セックステクニックなのか? それとも高次の愛なのか? 不老不死をもたらす房中術の秘密

もし、この記事を読んで、男女の気の交流というものに興味をもった方は、セックステクニックの方にチャレンジするのではなく、スピリチュアルなレベルでの房中術にチャレンジしてみて下さい。

 

【セックステクニックも愛があればお互いを健康にすることは可能である】

とはいっても、セックステクニックにもまったく意味がないわけではありません。人間にとってセックスというのは、「生命を産み出す行為」であり、その時に多大なエネルギーが発生するために、それを利用するというのは理にかなっており、房中術だけでなく、様々な技法が存在しています。房中術の場合は、前述したような男性が一方的に女性から気を奪い取る方法や、愛し合う者同士、すなわち「夫婦がセックスの中で双方の気を循環させることで、相乗的な効果を産み出す」という方法があります。後者のものは、単なるセックステクニックではなく、愛情があり、精神的な交流が必要となるために、快楽を求めるだけでなく、しっかりとした目的意識をもって行うことができれば、「お互いの気を強化し、健康になる」ことができます。

ただし、この方法は実は「かなり難しいもの」です。セックスには快楽が伴いますが、そこにおぼれてしまうと気を漏らしてしまいますし、かといって気功法的な感覚だけに集中すると、「快楽は軽減してしまう」のです。愛し合う者であり、なおかつ双方が気功やエネルギーワークに理解があれば、ある程度は成功するかもしれませんが、そこまで理解があるのならば、あえてセックス中に行わなくても、通常の気功法や瞑想を行った方が効率がいいともいえます。

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【陰陽を合一させるスピリチュアルな房中術】

一方、スピリチュアルなレベルでの房中術はどんなものかというと、名前こそセックステクニックと変わりませんが、実際には「男女の気が持つ質の違い」を利用したものといえます。男性と女性の気はそれぞれ「陽」と「陰」にわかれています。「男性は放出し、女性は凝縮させる性質」がありますので、それらを混ぜ合わせることで、「陰陽が合一」しより質の高い気となるわけです。そのためには男女が「気を伴った精神の交流をさせる」必要があります。これは非常に高度な瞑想法であり、熟達することができれば、「強い気を発生させチャクラを活性化させるだけでなく、以心伝心の状態となって、どれだけ離れていても心が通じ合う」とされています。

さすがに不老不死になるのは難しいでしょうが、ここまでいくとかなり気が充実するはずですので、「身体は強くなり、精気が溢れることでより魅力に満ちた人物として見られるようになります」、また、人によっては霊感が発達したり、前述のテレパシーのような特殊能力が発現することもあります。効果としてはセックステクニックとは比べものにならないのですが、習得するまでに時間がかかり、修行法も基本的には向き合って座るだけという非常に地味なものだったために、この技法はほとんど廃れてしまいました。

もし、この記事を読んで、男女の気の交流というものに興味をもった方は、セックステクニックの方にチャレンジするのではなく、スピリチュアルなレベルでの房中術にチャレンジしてみて下さい。ただし、房中術はパートナーとの絆が重要となりますので、心が通じ合ってなおかつ、エネルギーに敏感なパートナーがいないと、なかなか実践するのは難しいかもしれません。

“Boutsujyutsu” is not just a sex technique .
Fusing the men and women energy.

 

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