幸せな細胞を作るために♪ 子宮全摘の危機から子宮温存までの経緯。Vol.5~陰陽でみる男女~

「陰はうちにありて陽の守りなり。陽は外にありて陰の使いなり。」 陰陽の基本を知る事は、しなやかな女性を楽しむヒントになるのです。

〈カラダを構成する、気血水のお話。〉

イメージワークで健康をデザインする、国際中医師のayakaです。
前回に引き続き、陰陽に関するお話をしたいと思いますが、その前に私たちの体を構成する気血水の概念を説明させていただきます。

「気」(陽)
気(き)は色々な種類があり、働きもさまざまですが簡単に言うと
体を動かしている原動力(エンジン)で、目に見えないエネルギーのことであり
体の機能そのものです。体を温めたり、体を守ったり、出血のコントロール
消化吸収、水分の調整など、体が元気に動くために必要不可欠なもので
呼吸と食べ物からつくられ、体表のまわりにも存在しています。
「血」(陰)
血(けつ)は体の栄養となるものをたっぷりと含んだ物質(血液)。髪の毛、爪
筋肉、目などを健やかに保ちます。
食べ物から胃腸で作られ、肝臓に貯蔵され、“心気”のポンプの働きによって
全身に送られ、また、私たちの精神状態に大きく影響を及ぼしています。
血は単独で動いているのではなく、“気”の働きによって動いています。
「水」(陰)
水(すい)、津液(しんえき)は体の中にある血液以外の唾液や
汗やリンパ液などの分泌液で“血”の原料にもなっています。
主に体を潤したり、冷却する働きがあり、津液は血と同じく
“気”の働きによって動かされ、代謝されています。

 

〈気血水の陰陽〉

気は体を温め、体を元気に動かす働きがあるので“陽”に属し
血、水(津液)は体を潤し、冷却する働きがあり
自身では動かないので“陰”に属します。

 

〈陰と陽のそれぞれの性格〉

前回の復習になりますが、陰陽論とは、自然界のすべてのものを
相反する二つの性質を持つものに分け、例えば、夜と昼、水と火、男と女
背中とお腹、それらが、互いに育て、助け合い、抑制しあい
適度にバランスを保つ関係性であると考えそれぞれの性質は
陰は、内側。暗くて冷たく、うるおいを与えるもの。「血、水」
陽は、外側。明るくて温かく、動かす力。「気」と、考えます。

私たちの血液は、当然、体内を巡っていますが、もし、体の外に出てしまえば
これは、出血したということになり、正常な状態ではありません。
また、げっぷや、ガスがたまる現象は「気」が体内にとどまっている状態であり
これもまた、正常な状態ではありません。
陰は内側でじっと腰を据える性質があり、陽は外側で動き回る性質が基本です。
どうでしょうか? イメージが湧いてきたでしょうか?
と、いうことは、男女においてもその働きは同じなのです。
私たち女性(陰)は、男性(陽)の存在なくしては、動くことができず
男性もまた、女性がいなければ、空回りとなってしまうのです。

 

〈陰はうちにありて陽の守りなり。陽は外にありて陰の使いなり。〉

婦人科系疾患のある女性の多くは、陰陽の働きを知らずに、男性と同じように
仕事をがんばろうとしていることがとても多く、また、仕事においても、家庭においても
男性を理解できない! という苛立ちなどでホルモンバランスを崩すことが多くあります。
「陰はうちにありて陽の守りなり。陽は外にありて陰の使いなり。」という言葉は
中国最古の医学書 「素問」 に書かれている言葉です。

何も、女性が外に出てはいけないということではなく、そもそも
男女は、これだけ「はたらき」が異なっていると理解するだけでも
むやみに、男性と張り合う気持ちもなくなりますし
陰陽のはたらきに即した仕事の仕方をするよう、工夫できるようになります。

この、陰陽のお話と、気血水の働きのお話しを知っただけで
今までと同じ仕事をしていても、すっと肩の力が抜け、はりあうこともなく
徐々にホルモンバランスが整い、私の治癒をブーストしました。

中国最古の医学書に書かれている言葉。 今も昔も同じですね。
旦那様が家庭を顧みず、仕事ばかりしているという不満に対しても
そういうものなのかもしれない……と、思えるようなるかもしれません。

 

〈古神道における陰陽の性質〉

また、日本に古くから伝わる古神道(明治以前の神道)においても
陽(男性)は、方向性を指し示し(見えないはたらき)
陰(女性)の、動きを与え具現化する。生む。というはたらきにより
初めて物事が作用するという考え方をします。

また陽の性質は、硬く頑丈ですが、こわれると、非常に脆く
防弾ガラスのようなイメージであるのに対し、陰の性質は
やなぎのようなしなやかさが特徴で、お互いが支え合い
助け合うことで、それぞれが強化され、それぞれの役割が果たせるのです。

さらに、中国の伝統医学では、「房中術」と言って、男女間が交流することで
電子エネルギーを交換し合い、どちらかに偏り過ぎたものを
調整する治療があり、非常に効果的であると考えら、現代のセクシュアリティの
捉え方を見直すことで、さらに多くの人がより健康になるのではないかと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

幸せな細胞を作ることは、幸せな宇宙をつくること♪
私たちの体の小さな細胞1つ1つにも、小宇宙が広がっています。

 

〈お知らせ〉

年越の大祓式。古来の陰陽のお話
http://wkwkdeikou.hatenablog.com/entry/2017/11/23/090000

 

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