冬の冷え対策は里芋がおすすめ、低カロリーで栄養たっぷりな里芋を食べて元気に美しく

里芋

冬は里芋がおすすめ

今回は里芋についてお話しします。冬と言えばサツマイモですが、煮物や豚汁などに欠かせないのが里芋です。少しねっとりした食感がありますが、それが美味しいですよね。里芋は1年を通していつでも手に入りますが、一般的には秋から冬にかけて旬を迎えます。

旬の食材は季節ごとに必要な栄養を届けてくれます。冬は里芋などの冷えを防いでくれる根菜類がおすすめです。「冷えは万病のもと」と言いますが、健康だけでなく美容にも影響が及びます。というのも、冷えが原因で血液やリンパ液のめぐりが悪くなり、肌のたるみ、むくみに繋がることもあるからです。そのため、冬を元気に美しく過ごすためには冷え対策が必要不可欠なのです。ぜひ里芋を食べて、外側だけでなく、内側からも冷え対策しましょう。

里芋の栄養

里芋は100gあたり58kcalと低カロリーです。芋類の中ではそれほどカロリーが高くなく、長芋、サツマイモ、じゃがいもの中で最もカロリーが低いです。食物繊維やミネラルなど多くの栄養素が含まれています。

*食物繊維が豊富*

芋類は野菜の中でも食物繊維が豊富に含まれています。里芋には「ガラクタン」、「グルコマンナン」という食物繊維が含まれています。ガラクタンは、水に溶けやすい水溶性食物繊維です。水溶性食物繊維は、その粘着性により食べ過ぎ防止に効果があると言われています。糖の吸収をゆるやかにして、血糖値の上昇も抑えてくれます。整腸作用もありますので、便秘改善にも効果的です。また、グルコマンナンもガラクタンと同じく、水溶性食物繊維です。血中コレステロールの低下や血糖値の上昇予防に効果があります。調理する際に特有の粘りが出るは、この水溶性食物繊維が水に溶け出ているからです。

*カリウムが豊富*

カリウムは身体のバランスを整えてくれるミネラルの一種です。余分なナトリウムを排出し、血圧を下げてくれます。里芋は芋類の中でもカリウムが豊富に含まれていて、低カロリーです。そのため、カリウムを効率よく摂取するのにおすすめの食材です。

*ビタミンも豊富*

里芋にはビタミンB群も豊富です。糖質をエネルギーに変える働きを補助するビタミンB1、たんぱく質をエネルギーに変える働きを補助するビタミンB6が含まれています。ビタミンB6には皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあります。また、風邪予防や美肌効果の高いビタミンCも豊富です。活性酸素を消去する抗酸化作用があり、動脈硬化の予防にも効果が期待できます。ストレスから体を守る働きもします。

里芋の皮を手が痒くなる理由

里芋の皮をむくとき、手が痒くなりますよね。痒くなるのは里芋に含まれている「シュウ酸カルシウム」が原因です。シュウ酸カルシウムはトゲのような形の結晶なので、肌に当たるとチクチクして手が痒くなるのです。また、シュウ酸カルシウムがある状態で飲み込むと、喉がチクチクしたり、イガイガしたりすることもあります。そのため、食べる際にはしっかり皮をむきましょう。

とはいえ、皮をむくときの手の痒さ、どうにかしたいですよね。手袋以外の方法ですと、レモンや水にお酢など酸性の液体を手にかけることです。シュウ酸カルシウムは酸によって分解されやすいので、手が痒くなるのを気にせずに皮をむくことができます。

ちなみに、水で洗った里芋をラップに包み、耐熱皿にのせて電子レンジ(600W)で6分加熱すれば簡単に皮がむけます。その際、火傷には十分注意してください。キッチンペーパーなどを使って、手や指が直接触れないようにすれば危なくないですよ。もしくは、素手で持てる程度まで冷ましてから皮むきしましょう。ぬめりもありますので、包丁でケガしないよう、気をつけてくださいね。

里芋の選び方

里芋はふっくらと丸みがあり、表面に傷がないものを選びましょう。手に持ったとき、ずっしり重みがあるものが良いです。また、皮の縞(しま)がはっきりとして、硬いものが良いです。反対に、軽いもの、柔らかくなっているものは避けてください。変な匂いがしたら中身が腐っている場合があります。古いものはカビ臭くなることがありますので、気をつけてください。

里芋の保存方法

里芋は冷蔵庫に入れず、風通しの良い冷暗所で保存しましょう。里芋は暖かい場所で採れるものなので、5℃以下の冷蔵庫に入れると低温障害を引き起こしてしまい、傷みやすくなります。貯蔵に適した温度は6~12℃だそうです。乾燥と湿気に注意しながら保存してくださいね。もし、そのような場所がない場合、新聞紙に包んで野菜室に保存でもOKです。この場合、約2週間ほど保存が可能です。

また、泥付きの方が日持ちします。泥を洗い落としてしまうと乾燥して品質の低下が早まります。泥がついたまま新聞紙やキッチンペーパーなどに包み、風通しの良い冷暗所において保存してください。また、傷が付いているものはそこから傷んできますので、早く使うようにしましょう。調理時間を短縮したい場合、冷蔵、冷凍保存も可能です。

加熱する前に皮をむいて、適当な大きさに切ってください。冷蔵保存の場合は水を張った保存容器に入れて、2~3日を目安に使い切ってください。水は毎日交換してください。冷凍保存する場合はシッパー付きの保存袋などに入れて1カ月を目安に使い切ってください。さほど味や食感の劣化はないので、たくさん手に入ったときは冷凍保存がおすすめです。

外側だけでなく、内側からもケアしよう

これからますます寒くなります。冬を元気に乗り切るためには冷え対策は必要不可欠です。冷えは風邪などの病気に限らず、美容にも影響します。そして、心にも影響します。外側だけでなく、内側からもしっかりケアしていきましょう。そのためにも、里芋など旬の食材を取り入れて、健康的な食生活を送りましょう。






  

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