動物

本物の獣医の選び方~膝蓋骨脱臼の治療とは~愛犬との出逢いは運命の赤い糸で結ばれているvol.1

そんな不思議な縁で、私は一度捨てた人生を
「レイちゃんを治す為に生きよう」
と決意をしました。

きっと神さまがこの出逢いを私と愛犬にプレゼントしてくれたのだと思いました。
それからグレード4になったレイちゃんを治してくれる病院を探し続けました。

 

●膝蓋骨脱臼の最適な獣医選び

動物が病気になった時に大切なのが「獣医さん」をどう選ぶかということです。
人間には、眼科、外科、内科、歯医者など細かく細分化された病院があり、専門医もいます。
でもなぜだか獣医さんは一括りになっているのです。

これは私が獣医さん選びをしていて一番の疑問でした。
人間ならば、例えば歯が専門の医者に、外科手術を頼みたいとは思いません。
でも獣医の世界では実際にそんなケースがたくさんあるのが現実でした。
なので、手術失敗、誤診なども様々なケースを聞いてきました。

獣医さんも当然仕事なので、他の病院に転院してほしくないのです。
なので、それが専門でなくても法的には問題ないので対処するということがあります。

ただ本当の名医の獣医さんならば、自分の専門は、整形外科です!
なので、目の病気は専門医が他にいるのでその病院に紹介状を書きます!
これを伝えてくれる獣医さんこそ「名医」であるということが病院を探す中で分かってきました。

 

●本物の名医との出逢い

1年間かけて、様々な獣医を探し続けました。

グレード4なので、
「うちでは治せない」「手術はするけど、保証はない」「手術をしても、再発の恐れがある」
どこの病院に行っても、こう言われました。

なので、「では、整形外科が専門の獣医さんはいないですか?」と質問をしても、「分からない」という返答しか返ってきませんでした。

そんな日々の中で、涙がでてきました。

もうレイちゃんの病気は治らないのではないか?
レイちゃんは一度も足に何の違和感もなく、走ることができないのではないか?
と不安になりました。

レイちゃんは、いつもジャンプのように歩いていました。
足をついて歩けず、ジャンプをしながらピョコピョコと一生懸命歩いていました。
その姿をみるたびに、「諦めたらダメだ! 絶対に探す!」と決意を新たにして、探し続ける日々でした。

そんな月日が過ぎ、1年後にやっと整形外科の専門医との出逢いが訪れました。
「ここで治せない!」と言われたら、もうお終いだと思ったけれど、絶対に大丈夫と病院まで行く道のりで何度も何度もレイちゃんの顔を見て、心を落ち着かせようとしていました。

病院にたどりつき、先生に診てもらい、先生の第一声が
「なんで早くここに連れてこなかった! 大丈夫! 治せる! 再発もしない!」
と、肩をポンと叩かれたときに、泣き崩れてしまいました。

「良かった、良かった」と何度も思いました。
先生は、整形外科として有名な先生で知らない人は獣医さんの中でもいないというぐらいの有名な方でした。
でも1年間先生と出逢うまでにかかったのは、誰も教えてくれなかったからです。

先生も
「1年早ければ、もっと良い状態で手術できたのに、そこを伝える獣医がいないのはとても残念だ」
と話していました。

ただ、これからが本当の闘病生活のスタートです。
また次に、手術や術後のことについて執筆していきますね。
この記事で少しでも「信頼できる獣医さん」を見つけることができるように願って。

上野ユリ

 

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