自然、足りていますか? 都会人に多い“自然欠乏症候群”の解決法!ワイル博士の愛弟子・山本竜隆先生が回答

山本竜隆先生の健康法!

静岡県の富士山西麓に広がる朝霧高原に暮し、地元で診療所を開業している山本先生。
統合医療の分野で世界的に著名なアンドルー・ワイル博士から直接学んだ医師であり、アリゾナ大学医学部統合医療プログラムのアソシエイトフェローをアジアで最初に修了後、日本人に適した養生を探求し活動しています。

そんな山本先生の日課は、毎朝5時半~6時に起床し、自宅周辺に広がる自然のなかをサイクリングした後、近隣を散歩することからだそうです。

さらに食事は1日1回、夕食のみ。
「身体のなかで食べ物を消化する際、リラックスしている時に働く副交感神経が優位になっているため、食事の後に活動するのは良くないと考えているのです。仕事柄、食後にゆっくりできないという理由もあります」

水道もガスもない暮らしのなかで、ジムに通う代わりにチェーンソーで薪を切り、森林浴に行くまでもなく大自然に抱かれる生活。日々の営みそのものが、健康づくりにつながっています。

身近に自然がない人の場合は、どうすれば良いのでしょう?
「自分をケアする、手持ちのカードをたくさん持っておくことです。友達や趣味、マイセラピスト、マイセラピストなど。マイスポットもいいですね。日帰りで行ける場所、泊まりがけで行きたい場所、近くの神社でも良いです。そうした自分のお気に入りをいくつか持っておけば、状況に応じてカードを選ぶことができます」

人類は都会生活に慣れていない!?

山本先生が現在、力を入れて取り組んでいるのが“自然欠乏症候群”だそうです。

「自然欠乏障害というものがあり、都会の人は心身の病気にかかりやすいとされています。夜勤や深夜労働は、年に2度(普通は1度)の健康診断を義務付けられていますが、こうした生活では、生活習慣病やうつの発症率が高いのです。さらに自然が足りない環境では、子どもの自閉症率も高いとされています。

人間はずっと自然のなかで暮らし、現在のような都会型生活はここ100年ほどの変化です。人間にとっては違う惑星に来たくらいの激しい変化で、それに対応できていないのです」

では、不規則な生活の人が上手にリセットをするには?

「週に一度でも自然に接することでリセットできます。時間がない時は、アロマで疑似的に自然を体感するだけでも違いますよ。山ガールやベランダ菜園が増えているのも、自然に触れたいという人間の本能みたいなものです。

食事も重要な要素で、スムーズな消化のためには副交感神経が優位でなければなりませんが、都会の生活では食後すぐに電車に乗ったり、会議に出たりして、交感神経が働いてしまいます。これでは食べ物が心身の負担になってしまうだけです。食後にしっかりと“食休み”を摂ることを徹底したいですね」

<プロフィール>


山本竜隆先生
朝霧高原診療所院長、富士山靜養園園主

聖マリアンナ医科大学、昭和大学医学部大学院卒業。米国アリゾナ大学医学部統合医療(Integrative medicine)Associate Fellow(2000年~2002年)修了。タニクリニック副院長(東京・日比谷)、聖マリアンナ医科大学予防医学助手、統合医療ビレッジ総院長(東京・四谷)、中伊豆温泉病院内科医長、(株)小糸製作所静岡工場診療所所長・統括産業医などを経て現職。富士山麓のレイライン上にリトリートを開設。

富士山靜養園
http://mt.fuji-seiyoen.com

朝霧高原診療所
http://www.asagiri-kogen-clinic.com/

<information>
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