ギー(精製バターオイル)を使った、 ビューティー&ヘルスケア<5>~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol.62

年末年始と飽食イベントが続いた後に、この4日間の浄化方法を試しにやってみると、普段は気づきにくいことに気づくことができるかもしれません。

 

【食べ方のポイント】:

朝食は軽くし、昼食には多めの大きい食事を取り、夕食は軽く、かつ早い時間にとってください。

★やり方:

解毒期間中の食事は、一日三食ノーファットの食事をとります(間食は一切なし)。
季節の野菜、果物、ケチャリを一日三食食べます。
飲むギーの量は日ごとに増えていきますが、他はすべて第一日目と同様に実行します。

《第一日目》
.朝食前の胃が空のときに、トリカツ500mgをとります。
.溶かしたギー小さじ2杯飲みます。
(⇒飲んだ後、もし吐き気がする場合は、熱いお湯1カップに新鮮なレモン汁とおろしたショウガを加えたものをすすります。)
.ギーを飲んだ後は、最低30分以上待ってから食事をとります。食事前に再び、トリカツ500mgをとってから食事をとってください。

《第二日目》溶かしたギーを小さじ4杯飲みます。
《第三日目》溶かしたギーを小さじ6杯飲みます。
《第四日目》溶かしたギーを小さじ8杯飲みます。

 

■解毒期間中にすること:

・毎日、熱いお湯を10分から15分置きにすすります。これは、解毒とリンパの流れを助長させるためです。

・穏やかなヨガ、瞑想、軽い運動を毎日します。

・血液をアルカリ化しリンパ系を刺激するために、入浴前にシルクで出来た手袋(ガルシャナ手袋)を使ってドライマッサージをします。

・入浴時、浴槽に塩1kgを入れ、20分間浸かります。

・入浴後、温めたオイルでセルフリンパマッサージをします。
心臓に向かって、長いストロークでマッサージし、関節部分は円を描くような動きでマッサージすると効果的です。
頭、首、胸、腹部、足のようなリンパが集中した部分をとくに念入りにやりましょう。

 

■4日目の夕方にする、下剤プロセス:

自然塩を入れたお風呂に浸かった後、下剤としてプルーンジュース1カップ半か、またはヒマシ油小さじ4杯のどちらかを飲みます。
その後、1時間から4時間の間に、4日間ギーを飲み続けたことでゆるまった体内の毒素が除去されるための便通が起こります。下剤効果がおさまるまでは、何も食べないようにします。

 

◎『感情と食べ物について考えさせられる、4日間』

さて、年末年始と飽食イベントが続いた後に、この4日間の浄化方法を試しにやってみると、普段は気づきにくいことに気づくことができるかもしれません。
それは、普段どれだけ、本当はお腹が空いているわけでもないのに食べているか、あるいは感情的なストレスを埋めようと食べ物に手を伸ばしているかを知ることになるからです。

同じものだけを一日三食食べ続けていると、人によっては、パニくることさえあるかもしれません。
そこで、深い呼吸をしながら、5日目には他のものが食べれることを思い出しながら、じっと我慢できれば、この解毒の4日間は、体の解毒以外のプラスアルファ、つまり食べ物への執着への気づきを得ることができ、新年にふさわしい自分に合った目標を、改めてよりよい方向に立て直すことができるかもしれません。

☆次回は、ギーを使った目のケア方法をお伝えしたいと思います。

 

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