ご好評をいただいたビッグデータ分析第二弾です。
第一弾は、こちらをご覧ください。
SEX・浮気・離婚の不思議ビッグデータの恋愛深層心理分析
ビッグデータが話題になっていますが、これを統計分析すると日本人の新たな行動パターンがみえてきます。
「ニッポンのセックス」という興味深い調査結果が発表されたことを機に、総務省統計局などのビッグデータなどとをマッチングさせてセックスの回数に焦点を当てて分析しました。その結果、私たちが信じている常識と全く異なった面白い結果を示すものがありましたので紹介いたします。
セックス調査とビッグデータの相関計算法
相模ゴム工業株式会社が「ニッポンのセックス」という調査結果を発表しました。
この調査には、都道府県別の「浮気率」や「性生活の満足度」「「セックスの回数」などのデータがあります。もう一方、総務省統計局のビッグデータには都道県別の「離婚率」「年収」「持ち家率」「貯蓄高」などのデータがあります。また、幸福度や喫煙率といったデータがあります。そこで、これらのデータをマッチングし分析しました。
分析方法としては相関関係を求めました。例えば、「浮気率」と「離婚率」の相関関係が強ければ、浮気率が高くなると離婚率も高くなるという関係を数値(相関係数という)で計算して、その強さで関係の深さを判断します。相関係数の判断基準は次のとおりです。
相関係数の判断基準
~0.2未満:相関関係なし
0.2~0.4未満:弱い相関関係
0.4~0.7未満:中程度の相関関係
0.7~:強い相関関係
SEX回数と収入の関係
「SEX回数」と「自分がセックスレスだと思う」の相関関係を求めました。その結果は、相関係数は-0.5となりました。中程度の負の相関があるということです。簡単に言えば、SEX回数が少ないほど、セックスレスだと感じているということで、誰しもが予想した結果となっています。
しかし、不思議な結果としては、「SEX回数と年収の関係」「SEX回数と貯蓄の関係」です。SEX回数と年収の相関係数は-0.54であり、中程度の負の相関があることがわかりました。また、SEX回数と貯蓄の相関係数は-0.45であり、中程度の負の相関があることがわかりました。つまり、SEX回数が少ないほど年収が高くなり、SEX回数が少ないほど貯蓄が多くなるということです。しかも、「SEX回数」と「セックスレスだと思う」より相関があることがわかりました。
一方、「SEX回数」と「持ち家比率」の相関係数は0.09であり、相関がないことがわかりました。
因みに、「SEX回数」と「経験人数」の相関係数は、0.4となり、中程度の相関がありました。つまり、経験人数が多いほどSEXの回数が多い、との結果となりました。
考察
年収が高くなれば仕事に熱中するあまり、時間的にも精神的にもSEXをする余裕がなくなり、SEX回数が少なくなるのでしょう。また、年収が高くなれば貯金も多くなるということが考えられます。
この度、電子書籍を発行することになりました。題名は「モテ男モテ女 恋愛心理学(あなたをモテるようにするのが使命です)」。
概要は、こちらをご覧ください。
http://www.amazon.co.jp/dp/B01EFLWUXE/
図表の説明
分析前データ
都道府県毎のSEX回数と年収、貯蓄などの一覧表です。貴方の住んでいる都道府県の状況もご興味があると思います。このデータを分析することになります。
分析処理画面
エクセルの分析ツールの相関によって、相関係数を求めます。
セックス回数と年収の関係グラフ
縦軸はセックスの回数で、横軸は年収です。このグラフを散布図と呼んでいます。グラフ上の点を見ると、右肩下がりになっているのがわかります。相関関係を可視化したものと考えるとわかりやすいと思います。
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