ココロセラピストが語る!? 揺れる地面と揺れる心~ビックリしながらあれこれ考えた~

地震

地震でビックリ。

日本は地震大国だ。だから、割と地震が多い。2024年になって、なんとなく地震が増えた気がする。数えていないので、正確なことはわからないし、地域にもよると思うが。

昼寝、という名の夜寝をしていたら、突然部屋が揺れだした。皮肉なことに悪い意味で地震慣れしているので「またか………。多いな、地震………」と思う程度ではあった。が、寝起き早々、地震がきっかけで色々な考えが頭の中をぐるぐると回り始めてしまった。

簡単に済ませて良い話でもない。

直接的な大きな被害を受けた人は、そんなに呑気なことは言っていられないと思う。心身に傷を残してしまった人たちは、揺れを感じるたびに強い恐怖や不安が襲ってくるかもしれない。とにかく、恐かろうが、恐くなかろうが、地震は少ないに越したことはない。地震そのものも怖いが、311を体験している世代にとってみれば、しばらくの間、店が薄暗かったり、エアコンがあまり利いていなかったり、地域によってはガソリンスタンドが大行列になったりで、生活そのものにも影響した。

最近の防災訓練ってどうなんだろう。

あまり詳しくないが、世間の防災訓練は、家に帰ること、あるいは避難所に逃げること、以外のことをどのくらい教えているのだろう。「多くの地震の後はね、電気が止まったりして節電ムードになるんだよ」とか、「結果としてお買い物が不便になるんだよ」とか、そういうことにも触れるのだろうか。

幼稚園や学校などでは年齢によって、難しい話は理解できないかもしれないが、学年によって教える内容が変わってくるのだろうか。難しいことはさておき、子どもの場合はとにかく、如何に落ち着いて行動できるかにフォーカスした方が良いのかもしれない。

大人の防災意識。

では、大人はどうなんだろう。どちらかといえば、お客さんを安全に誘導することに重点が置かれているのだろうか。それも、もちろん大事だ。一方で、労働者自身の心身の安全についての指導ってどこまで踏み込んで対策を練っているのだろう。

帰宅難民を出さないための対策や配慮って、ちゃんと考えられていたりするものなんだろうか。恥ずかしながら、僕は年齢的には立派な大人のはずだが、勉強不足だからかもしれないが、この辺の事情にとても疎い。なので、そういうことを、たまには考えた方が良いよな、と思いつつ問題提起も兼ねてこの記事を書いている。

そういうことって大事だよね、と思いながらもたとえば学校などでは教師の労働量が多すぎる問題とか、働き方改革とかで時間がどんどん短縮されると、こういうところから削られていくんだろうか。どうなんだろう。

学校じゃなくても、もちろん同じことが言える話で。たとえば会社っていうのは、売り上げを上げることと、生産性を高めることに重点を置いていると思う。労働者の心身の安全が結果的に生産性を高めることにつながる。だから、労働者自身も企業として、しっかり守ってあげる対策を練ろう、なんて思ってくれている会社はどのくらいあるのだろうか。

それとも大人なんだから、そんなことは自己責任なのだろうか。ふと、311頃のことを思い出してみたのだが、地震が起きても慣れなのか、集団圧力なのか、隠れるでも逃げるでもなく、黙々とタスクをこなしている人が多いなんて話を聞いたことがある。デスクワークの人も、机の下に隠れるわけでもなく、電話対応を普通に続けていたとか、そんな感じだ。

「お客様に不安を与えないため」という使命感があるのはわかるのだが、そういう時の会社的な対応って特に役職が付いている人たちはどう教わっているのだろう。管理者研修か何かで教わっているのだろうか。自身に限らず災害時の対応は業界によっても違うのかもしれない。特に、航空系や医療系の仕事の場合は、なんとなくではあるが、お客様(患者)最優先と教わっているのかもしれない。

考えてみれば就職活動の面接で「災害時の安全性」を気にする人はまずいない。僕も、生まれてこの方、そんな質問は考えたこともなければ、聞いたこともない。とはいえ、実は大事なことだよな、とも思う。確かにお客さんは大事だ。だが、労働者だって家族がいる。子どもの安否が心配で、有事の際はそれこそ早く帰りたい人だっているかもしれない。親の介護をしている人だって同じ気持ちだろう。

別に僕は正解を求めているわけではない。ただ、会社って、そういう有事の際、どうやって労働者を守るのか、ある程度基準はあるのだろうかと気になったのだ。もし、この記事を読んでいる人の中に管理職の人がいたら、有事の際、自分はどう立ち回るのが会社的に正解なのかを確認しておいた方が良いかもしれない。「上長の指示に従います」なんて言っていられない場合、どうしたら良いのかは、地味に大事だと思う。

仕事ってタスクがたくさんあって、通常業務の事で常に頭がいっぱいだったりする。だから、プラスアルファで余計なことを考えている暇などない。それは僕もわかる。だからこそ、防災意識を高めるためには、それこそ省ける仕事は省くことも大事なのではないかと思う。あるいは頻度を変える。通常業務も大事なのだが、命に直結することがやはり一番大事なのではないか、とも思う。





  

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