スピリチュアル用語解説 第2回『幸せ恐怖症』

よぉ〜〜〜く自分の周辺環境を見渡してみると、すでに自分には恵まれた環境や状況があるのに、それに対してすっかりと「感謝」を忘れてしまっていて、「幸せになると悪い事が起きるかも」などと「やりたくない理由」をつけて後回しにしているのです。

はい!  こんにちは!
みなさんの気づきを応援するスピリチュアル用語解説のTanちゃんです。

 

【さて、気になる今回のテーマは!?】

……というわけで、TanちゃんのトリニティWeb連載第2回の今回ですけれども、「幸せ恐怖症」についてお話したいと思います。

あれっ!? 前回から始まった「一般単語スピ辞典」はどうしたの? って感じですか? わははっ。
はい、大丈夫です。
「一般単語スピ辞典」なんですこれ。

でもなんのテーマについて書いているかは後半の方までお楽しみです。
サスペンスのドラマのように「犯人」が最後の方まで誰なのかわからない感じですすめてみますね。
いったいなんの単語について解説しているのか推測してみてください。うっしっし。

 

【「幸せ恐怖症」とは!?】

はい、まず「幸せ恐怖症」というのはですね、簡単に言うと、
「あたし、幸せになったら、このあと何か悪い事が起きそう!」というとんでもない価値観が出来上がっている人のことをいいます。
なんとなくですね、この「幸せ恐怖症」の人、日本人に多いように思います。

この「幸せ恐怖症」がある人は、主に「自己卑下」が激しい人や、「罪悪感」が強い人に多いです。
そして特に年配の方々に多いのも特徴です。
ご両親に「幸せ恐怖症」がある方は、その価値観の影響を受けて、子供達にもその「幸せ恐怖症」が受け継がれてしまっていることもあります。

この「幸せ恐怖症」があると、とにかく何をするにもマインドブロックが激しいので、まず、

①やりたいことができない。やりたいことがすぐに始められない。
②何をしていいかわからない。自分が何をしたいかもわからない。
③欲しいものを欲しいと言えない。言っちゃいけない気がする。

みたいな状態が出てきます。
これは、戦争中から日本で「贅沢は敵だ!」という洗脳教育がなされたのも原因の1つです。
たいした贅沢でもないのに、ちょっとだけやってみたいことをするだけで、「贅沢だ!」と、頭から押さえつけられ、言われた人は罪悪感でいっぱいになり、「やりたいことをしてはいけないんだ」という観念を植え付けられます。
それが長年続くと、あきらめの人生になり、やりたいと思う事、自分がほしいと思う事は考えないようにする、または言わないようにするクセがついてしまい、それが普通になってしまいます。

そうすると、「自分の幸せについて」なんて考えなくなり、むしろ「そんなものはこの世には無い」とさえ思うようになってしまい、「私なんてこの程度」「私なんてどうせ……」という自己卑下がどんどん大きくなっていき、自尊心を失い、「自分が何をしに地球に生まれて来たか」なんて記憶はもう天の彼方まで吹っ飛んでしまい、天命を忘れてしまった生き方になってしまいます。

現代にこういった人がとても多いのが事実です。
うつになってしまっている人も自分を見失ってしまって、魂の望み、魂の声の音量が小さくて聞こえなくなってしまっていたりします。

で、これが、環境や状況が整い、お金にもそれほど困っていない、身体も十分健康、人間関係もさほど問題がない、住む家もきちんとあるし、誰かに束縛されることもなく自分の自由な時間もある、という非常に恵まれた環境になっても、この「幸せ恐怖症」がむくむくと発動してしまうため、どうしてもやりたいことができなかったり、自分がなにをしたいのかわからなかったりするのです。

確かに、「贅沢は敵!」または、「幸せの後には不幸がある」みたいなとんでもない価値観に洗脳されてしまったことは大変残念なのですが、そもそもそんな価値観なんてありませんし、そんな宇宙の法則はありません。
「陰陽の法則で、いいことがあったらそのあとには悪いことがある」とか、わけのわからん法則を唱えている人がいるかもしれませんが、よぉ〜〜く考えてみればわかることです。
陰陽って、そもそも悪い事が「陰」、良いことが「陽」って、何を良い悪いって誰が決めてるの!? って感じですよね。
誰を主体にしたか、何を主体にして「悪い事(陰)良い事(陽)」と言っているのでしょうか?
良い、悪いの判断なんてそんなものは、主体をどこにするかで簡単に逆転しますし、意味の成さないものだとよくわかりますよね。
ですので、出来事の良い・悪いに「陰陽」を当てはめる事自体がナンセンスなのです。

