~子育ては大変? と言われるのはなぜ?~
それは、子育てについて相談できるコミュニケーションが少ないことがあります。
戦後、核家族化がすすみ、子育てはお母さんがするもの、という概念が当たり前になり、家族の中に、子どもを見てくれる人が少ないことと、地域との繋がりも希薄になり、子育ての先輩の地域のちょっとおせっかいで人情深い方とのコミュニケーションも少なくなりました。
お母さんにとって自分の親がいてもその親の子育てを押し付けられたり、もともと親子の確執があって、親には自分の子育てに口を出さないでほしいというお母さんも少なくありません。
または、親が遠方にいて、手をかしてもらいたくても、物理的に無理ということもあります。
そうなると、必然的にお母さんが一人で子育てをしていくことになり、家事と子育てと、やることが増えてお母さんに余裕がなくなっていきます。
そして、子育ての価値観はお母さん自身が生きてきた経験が元になるので、子育ての幅が狭くなりがちです。
そんなふうに切羽詰まった時間をすごさなければいけないのが子育て?
そんなイメージが、出来上がっているのかもしれません。
~本来、子どもを生むということは、自分も子どもに戻れる時間~
大人になって子どもと接することが少なくなった女性が、妊娠、出産するということは、社会から切り離されたような感覚になりがちです。
それは、とても本能的な行為だからです。
だからこそ、そこにどっぷりはまってしまえば、ほんとは楽になります。
妊娠していることを自覚して、お母さんなりにお腹の赤ちゃんと会話をするだけで、落ち着いた妊娠生活が送れます。
そして、出産後も、
赤ちゃんが寝たいときにお母さんも寝て
赤ちゃんが食べたいときにお母さんも食べて
赤ちゃんが泣きたいときにお母さんも泣いて
赤ちゃんが笑いたいときはお母さんも笑う
そんなの上の子がいたらできない!
というときは、困った!
と、子どもに話します。
どんなに小さくても反応は返してくれます。
そして、お母さんが「そうかも♪」と、思ったり、感じたりした感覚が、お母さんの真実です。
そこから導きだされた答えは
自分たちで出した答えだから
誰かのせいにするわけでもなく
納得がいく行動になるのです。
子どもができたことで
子どもに還るとは
喜怒哀楽を素直に出していく
ということです。
大人でも泣いたり笑ったりしてもいい
子どもがいるということは
それをしないと楽しくないし
うまくいかなくなります。
~お母さんが自分を許すきっかけをもらっているのが子育て~
赤ちゃんのときも
言葉が話せるようになっても
小学校になっても
そのあと進学しても
子どもが親にとって困った事態を起こすことはよくあります。
そんなときは、
親もふと立ち止まり
なぜ、子どもがそんなことをしたのか
という視点と
なぜ、それが自分にとって困ることなのか
振り返ります。
困る理由が世間体である場合、お母さんが常識を意識しすぎていることがあります。
お子さんが「お母さん、もっと楽に生きていいんだよ」と、教えてくれていることが多いのです。
そこに気づけると今まで以上に子どもが愛しい存在になり、文字どおり「子は鎹(かすがい)」に、なります。
お母さんが自分を許し気持ちが楽になると、周りの人にお願いができるようになって、みんなが、お母さんを助けてくれるようになります。
~子どもはお母さんの笑顔がみたいだけ~
子どもの願いは、お母さんが
「子どものために、自分を犠牲にすることではなくて、お母さんがお母さんらしく生きて笑っていてくれること。」
だけど、お母さん自身は
・どこかで、大変そうにしてないといけない
・楽をしてはいけない
と、思っていませんか?
楽していいのです
子どもたちが、それを教えてくれています。
子どもたちのサインに気づいて楽しい子育てをしていきましょう
そうすることで、結果的に自立した子どもが育っていくのです。