一宮千桃のセンスアップ☆シネマレビューPART.235 「映画大好きポンポさん」

ポンポさん

すべての悩める人に力を与える
最強感動アニメの登場!!!

夢を持っている人、映画好きな人、ちょっと最近元気ない人、人の善意を信じたいと思っている人……それ以外の「物語」を愛する人はもれなく、怒涛の感動が得られる傑作アニメの登場である!!
私は泣きました……!! ポンポさん大好きになりました!!
いやーっ、実は最初はポンポさんて……とそのタイトルとポンポさんのキャラに試写行くの止める? と何度も思ったんだけど、まっ行ってみっかと行った試写。
もう、行って良かったよ~ん!! 行かなかったら一生の不覚だったよ。まったく。

さて、お話を少しね。
映画の都、ニャリウッド。
そこで敏腕やり手プロデューサーとして次々ヒット作を飛ばす若き天才プロデューサー、ポンポさん。彼女のアシスタントとして働くジーンは筋金入りの映画オタク。
いつか監督をしたいと夢見ているが、自信がないのが最大の欠点かいつも卑屈で弱気。
しかし、ポンポさんはジーンの才能を見抜いており、自分の脚本作をジーンに監督しろと、大抜擢!!
ポンポさんが見初めた新人女優ナタリーをヒロインに、ジーンの監督奮闘記が始まる!!

ポンポさん

 

アランのエピソードに涙……!!
自分の中のやりがいに気づいたら人生楽しや!!

物語はジーン、ナタリー、そしてアランというジーンのハイスクール時代の同級生の、それぞれの視点の物語が語られる。
もちろん、ポンポさんも。
それぞれが夢を持っている。
そして挫折や希望や人生の悦びや真理を、悩みあがきながら見つけていく。
その過程は私たち観客と同じなのだ。すごい共感の嵐!
私は中でも、アランのエピソードが一番胸にぐっときましたねー。
自分の進退を賭けてジーンを助けることで、自分の中の「やりがい」に気づくってのが、定番だけどやっぱり感動させられる方程式だ。
でも、ジーンもポンポさんもみんな、進退を賭けているのだ。
それほどの何かへの「愛」ってのは、崇高で絶大なパワーを持つ。だから人を動かす。
また、劇中映画のストーリーとジーンの人生がリンクするところも感動的。
みなきっと、この劇中作の展開に心情や体験がリンクするのではないかと思う。
それほど劇中作「MEISTER」は普遍的な内容なのだ。

 

映画は編集が命!
編集次第で駄作にも傑作にもなる、を体現!!

「映画は編集が命」というセリフが劇中でもあるが、ジーンも編集が得意だけど、編集に悩みまくる。
まさに、映画は編集で決まるところがあるのだが、本作の編集もすっばらしい!! のだ。
とにかく展開が速いし、省略のしかたもセンスがいい。時間の入れ子も鮮やか。
一秒たりともだれたり飽きることがない。
これは編集が巧いからだ。あっと言う間の95分!!
やっぱ、映画は短いのが一番!! あっ、音楽の入れ方も抜群に巧い!!
これも編集の妙です。
見終わってポンポさん、大好き! になること必須の快作アニメ!
なんか、「サマーウォーズ」の興奮と胸の高鳴りを久々に思い出したなあ~。

ポンポさん

監督・脚本 平野隆之
原作 杉谷庄吾
声の出演 清水尋也 小原好美 大谷凜香 加隅亜衣 大塚明夫 木島隆一
※95分
Ⓒ2020 杉谷庄吾【人間プラモ】/KADOKAWA/ 映画大好きポンポさん製作委員会
※6月4日(金)から全国ロードショー

 

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