そのチャネリング、本当ですか? — ① 不幸になるよう誘導する天使

こんにちは、マユリです。

前回は、前世セラピーなどでみるビジョンの中には、嘘のビジョンがあり、ビジョンで見た事を、そのまま信じてはいけないこと、特に、霊障が絡む場合は、嘘のビジョンが頻繁に現れることを、ヒーラーとしての長年の経験から、お話ししました。

強い霊体は、ビジョンを意のままに操ることができるのです。

では、チャネリングはどうでしょうか?

チャネリングとは、一種の霊媒(ミディアム)のことで、故人や、神様、天使などとお話ししたり、お告げをもらったりすることをいいます。

では、チャネリングでのお話やお告げはすべて本当でしょうか?ビジョンと同じように、嘘のチャネリング(お告げ)もあるのでしょうか?

 

パート先を天使に聞いた女性

10年ほど前のことでしょうか、子どもも小学校にあがるので、パート先をさがしたい女性がこられました。独身時代の友人が、たいへん条件のいいパートを紹介してくれて、「私が口をきいてあげるから、絶対大丈夫。気楽にくればいいわ」といわれているというのです。

自分で、天使にたずねたところ、「すごくいいところだから、すぐ明日にでもいくように!」いわれたとのことでしたが、漠然と腑に落ちないものを感じて来られました。

実際に、ご自分でしたチャネリングを、再度行っていただきました。
自分でされた時は、頭の中で質問をすると、頭の中に言葉がかえってくるだけで、ビジョンまではクリアに見えなかったのですが、石をおくと、声だけでなく、ビジョンも同時に現れました。

天使のような風情をした、青白い痩せた西洋人の男性がみえます。名前を聞くと「ミクエル」と答えました。彼自身は、自分を本当に天使だとおもっているようです。

「そのパート先は、本当によいところなのですか?」「そう」
「なぜよいのですか?」「……」
「なぜ?」「……」
「なぜ?」「……」

何度聞いても、答えは返ってこず、やがて青白い顔の天使は、白い蛇に変化して、去っていきました。

この男性は、20世紀前半か、19世紀くらいのヨーロッパ方でしょうか……生前から、天使に憧れをいだいていて大聖堂によく通っており、死後、本当に「なりきり天使」となって、こうしてお告げをしているようでした。

女性は、天使が白蛇に変化したのを見て、そのパートは断ることにしたようです。その後、そのお客様から、「ここのところ、その友人から、山のように電話やメールが来て困っているのよ。夜中でも、超落ち込んだ長文メールが来て、うち小さい子供もいるし、悪いけどもうブロックしようと思うの……」とのご報告がありました。なんでも、実は、ご友人は紹介先の会社の社長と愛人関係だったようで、あれから数日後、相手の奥様にばれて、今、もめにもめているとのことでした。

もし、その会社に友人のツテではいっていたら、いざこざに巻き込まれて、たいへんなことになるところでした。

 

嘘をついて、不幸へと誘導する悪霊

たわいものない嘘ならば、ご愛敬かもしれません。けれども、この天使ミクエルは、明らかに、彼女が不幸になるように誘導したのです。

問題はそこなのです。

チャネリングには、「不幸になるように誘導する」霊体があらわれることがあります。

知らない人の言うことを鵜呑みにするのが危険なのは、現実社会ではあたりまえです。このあたりまえのことが、見えない世界のことになると、まるで別物のように、タガが外れてしまう方がいます。天使や神さまなどの高次の存在(もしくは高次の存在を装うもの)が言うことを、そのまますべて信じ込んでしまうことは、大変危険なのです。

ミクエルも、自分で自分のことを天使と称していました。

相手が何者かわからないのに、相手の言うことを鵜呑みにしてはなりません。それは、目隠しをして聞こえてくる声の指示に従うようもので、大変危険なのです。ビジョンにも、チャネリングにも、自称天使や女神はうようよいることを覚えておいてください。

この霊体は、それほど強い霊体ではないので、あっさりと白蛇になって去っていきましたが、パワフルな霊体は、そんなにあっさり尻尾を出しません。

マユリ

後半につづく

 

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