1年たってようやく本物の獣医の先生と出逢え、手術の日程も決まりました。
愛犬は、小型犬で体重2.4キロしかないので、両足の手術をすると
負担がかなり大きいとのことでした。
なので、片足手術をして、その足が完治をしたらもう片足手術をすること
に決まりました。なので、治療期間や完治までは1年間はかかるとのことでした。
ただ愛犬はその時6歳で、麻酔の負担もかかることから心配で仕方なかったです。
●膝蓋骨脱臼の手術の値段は?
ただ、そんな不安な気持ちに、いつも獣医の先生は寄り添ってくれました。
先生が手術をしてきた数々の症例や、手術の仕方など詳しく丁寧に教えてくれました。
小さな動物病院でしたが、予約は常にいっぱいで、県外からのナンバーの車が駐車場には、
溢れていました。待合室で他の飼い主さんと話す中で、不安な気持ちが少しずつ
ほぐれてきました。
愛犬と同じような手術をしたワンちゃんが元気そうにしている姿を見ると、嬉しくなってきました。
他の飼い主さんと情報交換を行い、術後必要な物なども買い揃えていくことができ、
愛犬と一緒に頑張ろう! と気持ちが安定してきました。
そして気になるのが手術の値段です!
この値段を教えてくれるところは中々ないので、ここでしっかり書いていきますね。
私は、多くの動物病院で見積もりを出してもらいましたが、
10万~80万の相場でした。同じ手術でもここまで差が開いているのは驚きました。
動物病院での手術は、保険がかからないので、その動物病院が示す金額になってきます。
私の愛犬は、「6歳膝蓋骨脱臼レベル4」ということから、この金額となりました。
年齢がもっと若く、足の具合もレベル1~2なら、もっと金額は安くなるので、
膝蓋骨脱臼の手術は、なるべく早いほうがいいです。
ただ安ければいい! 高ければいい! という金額で病院を決めないほうがいいです。
そしてかかりつけの動物病院があっても、その獣医の先生が「専門医」とは限りません。
正直値段が安い場合、再手術が多いという話を聞きました。
そして高いからといって、その獣医が本物だという保証がないことも事実です。
膝蓋骨脱臼は、再手術がとても多い病気で、本当に獣医の腕にかかっています。
安い値段で手術をしても、また再手術になると金額が結局倍かかり、また愛犬にも負担を強いります。
なので、大事なことは「とにかく信頼できる獣医を探すこと」そして、専門医であり、手術の症例をたくさんもっている先生がお勧めです。
私の愛犬は、両足手術、また入院代金など全て込みで60万円の価格でした。
その後の検診でもアフターフォローもしっかりとしてくれるので、安心できました。
大事な愛犬の手術は、とにかく一つの病院だけでなく、色々な病院で診てもらうことをお勧めします。
●いよいよ膝蓋骨脱臼、手術当日!!!
いよいよ手術当日が来ました! それまでに準備や同じように手術をした飼い主さんと
話をしてきたので、安心はしていましたが、それでも麻酔から目が覚めなかった犬、
手術後亡くなった犬などの記事をSNSで見るたびに不安な気持ちになっていました。
この頃は毎日のように神社に行ってお祈りをしていたので、
手術当日の朝も、何度も何度も神さまにお祈りをしました。
そんな時はいつもビューと風が吹いていたので、神さまも大丈夫だと言ってくれている
ようで、神社にいくたびに気持ちが休まっていました。
そして、愛犬を獣医さんに渡して、獣医の先生に何度も何度もお願いをしました。
先生は、「絶対に大丈夫! 安心して待ってください。夜に手術を始めるので、終わるのは0時
頃になります。終わったら電話したほうがいいですか?」
と聞いてくれたので、「すぐ電話してください。病院の近くのホテルにいるので、何か
あればすぐに行きます!」と話しました。
その日は生きている心地がしないような日でした。ボロボロだった私を救ってくれた愛犬。
もし、何かあったら? と思うと、怖くて一日中神社から離れられませんでした。
●Instagramで同じ病気の飼い主さんと繋がる。
0時を過ぎたころ、プルプルと携帯がなり、「手術に無事成功した!」
と先生の声に、涙があふれてきました。
神さまにも何度もお礼に行きました。
本当にこの病院と出逢い、名医の獣医の先生に手術してもらえて良かったと心から
思いました。そして、私を救ってくれたのがSNSの記事でした。
同じ膝蓋骨脱臼の手術をした飼い主さんが、様子をブログやInstagramで
書いていてくれたので、メッセージを送っては情報を教えてくれて、かなり助かりました。
愛犬が病気になった時に、「情報」というのはとても大切です。
なので、一人で抱え込まず、今はSNSでもたくさんの人と繋がれるので、
聞いてみてくださいね。皆さん本当に丁寧に返信してくれます。
Instagramの場合、「#膝蓋骨脱臼」「#膝蓋骨脱臼手術」と検索すると、
すぐに繋がれるので本当に今の時代は、有難い時代になったと思います。
次の記事では、術後のリハビリや食事方法などを記載していきますね。
今回、私も病院選びから手術のことや、その時の心情を書くことで、
同じように悩んでいる飼い主さんの目に留まれば幸いです。
上野ユリ
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