★自粛疲れ、コロナ騒動は「子どもに返る」ことで乗り切ろう~身近な自然と戯れてみては〜

コロナ

こんにちは。
生き物大好きな占い師&理科教員&気象予報士&物書きの金子大輔です。

コロナ騒動は収束の気配もなく、「自粛疲れ」という言葉すら頻繁に耳にするようになりました。

人間は活発に動き回っても疲れるし、おとなしくじっとしていても疲れる……なかなか厄介な生き物です。

働くにしてもじっとしているにしても、自分の意思でそうしているときには疲れないものです。
やはり外から「働け」とか「じっとしていろ」と強制されると疲れてしまう、それが人間なのかもしれませんね。

そこで、コロナが落ち着くまで「おとなしくし自粛ながら楽しむ」方法について、今回は考えてみたいと思います。

 

●玄関で雑草ウオッチング

外出規制とは言っても、自宅の玄関や庭先に出る程度は問題ないでしょう。

このシーズン、庭先ではさまざまな生き物が活動を初めています。
植物では、ナズナ、オニタビラコ、タンポポの仲間、カラスノエンドウ、カタバミなどが花盛りです。
園芸種だったのが野生化したヒメツルソバなんかも、「ド根性生え」しているかもしれません。

昭和天皇が「雑草という草はない。すべての草に名前がある」とおっしゃったことは有名です。

雑草と呼ばれがちな草花も、じっくり観察すると本当におもしろいですし、花瓶に入れると思いのほか美しいことにも驚かされます。

身近な雑草にも謎がたくさんです。

そのタンポポ、本当に「普通のタンポポ」ですか?
クシバタンポポのような珍種が混じっていませんか?

あるいは、カントウタンポポとセイヨウタンポポの雑種だったりしませんか?

コロナ

 

●庭先で小動物ウオッチング

動物も活動を開始しています。

自然が貧弱な地域であってもオカダンゴムシ、トビイロシワアリ、ユスリカなどの虫は間違いなく見つかるでしょう。
アリと言っても、日本だけで280種もいます。

詳しく書き始めるときりがないのですが、奴隷狩りをするアリ、農業や牧畜をするアリ、巣をいくつも持っているアリ……など、奇妙奇天烈な生活に満ち満ちているのです。

幼児の頃を思い出して、庭先のアリをじ~っと眺めるのも悪くないのではないでしょうか。

 

●自宅をミニ生物園化!

いろいろな植物・動物をウオッチングしていると、他の人にそのことをシェアしたくなりますね。
私はラミネーターを購入し、ラベルを作って、別宅を「ミニ生物園化」してしまいました。

幸いにもけっこう人が通る道だったからです。

案外見てくれる通行人も多く、「あっ、この花知ってる!」という声が聞こえたり、「ああ、この虫嫌い!」という子どもの声が聞こえたりしますし、玄関先に出ていると話しかけられることも多くなりました。

コロナ

 

●コロナ自粛は、子どもの頃のわくわくで乗り切る!

学者は冗談で「博物学は麻薬みたいなもの。ハマったら一生抜け出せなくなる世界だ」と言います。
「分け入っても分け入っても青い山」(種田山頭火)、博物学は果てしなく続く大迷宮なのです。

男性の虫好きは甲虫やカマキリにハマる人が多いですが、女性はチョウやガにハマる人が多いようです。

チョウは日本に230種しかいません。
そしてかなり研究が進んでしまっているので、数年で「飽き」が来ることがあります。

しかしガは日本に少なくとも6000種いるうえ、ほとんど何もわかっていないのです。

小学生の子どもがガを飼育するだけでも、新事実がボロボロ発見されたりします。
一生をかけても、ガに関してはごくごく一部しか見ることができません。
「ハマるのは簡単だが、抜け出すのは困難」、博物学はまさに副作用のない麻薬といってよいでしょう。

身近な博物学にハマるのは「3密」には無関係ですし、お金もかかりません。

経済を回す以外にも、人が集まる以外にも、楽しみはあるのですね。

このように子どもに返って、身近な自然と戯れることでコロナ自粛を乗り切るのはいかがでしょうか。

 

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