〜女性特有の痛み〜 辛い生理痛を軽減するためには?

基本的に生理痛は内臓の収縮が原因で引き起こされるため、それを緩和させることができれば薬に頼る必要はなくなります。

女性にとって憂鬱な「生理痛」。

病気ではないので、完全にお別れするというのは、なかなか難しいものです。
今回は、そんな生理痛を軽減するための方法をいくつか紹介しましょう。

一般的には、あまりにも痛みが強い場合は、「解熱鎮痛剤」を飲むという方法があります。

しかし、東洋医学的な観点からみると、このような薬は体の熱を下げることによって、気や血の巡りを悪くしてしまいます。
つまり、一時的には痛みを抑えることができても、根本的な解決にならないどころか、ますます生理痛をひどくする可能性もあるのだそうです。

さらに、西洋医学的な観点からみても、解熱鎮痛剤は生理痛にはあまり効果がありません。
生理痛で、お腹が痛くなるのは、神経が圧迫されたりするためにおこるものではなく、子宮の収縮によるものであり、いわゆる「内臓痛」というものなのです。

内臓自体には、痛みを感じる神経がありませんので、体は内臓が通常とは違った収縮をすると、脳に信号を送ります。それによって異常事態を感じさせる信号である痛みが発生するわけです。

解熱鎮痛剤は、痛みの原因物質を抑えることを目的にしているので、内臓痛には効果が薄くなります。
ですので、どうしてもひどい痛みがあった場合は、解熱鎮痛剤よりも、内臓痛にきく薬を使った方が、体を冷やされる危険性も少なくなって安心といえるでしょう。

ちなみに、解熱鎮痛剤はさまざまな種類がありますが、内臓痛に効果的で、なおかつ薬局で手軽に購入できる薬は少なく、代表的なものとしては「ブスコバンA」というものがあげられます。

基本的に、内臓の収縮が原因で生理痛は引き起こされるので、それを緩和させることができれば、薬に頼る必要はなくなります。
よくある方法としては、「体を温める」というもの。お風呂に入ったりするのもいいですが、痛みを抱えて動くのが大変という場合は、カイロを「仙骨」と、「丹田」に貼るといいでしょう。

仙骨は、背骨の付け根あたりにありますが、ここを温めることで子宮が温まりやすくなります。
さらに、ここを「カモミール」などのアロマオイルをつかってマッサージをすることで、匂いのリラックス効果とあわせってより痛みを軽減することも可能です。

今回紹介したものは、対処療法であり、生理痛を軽減するためには、時間をかけて体質自体を改善していく必要はありますが、つらい生理痛に襲われたときには、今回紹介したような知識を活用してみてください。