インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』! Vol.10〜天人の手と呼ばれる万能薬「ヒマシ油」

アーユルヴェーダによればヒマシ油は、下剤、鎮痛剤、神経鎮静の作用があり、内服用と外用の両方に使われます。他にも肌を自然に柔らかくし、コラーゲンの生産を刺激して肌へ弾力を与え、保湿する等の美肌効果もあります。
インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』! Vol.10〜天人の手と呼ばれる万能薬「ヒマシ油」

肌を浄化しながら滋養するアーユルヴェーダの美肌マジック<7>
〜Clear skin magic of Ayurveda PART.7〜

「伝統的に使われてきたオイル」シリーズの最後の今回は、ヒマシ油についてのご紹介です。

伝統的に使われてきたオイル その4.「ヒマシ油」

インドで暮らしていた頃、ヒマシの植物は本当によくまわりで見かけたものでした。
その辺の何気ない道路の脇や、カラカラに乾いてあまり植物が生えないような殺風景な場所によく並んで生えていたりするので、この植物の生命力たるや、相当なものではないかと、いつも感心しながらこの植物を眺めていました。

ひまし植物2

毎年雨季(6月から9月の終わりまで)がやってくると、待ってましたとばかりにヒマシの丈がぐんと成長し、見事な葉っぱを次々と広げます。
このヒマシの種がまた、蛇? 爬虫類? を連想させるような独特な模様で、なかなかユニーク。

ひましの種

ヒマシの種

そんな種から絞られるヒマシ油は、アーユルヴェーダではガダルヴァハスター(天人の手、という意味)と呼ばれ、素晴らしい万能薬として重宝されているオイルの一つ。西洋ではこのハーブは、パルマクリスティ(キリストの手)と呼ばれています。

アーユルヴェーダによればヒマシ油は、下剤、鎮痛剤、神経鎮静の作用があり、内服用と外用の両方に使われます。

味がエグイので、インドではペパーミントのようなハーブが混ぜられて飲みやすくされているものが売られていることが多いこのオイル、私たちの腸管内に残った未消化食物や腐敗物などの粘性を洗浄する、胃への刺激がない優れた下剤として活用されています。

肌への効果:
ヒマシ油の美肌効果は、肌を自然に柔らかくし、コラーゲンの生産を刺激して肌へ弾力を与え、保湿すること。特に乾燥肌によく、シワ、くすみを消し、肌を滑らかに仕上げます。また、水虫のような細菌感染や発汗によるかゆみを防ぐ効果もあります。

イボ除去:
アーユルヴェーダには、肌に跡を残さずにイボを永久に治療する解決法のひとつとして、イボの上にヒマシ油を塗り、コットンで覆うことを薦めています。

爪、眉毛、まつ毛の強化:
ヒマシ油を爪の生え際の周りにいつも塗るように心がければ、爪の曲がりや割れを正し、丈夫な爪を育てることができます。
また、眉毛が睫毛にぬれば、丈夫でナチュラルな濃い眉毛や睫毛を演出できます。

豊胸効果と乳がん予防:
アーユルヴェーダでは、肥満を予防し体を健康に保つための方法として、日々のマッサージを強調していますが、特に女性は、胸を日常的にマッサージすることは、乳がん予防や早期発見にも繋がります。

ヒマシ油で胸のマッサージをするとより浄化作用があり、さらに胸の形をよくし、たれを防ぎハリのある胸を保つために役立ちます。(ただし、ヒマシ油だけではかなりベトベト感がある濃いオイルなので、ココナッツオイルなど、軽めのオイルと混ぜて使うのがおすすめ。)

痔や魚の目、しつこい踵のひび割れにも効果を発揮:
ヒマシ油はまた、痔や魚の目にも効果的! 日常的に一日数回塗り続けることで、患部を治癒する効果あるとされています。
また、しつこいかかとのひび割れには、温めたヒマシ油を擦り込み、靴下を履いて寝れば、早く回復します。

関節痛の緩和:
ヒマシ油はまた、関節痛や関節炎を緩和する効果があり、温めたヒマシ油を患部に一日二回塗ることで、症状が緩和されます。
アーユルヴェーダの古典の中では「ヒマシ油は、森林のような体の中で、ゾウのようなリューマチにライオンのように効果的」と比喩的にその効果が述べられています。

次回からは、「アーユルヴェーダの美髪マジック・シリーズ」をお伝えしていきたいと思います。