このくらい○○してくれたっていいでしょ? ~ コミュニケーションの注意点~

おそらく聞くまでもなく「ちっともよくない」とわかりますよね。
面接官がタバコが好きそうな顔をしているかどうかは関係ありません。
喫煙可の会社であろうと、さすがに面接中はダメなのです。

誰かに言われるまでもなく理解できると思います。
だから、どうしても吸いたければ面接が終わってから吸います。
場合によっては面接会場から少し離れたところまで我慢してから吸うと思います。

心の底から「タバコの何が悪いんだ!」と思っているのなら、堂々と面接会場で喫煙して堂々と不採用になれば良いのです。
でも、それはしませんよね。

では何故それがダメなのかというと「世の中にはタバコが苦手な人もいて、場合によっては迷惑がかかるかもしれない。社会人として誰かに迷惑がかかるとわかっていることを堂々とするのは問題だと思う。分別ある対応ができる人を会社は求めているんだ」と、ちゃんとわかっているからです。

そう考えると「ちょっと、いいですか?」が「ちょっと」では済まされない人生を左右する重大な問題であることに気がつくと思います。

もちろん人生のすべてを学校や会社の規範にのっとって生きていたら、息も詰まります。
プライベートでは気を抜くことも重要ですし、ハメを外すことも大切です。

ただ「想い」の温度差を縮めるためには一般的な基準は頭に入れておいた方が良いと思います。
タバコでいうなら喫煙可の会社でタバコが苦手だからと「臭いよ!」なんて言おうものなら、今度は、その人がマナー違反です。
何故なら喫煙可というルールがそこにはきちんと存在しているからです。

 

プライベートな時間ほど気をつけて!

衝突や喧嘩が起きてしまう時は「想い」の温度差が開き過ぎて、理解されない時が多いと言いました。

人間関係の極意は「自分のことも相手のこともきちんと尊重すること」です。
相手に遠慮しすぎて息苦しくなってしまわない距離間を、お互いに目指すことでバランスが取れます。

だからいつでも何処でもルールや規範でガチガチになる必要はありません。
ただし、その場その場で空気を読む必要はあります。

「ここは学校や会社じゃないんだから……」といって、ハメを外すのはある程度は問題ありません。
ただし、相手が不快、苦痛と感じるであろう可能性がある場合は、それをスルーしてはいけません。

たとえば部屋で音楽を大音量で聞いていたら近所迷惑になります。
食事中にスマホをいじっていたら、家族との交流をぶち壊してしまいます。
家族だから、友達だからと乱暴すぎる言葉を使っていたり、本音で話をしたいからと言って、相手が嫌がる質問ばかりしたり、自分の価値観を押し付けたら当然嫌がられます。

「気を抜く」ということは大切ですが、「気を抜き過ぎる」と危険です。

プライベートな時は気が緩んでいますので、ついつい他人に対してこう思ってしまうのです。

「そのくらい大目に見てくれたっていいでしょ?」
「そのくらいお願いしたっていいでしょ?」
「そのくらいやってくれたっていいでしょ?」

キーワードは「そのくらい」です。
そのくらいの温度差が双方で一致しないと、人間関係にヒビが入ってしまうのです。
「そのくらい」の基準値が自分基準だと、単なるわがままになってしまうのです。
自由にするのは良いことですが、相手の権利や幸福を奪ってはいけません。

この匙加減を上手にコントロールできるようになると『Win-Win』になるので快適になってきます。
もし匙加減がわからなければ、相手に直接聞いてみると良いと思います。
納得行かなければ自分の意見を一方的に押し付けるのではなく、妥協案も含めて交渉しても良いと思います。

また匙加減は、万能ではありません。
状況に応じて空気を読む習慣を身につけてみて下さい。
慣れてくれば、無駄な争いを減らし平和に暮らせると思います。

 

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