ココロセラピストが語る!?『引き寄せの法則』ザ・ビギナーズ~こんな私に、私はなる~

引き寄せ

なんでもかんでも自己責任なのだろうか。

引き寄せの法則を使う人はたくさんいる。だが、誤解しないで欲しい。引き寄せの法則を得意とする人が必ずしも良い人とは限らないということを。というより、悪人だって、強欲な人だって、引き寄せが得意な人は得意なのだ。

なので、引き寄せ習得中の人は気をつけて欲しい。ちょっと危険な香りがする人から学ぶのはやめた方が良い。確かに、手段を選ばず、望む結果を引き寄せられるのが、引き寄せの醍醐味かもしれない。ただ、誰かにあからさまな迷惑をかけたり、悲しませてしまうような考え方は僕は好きではない。

僕がときどき気になるのは『全事象自己責任系』だ。言い換えれば「なんでもかんでも、その結果というものは自分が引き寄せた結果に過ぎない」と言う人だ。人は望まなくともイヤなことに遭遇することはある。悪いことをしていないのに、怒られたとか、そういう経験はないだろうか。悪いことをしてないのにイジメられたとか。交通ルールを守っていたのに事故に巻き込まれたとか。健康に悪いことはしていないのに病気になったとか。

「火のないところに煙は立たない」とかいうけど、必ずしもそんなことはない。自分はそうでも悪人は、火のないところに火をつけて煙を立たせるものだ。不可抗力は存在する。「いやいや。火のないところに火を起こすような人の近くにいた自分にも責任があるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれない。だが、そんなのは時間が無駄だ。軽くスルーした方が良い。卵が先か、鶏が先か論争のように答えなどない。百歩譲って1%くらいは自分に責任、もしくは隙があったのかもしれない。だが、それも含めて不可抗力は不可抗力だ。

自分は思い通りに生きていられるのかもしれないが、他人の不幸をなんでもかんでも自己責任で片付けてしまうのは、少々悲しいように僕は思える。皮肉な話だが、そういうデリカシーに欠ける人は、引き寄せが得意とも言える。何故なら、純粋に自分の価値観や想いを肯定し、それ以外の事はまったく意識しないからだ。よく言えば純粋なのだ。邪念がない方が引き寄せ成功率が高いと仮定するならば、そんな気もする。

なんとなくではあるが、大きな災害の直後なんかに、その手の輩をチラホラ見かける傾向がある。引き寄せとは直接関係ない話に聞こえるかもしれないが「自分の幸運に感謝しなさい」と思う。もしかしたら、運が良かったから、引き寄せの法則の仕組みに早く気づいて使いこなせていただけかもしれない。だとしたら、その幸運に感謝した方が良い。

目指す『引き寄せ人』のヴィジョン。

知らぬ間に、敵を増やしまくっている危険性大だ。ただ、当の本人は、そんなこと気づきもしないので痛くも痒くもないだろう。だが、知らぬ間に恨みを買い続けると……。「なんでこんなことに……!?」と叫んでも、「すべては自己責任なんでしょ?」という答えが返ってきそうだ。別に引き寄せの達人を目指す必要はないけど、引き寄せを志す(?)なら、どんな『引き寄せ人』になりたいのかをイメージしてみると良いかもしれない。

言い方を変えるなら望む自分の『セルフイメージ』を意識してみようということだ。それを習慣づけると、それこそ引き寄せが発動して望む自分にどんどん近づける。たとえば僕は、「○○な私」という状態を引き寄せるように心掛けている。何回も書いているが「目パッチリな私」とか、そんな感じだ。「自分や他人の長所に気づける私」とか「感謝の気持ちを大切にする私」とか。「穏やかな気持ちで過ごせる私」とか。

どういうことかというと、そもそも何のために引き寄せが必要なのかということだ。どういう状態が自分にとって心地よいのか。その心地よさを手に入れるために、試行錯誤しながら、あれこれ引き寄せをしている。少なくとも僕はそんな風に考えている。

たとえば、他人を陥れてまで自分が優位に立つ必要性なんて滅多にない。そもそも誰かを陥れて楽しいかと聞かれれば、そういう人もいるだろうが、僕は楽しくない。じゃあ、逆に他人の魅力を引き出してあげられて輝かせてあげられるようになったら楽しいか。楽しい。じゃ、その路線で引き寄せしてみよう、的な感じで引き寄せをすると、自己満足の世界かもしれないが、人間力もアップしそうな気がする。引き寄せの法則を使うわけだから、別に自己犠牲にならなくちゃいけないとか、そんなリスクはない。ただイメージして天に委ねるだけ。もちろん、それに近づけるように最低限の行動は必要かもしれないが。

「良い人になりたい!」ということではない。似てるけど。結果的に自分が幸せな人生を歩むためには何が必要かという話だ。世の中が何らかのエネルギーの動きで成り立っているのだとしたら、良いエネルギーを循環させた方が良い。至ってシンプルな発想だ。

ちょっと話を戻そう。イヤなことがあったとき。悲しいとき。くれぐれも自己嫌悪に陥らないように。不可抗力も存在する。もし自分に間接的にでも原因があったのであれば、自分にできる範囲でちょっとずつ改善していけば良いだけだ。どうにもならない問題に関しては、自分を責めたところで解決しないのだから、それこそ「じゃあ、どういう状態を引き寄せたらいいかな?」って考えてみればいい。そうすれば、瞬時に問題解決とはいかないかもしれないが、少なくとも未来のヴィジョンは見えてくる。実は、引き寄せ力は、考え方、とも言える。






  

《ココロセラピストTATSUMI さんの記事一覧はコチラ》