Ⅱ.たくさんの畑の幸に恵まれて
鳥取の家と畑は、歩いて10分くらいの距離です。
畑では両親が長芋やラッキョウを出荷用に育てていますが、それ以外に家族が食べる野菜やフルーツ、ハーブ類を無農薬で作っていて、一年中ほぼ自給しています。
だから野菜はいつも必要な時に畑に行ってとってきて、とれたてを食べるのが日常です。
とれたばかりの野菜はおいしいのはもちろん、エネルギーがとても高いんです。
料理も余計な手は加えず、もっぱらシンプルに蒸したり、蒸し煮したり、焼いたりするだけ。
少量で、カラダも心も満たされます。
医学的な証拠はありませんが、消化もよいような気がします。
お店に並んでいる野菜は、どんなに新鮮でも収穫してから1日以上経っているものがほとんどなので、なかなか共感してもらえないかもしれませんが……
食べきれない野菜やフルーツは、天日で一日干して冷凍保存します。
太陽のエネルギーが加わると、さらにエネルギーもパワーアップし、調理時間が短縮できるだけでなく、味も凝縮され深みも出てさらにおいしくなります。
カモミール、ミント、タイム、オレガノなどのハーブも干して、ハーブティにしたり、入浴剤にしたり、一年中楽しみます。
ベリー類やグミは、ジャムにしたり、お酒に漬けたり、
梅は梅酒や梅干しに、ナスと紫蘇は塩漬けして発酵させて柴漬けにしたり、柿は干し柿にしたり、さつま芋は干し芋にしたり、冬になると一年分の味噌を仕込んだり……
鳥取の田舎の暮らしは、全てがオーガニック、とてもぜいたくで豊かです。
〈カラダと心を満たすおいしい野菜レシピ②〉
どんな野菜にも合う、ヘルシーな豆腐ディップです。
とれたての生野菜をいくつかそろえて、ディップとともに大皿に美しく盛り付け、パーティ料理にもどうぞ。
◆豆腐ディップ
カノウユミコ著『菜菜おつまみ』(柴田書店)より
〈材料〉
豆腐(充填豆腐タイプの絹ごし) 150g
A
玉ねぎ(みじん切り) 大さじ2
白味噌 大さじ1
オリーブオイル 大さじ2
米酢 小さじ1
レモン汁 小さじ1
塩 小さじ1/2
にんにくのすりおろし 少々
生野菜(トマト、ラディッシュ、大根、きゅうり、ピーマン、ニンジン、パプリカ、かぶ、キャベツなど)……適宜
〈作り方〉
1.豆腐とAをフードプロセッサーにかけるか、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。
2.器に1を盛り付け、適当に切った生野菜と一緒に皿に盛り付ける。
※ディップにパセリやチャイブ、チャービルなどのハーブ、胡椒や唐辛子などでアクセントをつけるのもおすすめ。
また、アボカドをプラスするとコクのある仕上がりになります。
11月12日開催☆カノウユミコさんのWS情報!
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