愛すればこそ。愛は優しく揺るぎない、大いなる神のエネルギー~後編~

「あなたが思う、愛とは何ですか?」

前編はこちら

家路に着く間、何とも言えない感情が胸に渦巻いていました。
思い起こせば、娘は幼い頃から自分の感情をあまり出さない子供でした。

自分の両親が、自分たちの心のことでいっぱいで、娘自身を見てくれない至らなさに、ひとり耐えていたのでしょう。
娘にとって母親がいなくなった環境は、もしかしたら、それまでとあまり変わらないものだったかもしれません。家族が機能しない機能不全家族の中で生きなければいけないのは、変わらない事実でしたから……。

 

絶対的な愛への目覚め ~魂のブレイクスルー~

私は思いました。

娘にとって、元夫は父親であり、私が母親である事実は変わらない。
元夫と夫婦には戻れないのだから、これ以上自分たちのエゴで娘を取り合うことは、娘の心をもっと傷つけてしまう。
もう、娘にこっそりでも会いに行くのはやめよう。娘自身が自分の意思で会いに来た時に、いっぱいいっぱい抱きしめてあげればいいから。

娘と別れて、何度も何度もひとりで泣いては、何度も何度も娘の服を抱きしめて謝り続けた、長い年月。渡すことのない誕生日プレゼントと娘への手紙を書いては、毎年しまって溢れていったクローゼット。

ある日、私の心にこんな思いが根づいていることに気がつきました。

「私は娘を心から愛している。
たとえ会えなくても、この手で育てられなくても、世界中の人が私を否定したとしても、私は娘を愛している。
この愛は、誰にも奪うことはできない。それがたとえ、娘の父親だったとしても。」

私の心の奥から、御神木のようなどっしりした何かが生まれ出たように感じました。それは優しく揺るぎなく、大きな大きな愛のエネルギーでした。
また、離れている娘と一体になったような感覚にもなりました。

「これが……愛。」

魂のブレイクスルー。
静かに、しかしとても大きく、愛そのものに目覚めた瞬間でした。

それからと言うもの、娘に会えない悲しみの涙はどこかへ行ってしまいました。辛かった思い出の過去に多少涙することはあっても、自分を責めることも未来を悲観しての涙も流さなくなりました。
愛そのもの……絶対的な愛に目覚めた私の魂は、自身のインナーチャイルドも癒すことができました。

娘だけでなく、自分の心と魂までも丸ごと受け入れた私は、神様が望む魂のお役目をも果たせるステージへと上昇しました。愛のカルマを見事、落とすことに成功したのです!

 

愛の宿題クリアーで、アセンション革命へ!

今年2017年の初めに、娘は自らの意思で会いにきてくれました。別れて20年後のことです。
そこに感動の親子の再会はなく、娘は私に距離を置き、抱きしめることさえ許してくれませんでした。それでも、娘の本当の思いを、やっと最後に聞いてあげることができました。同時に、自信を持って娘への愛と心からの謝罪も伝えることができました。

大きなインナーチャイルドを抱えている娘とは、真の親子関係はまだまだです。でもこの先娘が助けを求めてきたら、すっ飛んでいく準備もできています。なじられても殴られても、かまいません。

だって私は、娘のすべてを愛し、私は私のすべてを愛しているのですから。

神様が絶対的な存在であるように、愛も絶対的なエネルギーです。そこにエゴは存在しません。自分も相手も否定する思いもありません。
すべてを認め、見護り、すべてと一体化する。
それが、愛そのものです。

愛のカルマを落とす作業は、並大抵の努力でできるものではありません。しかしすべての魂にとって、クリアーできない宿題は何ひとつない。クリアーすれば、そこから本物の人生へと変わり始めます。

あなたの魂の宿題が愛の宿題であれば、アセンション革命と言っていいほどの人生の大変容が、クリアーした瞬間から起こることでしょう。

「あなたが思う、愛とは何ですか?」

 

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