ココロセラピストが語る!? 2023年 私的感想~毎年年末になると、みんな自分を振り返る……に違いない~

振り返り

セルフイメージ。

セルフイメージ。僕のココロに対するアプローチの原点は、もしかしたらこれかもしれない。はるか昔、この言葉を知ってから僕は、どんどん変化していった。もしかすると、僕はセルフイメージという言葉によって救われたのではないかと、今になって思う。たくさんセルフイメージについては語ってきた。たぶん、これからも、事あるごとに熱く語っていくことだろう。

今、急に、この言葉に改めて感謝の気持ちが浮かんできた。人生とは、自分をどう捉えるかだと僕は思っている。だから、自分は、どう在りたいのか。どう生きたいのか。自分の現在の立ち位置はどうなのか。自分の言動はどうなのか。自分の考えはこれで良いのか。などなど、その都度、立ち止まっては考え、そして軌道修正してきた。

実は、さっきまで、ちょっぴりネガティヴだった。「自分の生き方はこれで、本当に正しかったのだろうか?」と言う考えがココロによぎってしまったのだ。

結論。良いも悪いもない。バカボンのパパなら「これで、いいのだ」と言ってくれるかもしれない。というか、言って欲しい。だが、とりあえず良いも悪いもない、で良しとしておこうと思う。僕はよく引き寄せの法則の話をするとき「秒速で億は稼げない」と言っている。別にお金の話をしたいわけではないが、自分のこの発言を元に感がると、瞬時に幸福になることはなく、瞬時に満足になることはない。気が付けば、しあわせな自分が、そこにいる。それを前提に生きる。それだけだ。

成功法則。

成功法則は、たぶん今も昔も流行っている。じゃあ、成功者の成功ってなんだろう。これについても、過去に語ったことがあるが、改めて、今思い浮かんだ言葉を伝える。成功とは、如何なる状況でも、何度でも復活し、前に進める力だ。決してチートになることではない。

どんなにポジティヴになっても、ほぼ確実にイヤなことはやってくる。良い時期もあれば、悪い時期もある。それで最後にトントンになるかどうかは僕は知らない。だが、多かれ少なかれ、人生には波がある。そんな時に、そこで人生を完全に諦めると、その時点で成功ではなくなる。

と、考えると、たとえば僕が今、ネガティヴになっていても、まだ、それはプロセスの一部にしかすぎず、何も終わっていないということだ。そうなのかもしれないし、そうではないかもしれない。だが、そう考えると、ココロは、ちょっぴり軽くなる。

必ずしも、「うっほほーい!」とハイテンションにならずとも、ドキドキワクワクせずとも、元気は元気だし、前向きだし、しあわせなのだ。これを履き違えるから、人は必要以上に苦しくなる。そもそも、常に「うっほほーい!」だとしたら、それはギャグマンガの世界か、躁状態の人だと思う。語弊があるかもしれないが、それは正常とは言えない。

アルミン・アルレルト。

今年、僕にとっての良い出会いは『進撃の巨人』だった。この作品は、ずっと前から存在していて、しかも、かなり有名だった。にも関わらず、何故か僕はこの作品に触れるきっかけがあまり無かった。たまたま見始めたが、ちょうど今年はアニメ版のファイナルシーズンの年だった。駆け足ではあったが、時間を作り、作品を全部見た。

何度泣いたことか。実に素晴らしい作品だったと思う。ちょっとグロいし、精神的にもキツいので、万人ウケはしないと思うが、チャンスがあれば、今じゃなくてもいいから、一度触れて欲しい作品だ。たぶん、僕以外のファンも似たり寄ったりだと思うが、何が面白いかって、自分が心のどこかで思っているようなこと、普段考えているようなこと、自問自答しているようなことを、キャラクターたちが、ズバズバ言ってくれるからだ。

どのキャラクターも大好きなのだが、とりあえずここではアルミンの話をする。彼は主人公ではない。戦闘力が高いわけでもない。どちらかといえば、強いとはいえない。だが、たぶん、真面目でいいヤツだ。ふてくされてもいない。そういうキャラは他にもいるにはいるが、主人公に一番近い立ち位置なので、印象に残った。

