「私って何がほしいのだろう?」
「何があったら私は満足するのだろう??」
この問いを深く追求することは、私の人間としての本能がとても怖れているように感じました。
でも私はそのころ、大好きだった映画も観たいと思わない、何もしたいことはなく、ただただ時間が過ぎるのを待つような生活を送っていました。
日常になんの喜びを見出せず、強い虚無感の中に生きていました。
その当時はセラピー&カウンセリングは逆に自分を苦しめるものしかならず、今までやってきた心理学や精神世界、占いの勉強が全て色あせてみえました。
そして冒頭の問いを深く追求しよう、本当に本当に自分が欲しいものを見つけたい、そのことだけが“唯一、私のやりたいこと”だったのです。
なので自分に正直になることだけに注意を払いながら、たくさんの時間をかけて、自分自身に丁寧に質問をすることにしました。
まず最初にした問い
「ここに生涯使い切れないお金があると、私は幸せ??」に対し私が出した答えは、嬉しいと思うけど、心からの喜びを感じない、というものでした。
次に、みんなから喜ばれて、イキイキしながら仕事をしている自分をイメージしてみました。これもたぶん嬉しいとは思うけど、幸福感を感じることができませんでした。
「じゃぁ、完璧とも言える恋人がいたら?」という問いにも、嬉しいとは思うけど……、と自分が全くそれを欲しいとは思っていないことに気がついていました。