【射手座編2】モッくまくんのはれんちギリシャ神話分析 ~ 二元の世界を遊ぶトリックスター ~

射手座

モッくま
「木星さんの新しい占星術は
ここがキモ。

牡羊座スタートじゃなく、
魚座スタートよ!
ってとこがポイントですから。
よく覚えています。

12星座神話の分析に話を戻すと……。

魚座と牡羊座の分離の悲しみは、
その後も、水と火の星座で
毎回クローズアップされていますよね~。

蟹座と獅子座の神話では
女神ヘーラーと英雄ヘラクレスの
激しい攻防戦!

女神ヘーラーがヘラクレスを
発狂させて、自分の子を殺させたりと、
なんかもう、あまりにむごくて
目も当てられまテン……」

木星
「二元論の世界をやりきるために。
天と地、善と悪、女と男と、
元は一つだったものを分けていったから。

男にとって女は、自分を呑み込んでしまう悪

って言う、思い込みが必要だったのよね。
例えば、さまざまな宗教では、

女は悟りを開く男の、邪魔をする悪魔

みたいな位置づけで、
描かれていることも多いでしょ?」

モッくま
「たしかに」

木星
「ある意味、その原型が
蟹座神話と獅子神話に登場する
女神ヘーラーと英雄ヘラクレスの
対決なのよ」

モッくま
「さらに、
その思い込みは射手座神話でも
続いています。
だって、ケイローンを死に追いやったのは
ヘーラーの化身、
ヒドラの毒ですもんね~」

木星
「確かにそうなんだけど。でもね。
射手座神話って面白くて。
転んでもただでは起きない、
この星座の特徴をよく表してる」

モッくま
「ほお。と言うと?」

木星
「ケイローンが自分の不死の命を
ゆずった相手はプロメーテウス。
人間に火を持たらした者」

モッくま
「言われてみれば……。
ケイローンは自分の命を
プロメーテウスに与えることで
二元論の象徴、戦の元になる『火』を
託したようにも見えますよね……」

木星
「『命の灯』とか、『生命の火』とか
言う表現もあるしね。

ヒドラの毒が回り、死して
ワンネスに戻ろうとするとき。

不死の命を引き継ぐと言う形で
射手座は、
二元論の『火種』を残す。

でも、ここに『ずるさ』とか『策略』とか
そういった匂いを感じない。
あくまでも、感覚だけどね。

オトコがかないっこないと思えるような
超パワフルなオンナの、
裏をかいたトリックスター。

射手座って、そんな痛快でリズムカルな
魅力がある」

モッくま
「射手座さんのカッコよさは
やっぱりこのネアカさなんでしょうね。
知恵を働かせて、闇の手から
するりと抜ける」

木星
「世の中って、実は
山羊座を価値とする傾向があって。
つまり、カタチにしてなんぼ、
結果出してなんぼってことなんだけど。

そのせいか、
世の中の射手座さんて、
山羊座に憧れちゃってる人が多い」

モッくま
「山羊座に憧れちゃってる射手座?」

木星
「そう。
何とか結果を出そう、出そうとするあまり
自分の最高の魅力、チャレンジ精神や
遊び心を忘れてしまう。
現実的になろう、なろうとしてしまう。

でも射手座の本来の素晴らしさは……。
わたし達の内なる男性性が、
絶対叶わないと思えた
女性性の裏をかいて、
こっそり二元の火種を残しちゃう、ここなんだよね。

怖いもの知らずな遊び心こそが、
最大の魅力」

モッくま
「なるほど~。

二元の痛みを抱えて生きた
牡羊座と獅子座がシリアスになる
中で。

死してなお、自分の命の火を
プロメーテウスに託して、
まだ二元遊びを続けようとする。

もちろん、現在は地球アセンション
真っただ中。
もう二元化の時代は
終わったわけですが……。

一元化の時代を迎えても
射手座さん達には
このあっぱれなチャレンジ精神、
ずーっと持っていて欲しいですね!」

木星
「あなたの生まれた瞬間の
星の配置図(ホロスコープ)を
チェックしたい人はこちら!
http://moccuma.net/wp-content/plugins/horoscope/
案外、たくさんの天体が、射手座に
入ってるかもしれないわよ♡」

モッくま
「ぼくが占星術を教える本
『モッくまくんの星のレッスン』が重版決定!
付録に『12星座ボディマップ』もついてるよ。
興味のある方は、覗いて見てね!
あ、ボディマップはJupiterショップ限定なので
ご注意を!」

射手座

木星
「ではまた! 山羊座神話でお会いしましょう~」

 

文:占星術家・木星
神話の絵:eARTh yukiyo

 

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