されます。
それ以来、川岸に立って、流れてくる死者の魂を仕分けしています。
それが、彼女が冥界の女神たる所以です。
またそうやって、不浄を浄化しているので、浄化の女神の職能ももっています。

さて、そのビジョンで彼女は、水と一緒に流れてきた死者の魂を浄化しながら「どうして私がこんなことをしないといけないのか……」と愚痴っていました。「そんなにいやなら、天にかえればいいではないか?」と話しかけると「帰れるものなら帰っているが、重力が強くてでられない」と、なんだか現実的なことをいっていました(笑)。

彼女はできれば天にかえりたいと思っているようで、機会をうかがっては、海底の亀裂から脱出しようとします。
そうすると、彼女のエネルギーは巨大なので、人間界も影響をうけます。それが自然災害となるのです。

 

隕石落下と堕天使伝説

日本には羽衣伝説、西洋には堕天使伝説があります。彼女もまた、天からやってきて、
ならずも地底にいるのですから、西洋流にいうと、堕天使といってもよいかもしれません。

星は、一種の生命体です。
我々動物と存在のありようが違うので、生き物として認識しづらいですが、命ある存在です。
彼女は、もともとは、地上におちてきた隕石でした。
隕石は彼女の肉体です。

それは粉々に飛び散ったかもしれませんが、魂は今も地底にあります。
地底にあるのですが、海や、水をつたって地上に現れることもあります。
地上に現れるときは、たいてい、湧き水(地底から湧いて出る水・泉や温泉など)のそばにいます。

彼女が落ちてきたのは、はるか古代の事ですが、その後、あちこちで、チャネリングされて祀られるようになったようです。
古代のメソポタミアやエジプト、縄文弥生の日本、ケルト時代のヨーロッパ……例えば、モンサンミシェルはもともと、彼女を祀っていた島ですが、キリスト教布教後のヨーロッパでは、異教の女神=悪魔とみなされたので、降魔の大天使ミカエルの名の下に封印されてしまったのです。

仏教は古代の宗教を迫害しなかったので、日本では、形を変えて、今でも、様々な名前で祀られています。
彼女を今でも多く祀っている日本が、水の恵みと同時に、水害の多い国であることは、この女神の本質を表しているように思います。

 

「君の名は」は隕石落下を予言しているのか?

さて、「君の名は」で予言されている隕石落下は、これから落ちる隕石でしょうか? それとも、すでに落ちた隕石でしょうか? というのも、この映画をみると、「本当はすでに落ちているのだけど、そのことに気づかずに、日常生活が続いている」と、とれなくもないからです。

これから落ちる可能性のある隕石としては、2036年の小惑星アポフィスがあります。
しかし、ポニョの流れからすると、そんな先の事とは考えにくいように思います。
ポニョは2008年に公開され、2011年に津波がきました。