スピリチュアル依存に要注意!~幸せは与えられるのではなく、自分でつかむもの~

一昔前は、スピリチュアルというと独特な雰囲気を持つ、ちょっと怪しいもの……というイメージが強かったように思います。
しかし昨今は、楽しく読めるライトなノリの書籍が次々と出版されたり、たくさんの人がスピリチュアルのブログを立ち上げたり……と、かなり軽いイメージへと変わってきました。

私自身も、霊感で得た自身の経験を伝えるために、2016年にスピリチュアルのブログを立ち上げています。

そうしたスピリチュアルとは、主に精神性を高めるためのメソッドであると考えています。
自分の精神性を高めることで、現実を明るく乗り切ることを、目的としているものです。

 

現実逃避の場になりやすいスピリチュアル

しかし、このスピリチュアルの世界にはまることで、逆に自分自身の足で進めなくなってしまう人も、少なくないように感じられます。
スピリチュアルの内容を、自分自身の行動の指針とするのではなく、「自分では何もしなくても、楽しながらハッピーにしてくれるもの」と捉えて、依存してしまうのです。
そうして現実逃避の場とし、現実面が疎かになっていきます。

例えば、ただ願い事を強く空想していれば引き寄せられる……と書かれた内容を信じて、部屋でゴロゴロしながら、一生懸命願いが叶った場面を妄想する。
もちろん自分が動かなければ何も変わりません。そこで、自分の念じ方が悪かったのだ、もっと真剣に念じなければ……と、ますます妄想の世界にはまり、日常生活が疎かになっていく。
他には、神社に神様が本当にいると分かると、さっそくその神社に行き、お願い事をする。
それだけではなく、延々とグチを伝え続ける。

「こんなにつらいのだから、助けてください!」と、一方的に神様に負の感情を押しつけて、何かをしてもらうことだけを期待する。

その後は、棚ぼた的なラッキーな出来事が降ってくるだろう……と、自分では何もせずに、待っているだけなのです。
もちろん自分自身で努力しなければ、大半の願い事は叶いません。
それで願い事が叶わなかったといって、神社に文句を言いに行く。

そんな参拝者が多くて困っている……と、多くの神社の神様がおっしゃっています。

 

人間は、楽な方へ流されやすい

妄想すれば、もしくは何かに頼ればハッピーになれる、というようなメソッドは、人間の「楽をしたい」という欲を刺激し、人気が出ます。
結果的に提案者の人気が上がり、出版社から「この人の本を出すと売れる」と見初められて出版し、ベストセラーになる……という流れになります。

そして、その提案者の意見は本当なんだ! という信ぴょう性が生まれ、ますます人気になっていきます。
厳しいことを書くものは好かれませんが、ふわんふわんとした気分になれる、甘やかしてくれるものは、人気が出るのです。

 

自分の人生をつくるのは、自分自身

生きていく上で努力し、自分自身を磨いていくことは、本当に大切です。
特に若いうちは、ゴロゴロと楽ばかりを追求して生きないようにしていただきたいと願います。
願い事を叶えたいのであれば、自分自身の足で進むことを決意しなければなりません。
頑張っても、願い事が叶わなかった……ということは、もちろんあるでしょう。

しかしそれによって、その方向は自分にとって適性がなかったということが分かり、また別の方向へと進んでいくことができるのです。
また、頑張ったことは結果につながらなくても、天への運の貯蓄になると、神様に教えていただきました。

幸せは、何者かが与えてくれるものではなく、自分自身でつかんでいくものです。
自分の人生を作るのは、結局は自分自身であるということを、心に留めていただきたいと願っています。

 

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