幻のフルーツ・ポポーとは
ポポーというフルーツをご存知でしょうか⁉︎
ちなみに私はポポーの存在を最近、知りました。
何とも可愛らしい名前、一体、どんなフルーツなのでしょうか⁉︎
市場にあまり流通しないことから、幻のフルーツと呼ばれているポポー。
今回は謎のフルーツ、ポポーについてお話します。
ポポーは北米原産のバンレイシ科の果実で、古くからネイティブアメリカンに親しまれてきたフルーツで、日本には明治時代に入ってきたそうです。
まさか、そんな昔から日本に伝わっていたとは思いませんでした。
何せ、最近ポポーの存在を知ったのですから……ビックリです。
ポポーは戦後、病気や害虫などに強く、無農薬で栽培でき、手がかからなかったため、一般家庭でも庭木として育てられるなど、一時はブームとなっていたそうです。
しかし、次第にすたれ、民家の庭から姿を消して行ったポポーは今では幻のフルーツと言われる程、目にすることが減ってしまったそうです。
最近、少しずつ注目され始めたポポーのブームは再来するのでしょうか⁉︎
ポポーの特徴は⁉︎
ポポーは、見た目がアケビに似ていて、種や果肉は柿にそっくりです。
形は長楕円形で、大きさは不揃いです。果皮の色は薄いグリーンで、ツヤはありません。
熟してくると、果皮に黒いシミのような部分が出てきます。
黒いシミが多くても、中の果肉自体には問題はないそうです。
だから、黒いシミがあっても安心して召し上がって下さいね。
果肉は黄色から薄いオレンジ色で、柿の種を大きくしたような種がたくさん入っています。
種類によって、果肉の色が異なるのも特徴の1つです。
種類が豊富ではありますが、残念ながら市場に出回ることが少ないので、種類による違いを楽しむ機会が少ないのですが、ミッチェルやサンフラワー、ウィルソン、テイラーなど、アメリカっぽくて面白い名前の種類がたくさんあります。
日本ではウェールズという果肉がオレンジ色の品種が普及されています。
ポポーはカスタードクリームの味⁉︎
ポポーは原産国であるアメリカでは『アメリカのカスタードアップル』」(American custard apple)と呼ばれています。
また、別名『森のカスタードクリーム』と呼ばれています。
しかし、実際はアボカドのような食感で、バナナと柿を足して割ったような風味です。
残念ながら、カスタードを想像して食べてしまうと、それには及ばないようです。
香りがとても強く、甘いトロピカルフルーツを思わせる香りがします。
果肉はねっとりして、とても甘味が強い味です。
バナナとマンゴー、パイナップルを足して、3で割ったような味だという人もいるようです。
とはいえ、ポポーの味や香りは少し個性的なので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
ポポーは栄養満点!
ポポーはとても栄養価が高いフルーツです。
主に含まれている栄養素はビタミンCで、その他にもカルシウムやマグネシウム、鉄分、銅、マンガン、カリウム、リン、亜鉛なども豊富です。
ビタミンCには、免疫力アップや老化やガンの原因となる活性酸素を除く効果や疲労回復効果があります。
また、ミネラルや食物繊維が豊富なので、美容やダイエットにも効果的です。
ポポーはどこで手に入るの⁉︎
ポポーは収穫後の熟変が早く、すぐに表面が黒ずんでしまいます。
また、熟すのも早いので、流通が難しく、地産地消型のフルーツとされています。
そのため、大規模な商業栽培が困難と言われていて、日本では主に個人の庭木として栽培されています。
最近では、流通手段の発達により、栽培する農家が増えて、販売数も多くなりつつあるそうです。
愛媛県大洲市長浜町櫛生では、「日本一のポポーの里・櫛生」を目指し、現在、30戸余りで300本を栽培しているそうです。
あまり市場に出回らない『幻のフルーツ』ではありますが、通販などで収穫時期に合わせて予約したり、市場や直売所で買えたりすることもあるようです。
また、最近ではアイスクリームやプリン、ワインなどの加工品もあるようです。
加工品なら、手に入れやすいかもしれませんね。
また、栽培しやすいため、ホームセンターやネットなどで家庭向けのポポーの苗木が販売されているようです。
家庭菜園なども流行っているので、自分でポポーを育てて、食べるのも良いかもしれませんね。
まだまだ有名なフルーツではありませんが、どこかで見かけたら、ぜひ手に取ってみて下さいね!
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