イメージワークで健康をデザインする、国際中医師のayakaです。
今回の冒頭は、私が病気を作りやすいカラダになった原因ともなる幼少時代のお話を。
物心ついたときから、他の子供に比べると体力もなく、すぐに発熱し、口内炎やものもらいなども出来やすくて、自分自身でも丈夫ではないな、と思っていました。
はしゃぎすぎると疲れ切ってだるくなるし、小学生の1年生の時には、すでに頭痛を知覚していましたし、雨の日は、だいたい頭が痛くて頭痛薬をこっそり飲んでいました。
今になってはっきりしているのですが、これらの症状はほぼ、血流の問題です。
子供は陰陽で分ければ「陽」に分類されて、大人と比べてもかなり体温が高いです。
でも、私は35℃台だったとのこと……。私自身の平熱の記憶もずっと35.6℃でした。
35℃台と言うのは、かなり血流が悪く、体の機能は不活性な状態で「陰」の状態です。
母の仕事が終わり、家でゆっくりできるのが、夜21時頃からだったので、そこから
深夜12時頃までが、母と過ごす絶好調に楽しい時間帯だったのです。小学校に入るまで
どうやら、夜型生活の幼少期をすごしていたようでした。これが、低体温、血流障害
ホルモンバランスの問題に実は直結していたのです。
〈中医学の哲学的でスピリチュアルな世界観〉
整体観念
前回お話したように、西洋医学が出ている症状のみを治療する対処療法に対し、中医学はカラダをまるごと1つの小宇宙ととらえ、今、出ている症状に加え、その症状の根本原因となっている場所も同時にケアをするという根治療法を行います。
なぜ、そのような考え方となるのかというと、「整体観念」という概念があります。
整体観念とは、人間の体というのは切り離せない1つの整体(宇宙)であり、さらに人間と自然界もまた、1つの整体(宇宙)として考えます。
ですから、人間の臓器は、それぞれが独立しているわけではなく、お互いが常に影響しあっている、
また、私たちの体は、常に自然界の影響を大きく受けていると考えます。
例えば、季節の変わり目に体調を崩したり、寒い冬に朝起きるのが辛くなったりするのも、人間は自然界の一部であり、自然界の影響を受けているから、と考えます。
起こっているすべての事象は、常につながりあっていて切り離せるものではなく、その結果として、今の症状が現れている、と考えるのです。
陰陽学説
さらに、中医学の大事な考え方の中に、「陰陽学説」というものがあり、自然界の全てのものは、相反する2つのもの(陰と陽)が常にお互いに作用しあい、新しいものが生まれる、そしてそれぞれがお互いの作用を受けながら、常に変化し発展し続けるという世界観があります。その概念をもってカラダを診るので非常に哲学的であり、またスピリチュアルなのです。
全てのものを「陰陽に分ける」と聞くと、二元論のように「正解か不正解」か「正義と悪」などのように考えがちですが、「正解か不正解か」という概念ではなく、皆様もご存じの対極図のように、1つの物が陰と陽から成り立っていると考えるのです。
そして、陰の中には陽の種があり、陽の中にもまた陰の種があり、常にその二つは回転し続けているのです。中医学の陰陽では、陰は内側。暗くて冷たく、うるおいを与えるもの。陽は外側。明るくて温かく、動かす力と考えます。
そして、非常に興味深いことに、私たちの生理学的な体も拮抗しあう物質がセットになっています。
糖尿病で耳にするインスリンとグルカゴン。女性ホルモンで言えば、エストロゲンとプロゲステロン。挙げればキリがないほどですが、人間の体も見事に陰陽の働きと同じようにできています。ですから、いきなりの極端な例ではありますが女性(陰)と男性(陽)も、自然界の中においては、男女そろってはじめて健康体であり完成する1つの小宇宙なのです。
特に婦人科系疾患の多くは、この陰陽の働きを履き違えていたり、バランスを大きく崩したりしています。この場合は、言うまでもなく男女間のエネルギー(電子の流れ)を交流させることで健康になります。
私自身も、自分自身の女性性を否定することで陰陽のバランスを大きく崩し、ホルモンバランスに影響を与えていたと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、私の治癒をブーストした古神道のお話を。
日本古来の陰陽に見る男女の在り方と、中医学の体に見る陰陽についてお話します。
幸せな細胞を作ることは、幸せな宇宙をつくること♪
私たちの体の小さな細胞1つ1つにも、小宇宙が広がっています。
〈お知らせ〉
年越しの大祓式2017
http://wkwkdeikou.hatenablog.com/entry/2017/11/23/090000
《ayaka(杏也佳) さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/ayaka/?c=150562