2020年から2023年までの毎年、西洋占星術において大変珍しい現象が生じています。木星以遠の惑星……すなわち、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の5つの惑星が、すべて逆行になる期間があるのです! これは滅多に起こることではありません。確認したところ2000年から2050年の間では、この4年間だけに生じる現象になります。
3年前の2020年は、8月16日から9月13日までの約1か月間、この現象が起きていました。そして2年前の2021年は、8月20日から10月11日までの約1か月半の間、そして昨年の2022年は、8月25日から10月 8日までの約1か月半の間に、5惑星が逆行していました。
今年の5惑星逆行期間は
今年である2023年は、9月5日(正確には4日23時12分頃)から10月10日(正確には11日10時8分頃)までの1か月ちょっとの間に、この5惑星逆行が起こります。ちなみに途中までは水星逆行があるため、9月5日から9月15日までの約11日間は、6惑星が逆行しているという、超ハードな期間になります!
5惑星が逆行していた期間を振り返って
日記や手帳、写真などを利用して、過去を少し振り返ってみましょう。3年前の2020年8月16日から9月13日までの間と、2年前の8月20日から10月11日までの間、そして昨年の2022年8月25日から10月 8日までの約1か月半の間、あなた自身はどのような状況に置かれていたでしょうか? コロナ禍でしたから、自由の少ない毎日にストレスを感じ、しんどい思いをしていた人が多かったかもしれませんね。

もうすぐ訪れる今年の9月5日から10月 10日までの1か月ちょっとの間は、その過去の期間と同じような状況になる可能性が高い……と考えられます。その期間、あまり良くない状況に置かれていた人は、またそのような状況に陥る可能性があります。同じことを繰り返さないように、予防策を練っておくといいですね。
5惑星が逆行になるとどうなるか
惑星が逆行する期間というのは、その惑星が持つ性質がマイナスの方向に出やすい……と考えられます。例えば木星が逆行すると、手を広げすぎて混沌とした状況に陥ったり、怠惰になって物事の動きが緩慢になったりする、というように考えられます。木星以遠の惑星は、どれも強力なパワーを持っています。その重圧感を持つ惑星たちが、そろって同時に逆に動くということ。個人の意志や行動では抗えないほどの、強力な動きに翻弄されやすくなるのです。何とかしようとジタバタしても、巨大な動きを食い止められずに、どうにもならない場面が増えてしまうのです。

5惑星逆行期間はどう過ごせばいいか
そうしたことを踏まえ、この5惑星逆行の期間についての注意点をピックアップします。
●新しいことに着手しない
小さなことなら構いませんが、例えば家を建てたり改築したり、店をオープンしたりというような、人生における重要な新しい動きは避けた方がいいでしょう。
●ミスに気をつける
仕事の書類上などの小さな間違いが、大問題に発展する……という可能性があります。たくさんのことをこなそうとするより、ひとつひとつのことを丁寧かつ慎重にこなし、できるだけミスをしないように気をつけましょう。
●ネガティブな感情をなるべく出さない
誰かに文句や批判を伝えるなどネガティブな感情を出すことが、大きなトラブルに発展する可能性があります。ですから文句をつけたくなっても、この期間だけはグッと抑えてください。
●ゆったり過ごす時間を大切に
予定をパンパンに詰めるのは避け、リラックスして素の自分に戻れる時間を増やしましょう。肩の力を抜いて緊張感を減らすことで、悪い影響を最小限に抑えることができます。
いかがでしたか? 滅多に訪れない、木星以遠のすべての惑星の逆行の期間。できるだけ慎重に過ごしましょう。あなたの日々が穏やかであることを願っています。
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