自分でできるもん! 魂と心の自由を正しく育む子育て方法

あなた自身の本当の心を知ると、不思議に自分で自分を認められたような気持ちになります。 それは自分の子供、ひいては他人を認める気持ちに繋がります。

数ヶ月前のこと。
旅先のホテルから出ているシャトルバスで同席した、一組の外国人親子がいました。
おそらくアメリカかカナダからの観光客、だと思います。

並んで座るご夫婦の隣の座席に、ちょこんと座った3〜4歳くらいの金髪ボーイ。
手には大好きな電車のオモチャを持っていました。
窓から行き交う日本の車や景色を眺め、時折話しかける父親と会話したり頷いたりしつつ、お利口さんにしています。

と、少々退屈になってきたのでしょうか。
靴を履いたままの足を、あぐらをかくように座席の上で曲げ始めました。

その様子に気づいた父親が、短い英語でいさめるとすぐに足を元に戻し、電車のオモチャをいじった後、また外を眺め始めます。
金髪ボーイの機嫌はなんら損なわれることなく、公共でのマナーは守られていました。

この外国人親子には、家族間の信頼関係が成り立っていました。
妻である母親は、ルールやマナーを子供に教える夫を信頼し、夫は我が子をひとりの人間として認め、父親として教育し。子供はそんな自分の父親(もちろん母親も)を尊敬しながら、愛されていることを心底理解していました。

これぞ、本来あるべき家族の姿だ!

魂の感動からくるあたたかなエネルギーを心で感じた筆者は、同時に日本の家族の姿に残念な気持ちを持たずにはいられませんでした。

 

公共の場で騒ぐ子供を注意しない親

%e7%94%bb%e5%83%8f2

最近ある情報誌が『電車の中で見かけたら・されたらイラっとすること』アンケート調査を実施しました。
その結果、1位に輝いたのは「子供が騒いでいるのに、親が注意しない」。
2位以下の大人の行為すべてをおさえ、堂々のランクインでした。

「床に寝転んだ子供に、何も言わない」
「子供が手すりにぶらさがってるけど、注意しない」
「靴を履かせたまま、土足で座席の上に立って外を見る子供をほったらかし」

こんな光景を見たことがない人は、今の日本ではほとんどいませんよね。
ということは。日本中の電車の中で、公共でのマナーを子供に教えず、自由に放ったらかしている親が増えているってことです。
この実態は、ファミレス等の飲食店アンケートでも同じで、やはり「子供が騒いでいるのに、親が注意しない」が1位に輝いています。

魂はみな、自由です。
『自由』という字のごとく、自分を由(良し)としています。

赤ちゃんや小さな子供の魂は、まさに自由! あの世では、どの魂も自由だからです。
ですから人間の初期段階の頃は、やっていいことといけないことの差がわかりません。

しかし、地球上のどこでも自由に振る舞うと、横暴ととられるようになってしまいます。
あの世と違い、周囲と調和しながら生きていくためには、公共でのルールやマナーを守らなければなりません。

その空間でみんなが気持ち良く過ごせるエネルギーを、みんなで作り上げる必要があるからです。
親はそんな地球での生き方を、ただダメ! と言うだけでなく、理由を添えて子供に教えていかなければならないのです。

 

間違った「自分でできるもん!」

%e7%94%bb%e5%83%8f3

さて、自由であることは、「何でも自分でできるもん!」という感覚にも繋がっています。
生後6ヶ月頃から芽生え始めた自我は、2歳頃にはMAXになり、何でも自分でやりたがります。
そのくせできないと、泣いたり癇癪を起こしたりします。
ママもイライラして怒ったり、「できるもん!」の自由を取り上げて代わりにやってしまうことも。

と、ここで一度よく考えてみてください。
公共の場では子供を自由にさせているのに、家庭ではなぜ、子供の自由を取り上げてしまうのでしょうか。

結局のところ、親自身が自由にしたいだけなのではありませんか? 他人のことなどどうでもよく、自分さえ良ければいい。かつ、自分の分身だと捉えている子供は、自分の良きようにコントロールしたい。つまり、親からひとりの人間として認めてもらえなかったから、自分を正当化しているだけなのではありませんか?

そうでもしなければ、本当の自由は得られない。
間違った「自分でできるもん!」と、心の奥の、潜在意識でそう、思い込んでしまっているから。

この真実こそ、現代の日本に生きる小さな子供たちの親のほとんどが抱えている、解決しなければいけない問題です。

 

魂と心の自由を正しく育む子育ては、あなたの気づきから

%e7%94%bb%e5%83%8f4

よほど心がくすんでいない限り、自分の子供の幸せを願わない親はいません。
しかし、その親であるあなた自身が、子供よりもまず、自分の幸せを求めてしまっています。
どうかそのことに、早く気づいてください。

下記の気づきのサインを参考に、あなたの心の奥を常日頃観察してみてください。

◇他人なんてどうでもいいやって思う時。
◇我が子に果てしない怒りを感じた時。
◇ふと、ひとりの虚しさに襲われた時。

あなた自身の本当の心を知ると、不思議に自分で自分を認められたような気持ちになります。
それは自分の子供、ひいては他人を認める気持ちに繋がります。
その感覚こそ、正しき「自分でできるもん!」という、魂が持つ自由の感覚。(地球では、自分を信じる『自信』と言います。)

心に余裕と思いやりが生まれ、たとえ子供を怒ったとしても、「ごめんね。」と素直に謝ることができるようになります。
もう、それで充分なのですよ。

あなたの中で生まれた魂と心の自由は、必ず子供に受け継がれていくでしょう。
そしてあなたの子供もまた、自分の子供にその魂と心の自由を正しく伝えていってくれるでしょう。

魂と心の自由を正しく育む子育ては、あなたの気づきから始まります。

 

公式HP:
http://kokorotwin-nagomi.com/

メルマガ:
http://www.mag2.com/m/0001670235.html

 

《伊藤友美 さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/ito-tomomi/?c=115131