ココロセラピストが語る!『見えないストレス』とは?~原因追究の罠~

心身の不具合の原因は確かに何処かにあるのかもしれません。 しかし、それは日々の小さなストレスの積み重ねである場合もあるのです。

ストレス怖すぎ!

ストレス。皆無なら、それはそれで問題ですが、抱えきれないほど背負いこんでしまうと下手すれば病気になってしまうほど恐ろしいモノ。

人は、知らず知らずにストレスを抱えて生きている存在です。
もしかしたら、この文章を読んでいる時点でストレスに押しつぶされそうな人もいるのではないでしょうか。

できればストレスに負けない生き方をしたいものですね。

 

ストレスの原因がわからない

ストレスというと漠然としたイメージはあると思います。
しかし、具体的なストレスを突き詰めていくと、自覚が無い事も多いものです。

実は本当に怖いストレスってコレではないかと僕は思っています。
自覚があれば対処可能かもしれません。
しかし無自覚の場合だと対処以前の問題ではないので、それこそが問題なのです。

たとえば身体の不調で病院に行ったら病名は貰えるかもしれません。
もちろん治療して貰えるし、ある程度の原因はわかると思います。
しかし、これがストレス性のものだとストレスの原因を対処しないことには、再び同じ病気になってしまう危険性があります。

というのも、原因不明ではあっても病気になる条件がそこにそろっていて放置したままだと、その場しのぎで病気を治したところで根本的な原因はそっくりそのまま残っているのです。

身体の問題も重要ですが、心の問題もとても重要です。
たとえば、あらゆることに対し腹を立てている人、あらゆる人に対し嫉妬している人、あらゆる出来事に対し悲観的になる人、あらゆる人の善意に裏があると思う人etc……。
そういう人に話を聞いてみると、なんと原因がわからない事が多いのです。

そういう場合は「カウンセリングをしてトラウマをあぶり出して……」みたいなプロセスで解決できると思っている人が多いかもしれません。
人によっては前世を調べてみたり、先祖を調べてみたりするかもしれません。
でも、必ずしも大きな出来事があったのかというと、必ずしもそうではない場合があるのです。

もちろん僕も、ストレスを抱えている方とお話をする際は原因も気にします。
しかし原因だけにフォーカスするのはある意味危険なのです。

「そんなバカな! 世の中には原因と結果という因果関係が必ずあるもので……!」と思った人もいるかもしれません。
でも、僕は原因無関係説を唱えたいわけではないのです。

たとえばイジメられているわけでもないのに人と関わるのがとても辛い。
仕事がイヤなわけではないのに会社に行きたくないとか。子供なら学校ですよね。
頭が痛いわけでもなければ、お腹が痛いわけでもない。
そうすると、周囲の人には変な目で見られてしまう。そうするとますます悪化しますよね。

その場合は症状が悪化した原因ならわかります。
「周囲の人に変な目で見られた」ことがショックだったから悪化したのです。