青い鳥症候群~メーテルリンクの青い鳥から学ぶスピリチュアル・レッスンPART.3 「ゾルバザブッダ」

【青い鳥症候群】を克服する方法

前回は青い鳥を見つけるには、【グラウディングをして、今、目の前にある事を全力で行う事】が大事だとお話しました。【今 ここに在る】ことを意識し、目の前の事を全力で行い続けることは、簡単なようで難しいかもしれません。人によっては修行のように思い、深刻になってしまう人もいるでしょう。

私たち人間は、みな平等に【人生を楽しむ】ことが魂の学びのひとつです。人と人とのコミュニケーションから生まれた喜びや楽しさは、私たちに計り知れない程の心の豊かさを育んでくれます。常に条件付けなどの目に見えない鎖に縛られている私たちの心を、一瞬にして解き放くことができる素晴らしいものです。その時の私たちの心は満たされているのです。

芸術・文化と触れあうことから生まれる喜びも同じ、アスリートたちの戦う姿を観て感動し魂が震える時も同じです。私たちが成長していくには日常の生活のなかにおいて、喜びや楽しみ、心が震える事がとても大切なのです。

青い鳥を探してどこかに行く必要はない

私のセッションに来られる方のなかに、「どんなことをすれば楽しいのかわからない」と仰る人が多くいます。その人たちの共通点は、「みな深刻過ぎる」こと。魂の成長を考え過ぎています。「私のやるべきことは何だろう?」「魂を成長させる為には~~しなくてはならない」「~するべきだ」。英語でいう、「must マストの状態」で常に緊張している状態です。

私たちの心が喜び、心が震えて感動している時、楽しみ笑顔が溢れ、時には心から笑っているときの私たちはとてもリラックスしている状態です。心が大きく開いて今にも溢れそうになっています。そんな美しい時には何も必要がなく、ただ【今 ここに在る】状態に在ります。過去も未来もなく今、ここに祝福を生きている状態です。完全に満たされた状態。

私たちの心が満たされている時、何処にいく必要もありません。何かを探す必要もありません。
あなたの青い鳥は心のなかにいるでしょう。

わからないときは子供の頃を思い出そう

あなたがワクワクする事は何ですか?ドキドキしたり楽しい!と思える時はどんな時ですか?
もしわからなかったら、あなたの子供の頃を思い出してください。子供の頃何をして楽しんでいましたか?子供の頃、何でワクワクしましたか?

身体を動かした瞑想後に心に目を向け、自分の子供時代を思い出してみてください。そして子供時代にワクワクした事、楽しかった事を、今のあなたが行ってみてください。喜びや楽しみは決して枯れることのない泉のようです。あなたが喜びや楽しみを思い出すことが出来たら、その泉から永遠に喜びや楽しみがスムーズに流れて行くでしょう。

現代の人々の魂の成長に必要な事は、自分の内側を見つめるブッダ・釈迦のような側面と、人間として人生を豊かに情熱的に喜び楽しむゾルバ(*)のような側面が統合された【ゾルバザブッダ】であることなのかもしれません。

*ゾルバとは「その男ゾルバ」という映画の主人公。人生を情熱的に生き、何事もジャッジせずに自分の心のままに生きて完全にインナーチャイルドと繋がって魅力的な人物です。