凡人でも生き残れる。凡人だから生き残った。そして最後には、たぶん凡人とは呼べない域に達している。フィクションかもしれないが、僕には彼こそ勝者に映った。「そして、アルミンは末永く暮らしましたとさ……」と、なったかどうかは知らない。たぶん、そう簡単にそうはならないと思う。でも、彼は、最初から最後まで、ずっと負けていないのだ。誰にって、自分にだ。だから、彼は僕にとっては成功者の代表なのだ。

主人公のエレンも、ある意味、とても共感できる。どちらかといえば、僕に近いタイプだと自分では思っている。あんなにカッコ良くはないけど。ただ、近いからこそ、思うのだ。「他に、もっと良い選択肢はなかったのか?」と。更に思うのだ。「それでも決断したことは偉い」と。それが結果的に正しかろうと、間違っていようと。僕の望む成功とは違うが、エレンはエレンで目的を達成した。

ネタばれになるので、これ以上は語れないが、そんなエレンの決断、言動をアルミンは肯定した。これが、僕にとってはすべてだった。僕がアルミンを評価している最大の点は、たぶん、ここだ。何様でもないアルミンではあるが、超上から目線で人類を見下しているようにも見えるかもしれないが、そうじゃない。その先の未来を、彼は引き継いだのだ。

おっと、わからない人には、何を言っているかさっぱりわからない話になってしまった。ただ、強ければ最後まで生き残れるとも限らない。生き残っても、ピンピンしているとは限らない。正しいことをしたから良い結果になるとも限らない。キレイごとが通用しないことだって多い。そんな世界で生き抜くためには、確固たる自分軸を持つことだ。

作者が言いたかったことは、そんな浅いことではないのかもしれない。だが、僕が今までずっと、語り続けてきたこと、考えてきたこと、思ってきたことが、進撃の巨人という作品によって、受け止めてもらえたような気がしたのだ。もちろん、誰に言われたわけでもなく、主観であり、感想だけど。

振り返り。

僕は昨年、一旦、自分のバトンを次世代に託した。そうせざるを得ない状況でもあった。ある意味、去年の僕はファイナルシーズンだったのだろう。そして、僕の想いを理解し、引き継いでくれた仲間たちは、僕の望む未来に確実に一歩一歩進んでくれている。これは、本当に嬉しいことだと思っている。そこに、僕が存在できなかったとしても。

ひとりで歴史を作ることはできない。自己犠牲をしたところで、願いが実現するとは限らない。ひとえに僕がツイていたのだろう。改めて考えると、この僕にとっての成功は、引き寄せの法則を使いこなせた結果なのかなと自画自賛している。そんなこともあって、悲しいこともたくさんあったけれど、それでも未来を想い描ける楽しさを、あなたに伝えたくて、今年の僕は、『引き寄せの法則 ザ・ビギナーズ』を書いてきた。

今年は、周囲の影響も含めて、極力目立たないように、小さく小さく気配を消して生きてきた。のんびりしたかった、という想いもあった。のんびりできたような、できなかったような気はするが、「まあ、こんなものだろう……」というレベルはクリアできたかもしれない。今まで以上に気配の消し方はスキルアップしたと思う。これはこれで、生きるためには必要なスキルだと思うので、ある意味、満足した。必ずしも、表舞台に立てば良いわけではないのだ。

僕が目立とうが目立たなかろうが、最終的に僕の心身が健康で、あなたの心身が健康であれば、それで良いのだ。地位や名誉がいらないわけではないが、それは、おまけに過ぎない。感謝されたい願望もあるが、それもおまけだ。僕たちの心身の健康さえ守れれば、僕たちの未来はもっともっとよくなる。

さて。あなたにとっての2023年はどんな年だっただろうか。残された今年のうちに、少しでも時間を取れれば、ぜひ、自分自身を振り返ってみて欲しい。




  

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