世界最古の若返り療法アーユルヴェーダで、心身磨きPART.9~暑い夏の過ごし方(ピッタ体質の特徴およびその整え方)

こんにちは。アーユルヴェーダサロンMayuraのカネコです。

今年は梅雨が早々に明けて、あっという間に夏に突入しましたね。学校も既に夏休みに入りました。これからが本格的に蒸し暑い日々の始まりです。アーユルヴェーダでは、この夏の暑い時期にピッタというエネルギーが乱れると言われています。このピッタというエネルギーは、火と水の元素で構成されていているのですが、3つのドーシャ(体質)の中で、この火のエネルギーを持つのはピッタだけです。そのために、暑さに弱いとされています。

ではピッタの特徴を詳しく見ていきましょう。

ピッタの身体的特徴
1. 中肉中背、筋肉質。スタイルは良い。
2. 知的な鋭い眼をしている。
3. 細くて柔らかい髪。
4. 柔軟な関節を持つ。
5. 汗をかきやすい。
6. 若白髪や若はげ、しわが若いころから目立つ。
7. 肌は黄味がかっていて、日焼けしやすい。
8. 皮膚にほくろやそばかすが多い。
ピッタの精神面の特徴
1. 頭脳、理論型で主義・主張がある。
2. リーダー、経営者に向いている。
3. 完璧主義者で、自分にも他人にも厳しい。
4. 単刀直入、理路整然と話をして、話に説得力がある。
5. 全て物事の段取りを考えて計画的に行動し、最期までやり遂げる。
6. 休む事、だらける事に対して、罪悪感がある。
7. 社会的評価ではなく、自分にとって価値があると思うものに投資する。
8. 自己鍛錬に励む。競争心がある。

以上の項目にあてはまるものが多くあった場合には貴方もピッタ体質です。また、あてはまるものと、全く心当たりのないものが混在する場合には、他のドーシャ(体質)との混合タイプです。

火に代表されるように、何に対しても“熱い”想いを持つ人がピッタ体質です。チャレンジ精神が旺盛で情熱的に何かに取り組む人、頑張りや、情熱的に想いを語る人はこの体質にあてはまります。

また、ピッタのエネルギーを持つ人の大きな特徴として、人の上に立つことに抵抗がなく、人をまとめることがとても得意です。ですから、子供のころクラブの部長、学級委員、生徒会長などを歴任した経験があったり、あるいは現在、独立して仕事をしていたり、経営者、社長や役職が高い仕事をされている方は、まずピッタ体質だと思って間違いないでしょう。では、ピッタ体質の人のエネルギーが乱れると出てくる症状をみてみましょう。

1. 仕事の出来ない人に対して、また迅速に事が進まないときにイライラする。
2. 短気、怒り、攻撃性がでる。
3. お腹がすくと機嫌が悪くなる。
4. 消化不良、胸やけ、下痢、潰瘍、胃酸過多、皮膚病(湿疹やニキビ)、目の充血などの症状が出る。
5. 譲歩せずに、批判がましくなる。
6. アルコール依存症がある。

では、この乱れたピッタのエネルギーをどのように整えていけばバランスを取り戻すことが出来るのでしょうか?

下記の方法を試みてください。

 暑さに弱いので、涼しい環境で過ごす。 特に炎天下の外出を避け、暑い室内にも居ないようにする。
 海、川、湖畔などの水辺で過ごす。
 塩味・辛味・酸味の強い食べ物を避け、甘味・渋味・苦味のある食べ物を摂取する。
 食事を抜かない。
 ゆっくりと食事をする。
 アルコールを控える。
 珈琲や炭酸飲料を飲まない。
 ペパーミントティーを飲む。
 クミン、ターメリック、フェンネル、アニスシードなどの冷却効果のあるハーブやスパイスをとる。
 水分の多い生野菜や果汁の多い果物を摂取する。
 仕事をしながら、立ったまま食事をしない。

ピッタの大きな特徴は、熱エネルギーが高いという事です。この暑い夏は身体をいかに冷やして体力の消耗を避けるかが課題となります。しかし、アイスクリームや氷などの冷たい食べ物ばかりを食べていると、逆に消化力が落ちて夏バテする原因ともなりますのでご注意ください。
出来れば、キュウリやトマトなんどの生野菜、スイカのような果物で身体の熱を取って下さい。そして、食事は抜かないように気を付けてくださいね。

それでは皆様、楽しい夏をお過ごしください!

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