心配性、イラつき、もの悲しさ、自信欠損といったネガティブさに陥り続けているのは、自分との付き合い方がうまくいっていないということです。
人付き合いのように自分とも付き合い方の傾向があります。
無意識に今まで続けてきた自分との付き合い方を理解し、意識して「自分との新しい付き合い方」を身につけてゆくことで、人生を大きく変えてゆくことが可能になります。
今まで自分とどうやって付き合ってきたのかを振り返ってみましょう
ネガティブになっている時、ポジティブになっている時、どのように自分を励ましたり、落ち着かせたり、甘やかしたり、厳しくしたり、無視したり、動機付けたり攻撃したりしていますか?
こうした自分への無意識に行ってきた対応は、小さい頃から周りがどのように自分と接してきたのかが基になっています。
特に親が何を重視しているのかといった基盤の思考が私達の基盤の思考となり自分との付き合い方に大きく影響をしています。
親はその親からやはり影響を受けてきており、何世代にも渡り思考が受け継がれて伝統となっています。
代々伝わる一族の呪いと言われるようなものには、こうした「見直されることの無かった家系のネガティブな思考傾向」も影響しているのです。
あなたが変わることでそれを断ち切れます。
社会も国も同じです。
無意識の自分との付き合い方の例
「人様の迷惑にならないように」という思考を基にした自分との付き合い方が日本に存在します。
この思考にネガティブに過剰に反応しバランスを崩してしまい、人目を常に気にし、自分を押し殺し、自信を喪失し、エネルギーを閉鎖し、苦しい人生を送られている方が非常に多いのです。
繊細で優しくピュア、正しく生きたいと願う方が陥りやすいようです。
根底から改善してゆかないと年齢を重ねるごとに強迫観念とし悪化してゆきます。
自分との新しい付き合い方を身に付けてゆくステップ
1「自己研究」を深める
日頃から常に自己研究を進めてゆくことで、自然と他者や世界ももっと理解できるようになります。「自分を知りなさい」と古代から賢者たちが言い伝えてきた所以ですね。
A.無意識を意識化
好きなこと、嫌いなこと、自分の傾向の理由を突き詰めてみましょう。
どうしてその髪型や今日の洋服を選んだのでしょう? その理由は過去から取り入れてきた思考? 自分の本質(本能)? 自分と異なった人と時間を過ごすと自分がより見えやすいものです。居心地の良さから抜け出し、バックグラウンドや意見の異なる人と過ごし違いの理由を探りましょう。自分について常にブラインドスポットが存在することを忘れないで下さい。他人からの指摘を攻撃だと反応してしまう被害妄想の傾向や、何事も人のせいする無責任さは学びを深める機会を失わせてしまいます。他者の視点を上手に利用しましょう。
B.感情の出所や対応法を探る
感情は重要なメッセンジャーです。押し殺してしまっていますか? 感情を刺激する「思考」を自分の中に探り、体がどう反応をしているのかも探りましょう。例えば不安に陥っている時、「仕事で判断を間違ったかも。大阻害をもたらすかも。恥ずかしいことだった。嫌われたかも。」と頭の中の声がぐるぐる響き続け、胸を締め付け、何も手につかなくなることはありますか? その思考は現実に沿っていますか? どのように解決しようとしていますか? 寝て忘れる? 飲酒ややけ食い? スポーツ、カラオケ? 誰かに相談する? 人にせいにする?
C.自分で作り上げてきた境界線を見つける
自分で自分の可能性を無意識の思考によって制限していることに気がつきましょう。「恥ずかしいことだ」「迷惑をかけてしまうかも」「自分には向いていない」といった心の深い部分に根付いてしまっている思考です。当たり前に質問を投げかけてゆきましょう。どうして恥ずかしのか、向き不向きの判断法、何を迷惑と捉えるのか、正しいとはどうやって判断されるのか。自分に「どうして?」と可能な限り質問し論理的に突き詰めてゆきましょう。エゴが論理を常に邪魔しようとしていることに気がつきましょう。
自己研究は焦らずじっくり行う
自己研究は慣れてゆくとより多くの状況でより深く行えるようになります。答えや鍵を見つけたと思ってもそこで止まってはいけません。同様のトピックを何度も何度も問い続け、心の奥の声に耳を澄まし自分の一番の理解者になってゆきましょう。より深い部分まで理解が進んでゆくことで、より深い部分から自分を変えてゆくことが可能になります。次回は、ステップ2として「自己コントロール」等についてお話しできたらと思います。
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