たかが挨拶? されど挨拶?〜挨拶という言霊

現代人は「自我欲求(プライドについての欲求)」が強く、プライドを傷つけられるのを嫌います。挨拶をしないことは前述のように「存在を認めないこと」ですから、プライドを著しく傷つけることになります。
たかが挨拶? されど挨拶?〜挨拶という言霊

 

挨拶という言霊

「挨拶はきちんとしなさい」と親や上司から言われました。
「何故、挨拶をしないといけないのですか?」と聞こうものなら「挨拶は物事の始まりだ。わかりきったことを聞くな」と叱責を受けることでしょう。

挨拶とは、どのような影響力を持つのでしょうか?
言霊とは、相手に影響を与える言葉のことです。実は、挨拶が大きく相手に影響を与えるのです。

 

動物も挨拶をする

犬や猿の社会でも挨拶が行われます。同じグループに所属し、共同社会を形成していくためのコミュニケーションの一つです。

猿の場合、グルーミングやマウンティングで群れの序列を確認します。
犬の場合は、目上の犬に対して、自分の弱い部分であるお腹を見せて序列を確認します。また、おしりの匂いを嗅いで個々の存在を確認します。

このように、社会生活を営む動物において、挨拶は必要不可欠なのです。私たち人間もこれらの動物たちのコミュニケーションの一つとしての挨拶を引き継いでいると考えられます。
また、世界中のあらゆる文化において挨拶が行われていることを見ても、挨拶は人間として必須の行動だといえます。

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挨拶の心理的位置づけ

人間は社会的な動物です。群れの中で孤立せずに、優位に過ごすようにするため、他人が自分をどのように評価しているのかが大変気になる存在なのです。挨拶は、「あなたの存在を認めていますよ」という気持ちの現れです。人間は、自分の考えや行動が正しいことを認めて欲しいという欲求があります。これを社会的承認欲求といいます。相手の行動や言葉によってそれを確認します。挨拶をしないことは相手の存在を認めていないことです。

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無視されることの辛さ

人間とって、一番つらいのは、無視されることです。昔の村八分などもこの一つです。問題になっているいじめでも、一番辛いのは、無視されること「シカト」「仲間はずれ」です。友達が集まって談笑していると気になるものです。いじめでも、叩かれたり、イヤミを言われるのは、まだ人間として認めているのですが、無視されることは「人間として存在を認められないこと」です。

また、現代人は「自我欲求(プライドについての欲求)」が強く、プライドを傷つけられるのを嫌います。挨拶をしないことは前述のように「存在を認めないこと」ですから、プライドを著しく傷つけることになります。

「大きな声で明るく」挨拶をすることは、相手の大脳にあり感情関連する組織である扁桃体という部分に働きかけ、快感情を呼び起こすことになります。逆に、あいさつをしてもあいさつを返さない場合、不快感情を呼び起こすことになってしまいます。このシステムは自動的に稼働しますので、理性が及ぶことはありません。

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たかが挨拶、されど挨拶

ですから、もし、挨拶をしなければ、相手を無視しているのと同様の捉え方をされてしまいます。
無視するのは最悪の仕打ちです。相手が自尊心の高い方であれば、怒りを買うことにもなりかねません。

「たかが挨拶、されど挨拶」です。
以上の通り、挨拶はきちんとした方が良いということになります。

 

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