アブラカダブラの本当の意味とは?

世界的に有名な呪文【アブラカダブラ】は、とても歴史が古く、スピリチュアルなものとういうことを皆さんはご存じですか?『医学戒律集』によると、この呪文によって「病の原因である精霊の力を弱めることができる」とされているのです。
アブラカダブラの本当の意味とは?

【世界的に有名な呪文】

「アブラカダブラ」という呪文があります。ディズニー映画などに良く登場することから、多くの人に知られている呪文であり、日本でいうところの「ちちんぷいぷい」的なニュアンスを感じている方も多いのではないでしょうか?

しかしながら、この呪文は「とても歴史が古く、スピリチュアルなもの」なのです。

今から「1800年近く前、2世紀から3世紀ぐらい」にこの呪文は使われはじめたといわれています。アブラカダブラについて言及されている最も古い本は『医学戒律集』というもので、名前からもわかるように、「医療について書かれた本」であり、それによると、この呪文によって「病の原因である精霊の力を弱めることができる」とされています。

当時は医療行為と呪術的な行為に大きな差がなかったために、大まじめに呪文によって病気を治そうとしていたわけです。いわば、「病気を引き起こす魔から身を守る魔除け」という意味合いもあったわけですが、別の説だと、「アブラクサス」という神様の加護を得るためのものだったともいわれています。

 

【地球を創生した最高神の加護を得る】

この神様は、同じく2世紀頃に「グノーシス派」という、キリスト教神秘主義の一派によって信仰されていた存在であり、「地球や人類を創り出した最高神」だとされています。その名前は「ABRAXAS」と表記され、それぞれの文字が光を意味していたり、数字を意味するという深い象徴がこめられているのだそうです。

「ABRAXAS」と「ABRACADABRA」は確かにちょっと似たニュアンスがありますので、この呪文を使って加護を願い、それによって、不幸や病を退けたというのも、確かにありそうに感じます。

実際に、アブラクサスが祀られた場所などに、アブラカダブラの文字が残されているというケースもあるので、少なくともグノーシス派の人々が、この呪文と神との関連を信じて使っていたことは確かなようです。

 

【キリストも使っていた言葉が語源】

その一方で、イエス・キリストも使っていた「アラム語」という言葉が語源であるという説もあります。どちらかというと、こちらのほうが有力視されており、アラム語で「私が言うとおりになる」という意味を持つ「アブラ・ケダブラ」が語源だというのです。また、「アバダ・ケダブラ」という「この言葉のようにいなくなれ」というものもあり、このふたつが結合した結果生まれた可能性もあります。

アブラカダブラは基本的には、「病気を癒す呪文」として使われているのですが、病気に対して「消えてしまえ」という「破壊的な意味合い」をするか、自らの希望を伝えて「そのようになれ」とするかで、ちょっとニュアンスが異なってきます。

ちなみに、キリストは癒しの時に「そのようになれ」というような言い回しを使っていたことが多いようなので、そのあたりの影響と、魔除けとしての強い意味が結びついた可能性もあります。

 

【世界にも言霊信仰は存在していた】

日本では「言葉には強い力がある」と考えられてきました。それは「言霊信仰」として、現代でも残っており、おめでたい席では縁起の悪い言葉を使わない、ということが行われていますが、ある意味では「アブラカダブラ」も言霊の力を使った呪文であるといえるでしょう。

ユダヤと日本の共通点については、色々と取りざたされていますが、そういったことを抜きにしても、古代の世界では言葉というものは非常に強い力をもっており、それがスピリチュアルなエネルギーとして実際にある程度の力を発揮してたということなのかもしれません。

私たちが普段何気なく口にしている言葉、もしかしたら、それにも、深いスピリチュアルな意味が隠されているのかもしれませんよ?

 

The world-famous incantation.
The meaning of “Abracadabra”.