夫と別れた当時、深い孤独感の中にいた私は、誰かとのパートナーシップをとても強く望み、何年も相手を求めていたのですが、それは安心感が欲しかったからというのは分かっていました。
心理セラピストとして、すべての物質的な欲望というは、『安心感を得たい』という気持ちの表れだということも分かっていました。
でも私が強く求めている“安心感”は、もっともっと深いものでした。
ですので、これ以上の安心感というのはどうしたら得られるのかが分からなかったのです。
答えなんてあるのかすらもわからない、だけど求めずにはいられない、焦燥感と絶望感とが入り混じるような気持ちを抱えて苦しい毎日を送る日々でした。
そんな雪の降るある日
足に伝わる雪を踏む感覚、頬にあたる風を感じ、自分の長靴をみながら歩いていたとき、抑えきれない強い衝動が起こったのです。
もう嫌だ!もう何もいらない!!もしこの焦燥感から解放されるなら、自分の命すらいらない、本当に……だからもう自由にしてほしい!!!と今まで生きてきた中で一番強く、一番激しい最大の祈りをもって願ったとき“それ”は起こったのです。
あっという間に意識がシフトし、「私」だと思っていた「私」は「私」ではなく、この世界すべてのほうが「私」だったという気づきが起こりました。
私というのは、今ここに永遠に存在する“それ”。
そしてこれからも永遠に存在し続ける“それ”でした。
「私」は一度も生まれたこともなければ、死んだこともなく、ましてや神に創造されたものでもない、ただ今ここに存在し続ける“それ”であることを一瞬で思い出したのです。
いわゆるそれが覚醒(悟り)体験だということも理解しました。
そして私の探求が終わったことも理解しました。
次回は覚醒(悟り)体験が自分に何をもたらしたのか、2年以上かけてゆっくりと自分の中で消化してきた、非二元への理解を話していきたいと思います。
前回の記事はコチラ:
やりたいことはハートに聴いてみよう~魂も宇宙も私も同じ源からできている~