結構世の中には、「幸せ恐怖症」につながる「幸せに向かおうとすることをブロックする洗脳のトラップ」がたくさんありますので、グラウンディングの弱い方は注意してくださいね。
「悪い事をするとバチが当たる」というのもその一例です。
神は人間じゃありませんので感情はありませんし、「こんにゃろ、悪い事をしたな! バチを当ててこらしめてやる〜〜!」なんてことはしないのです。

 

【「幸せ恐怖症」とインナーチャイルドの関係】

さて、そんなトラップにひっかかってしまい、自分がそもそも何をしていいかわからない方、自分が欲しいものを押し殺してしまう方は、幼少の頃からか、またはある程度思春期になってからなど、親兄弟の世話をせざる終えない状況だった……などの「自分を犠牲にして誰かを助ける必要があった環境」におかれていた人も中にはいます。
その場合、自分のやりたい事どころではない状況です。
それよりもたとえば、家族に障害を持った人が居て、介護が必要だったとか、親が犯罪や問題を起こして自分の居場所がなかったなど、自分を常に犠牲にせざるを得なかった人というのは、インナーチャイルドに大きな何かしらの抑圧した感情を持っているので、大人になってすでにそこから解放された自分になっていても、やりたいことや欲しいものに手を伸ばす事が出来なくなってしまっている場合があります。
これは40代を過ぎ、歳を取ればとるほどさらに重いブロックとなっていくことが多いです。

でも、そのインナーチャイルドに抱えた抑圧した感情を癒してもらう言葉をいつまでも待っていても、なかなか難しいので、抑圧した感情は当時のことをありありと思い出して、自分のしてほしかったこと、言って欲しかったこと、を自分で自分に言うのがインナーチャイルドを癒す極意です。
とはいえ、インナーチャイルドを癒すのは時間もかかりますので、自分のペースでやっていくことをおすすめします。
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【「幸せ恐怖症」の処方箋とは!?】

そんなわけで、いろんな価値観の上乗せや、育って来た環境や状況によって出来てしまった自分の中の余分な方程式によって、「幸せ恐怖症」が作られていきます。
さて、ここで取り急ぎ自分で出来る「幸せ恐怖症」の処方箋となる言葉をお伝えしましょう。
それが、「感謝」です。

そうなんです。「幸せになるの恐〜〜い!」と言っている人は、「感謝」をすっかり忘れている場合が多いんです。
よぉ〜〜〜く自分の周辺環境を見渡してみると、すでに自分には恵まれた環境や状況があるのに、それに対してすっかりと「感謝」を忘れてしまっていて、「幸せになると悪い事が起きるかも」などと「やりたくない理由」をつけて後回しにしているのです。
これは変化を恐れている場合にも多く、魂は本当はもっと色んな事をしてみたいしやってみたいのに、でも今の状況で「ぬ〜〜〜ん」と過ごしていると「ラク」なので、「このままがええ〜〜」という、めんどくさがりエゴが邪魔をして天命の道を歩み出せずに、のほほ〜〜〜んと毎日が過ぎて行ってしまうのです。
あとは、「私をかわいそうって思って同情してほしい」という人も、自分の苦労を認めて欲しい気持ちが強すぎて「感謝」をすっかり忘れてしまっている事が多いのです。
ほめてもらえるのをいつまでも待っていても、残念ながら誰もほめてくれません。
自分で自分をほめられるように自律するしかありません。

でも、健康もあって、お金も普通に暮らせるだけあって、時間もあって、周りに許してくれる人がいて、という恵まれた環境に対して「感謝」をしたら、「あなたにどうしてそのようなめぐまれた状況が今、与えられているのか?」に意識が向くと、自分に与えられているたくさんの機会やチャンスに感謝の気持ちが自然と湧いて来るんですね。
そうすると、インナーチャイルドがあろうと、洗脳された固定観念や価値観があっても、「感謝」のエネルギーに後押しされて、天命を生きる一歩を踏み出すことができるのです。

 

【勇気を出して自分の状況を観察してみよう!】

状況から気づいた「感謝」がきっかけとなって、起こしたその行動が自分の魂の声に従った行動であれば、周りから見て意外な行動に見えたとしても、それはその人にとって正しい道を進んでいますし、天命をまっとうしよう! というエネルギーが自分の奥底から湧き出て、突き動かされて行動しているといえます。
そうなってきたらもう勢いに乗ってどんどん進化・成長・発展をしていけばいいのです。
そのきっかけとなるのは「感謝」ですので、自分の中でブレーキをかけてしまいやすい人は、自分の置かれた状況をよく見渡してみて「感謝」に気づけるかやってみましょう〜。

はい! というわけで、今回のキーワードは「感謝」でした! わはは〜〜。
ではまた次回をお楽しみに〜〜。

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