ココロセラピストが語る!?『引き寄せの法則』ザ・ビギナーズ~認識をどう捉えるか?~

認識

「なんだ、知ってるよ」と思うかもしれないけれど。

引き寄せの法則に限ったことではないけれど、「なんだ、そんなの知ってるよ」と言いすぎると、ちょっと勿体ないと思う。現代は情報の時代だ。だから、無駄な情報はバッサリ切り捨てることも必要だ。だから、古くて、使いまわされていて、価値のなさそうな情報であればスルーで構わない。だが、一度原点に立ち返ってみるチャンスだと考えると、その古びた情報は実は古くもなんともないかもしれないのだ。

何故、そんなことを言うかというと、僕自身が、古い知識に助けられているからだ。たとえば『引き寄せの法則』についても、流行ったのは、ずっと前だ。でも、今こうして、改めて引き寄せについて考えると、忘れていた記憶がどんどん蘇ってくるし、心理学やらスピリチュアルなどの、過去のためた膨大な知識という点が線になってつながる気がするのだ。

別に、「実はね、心理学もスピリチュアルも一緒なんだよ」というつもりは毛頭ない。無理に同一視する必要もない。たが、重複する考え方や類似点は多々あるよなと思えてくる。人って、何かに「気づく」と楽しいんですよ。

僕は、昔から「自分自身を見つめ直せ!」と何度も何度も同じことを言てきた。セルフイメージだったり、カウンセリングだったり、回想法だったり、その都度、言葉を変えて伝えてきた。おそらくこれからも、自分を見つめた方が良い話は続けていくと思うし、僕が言うのをやめても、世界中の多くの人が言い続けてくれると思う。それほど大事なのだ。

引き寄せについて再考し、実践し、こうして文字にしていると、結局は『引き寄せの法則』も自分との対話なんだなと気づく。自分自身について詳しくなってくると、生きづらさが、どんどんなくなってきて、徐々に生きやすさにフォーカスできるようになってくる。少なくとも僕はそう思っている。

インテリぶって言うなら「我思う、故に我あり」の世界なのだ。自分という存在は自分が認識することで構築されるといっても過言ではない。引き寄せって「既にある」という概念が前提で、それらの中から、自分が必要なものや欲しいものを取り出しているっていう考え方だ。自分という存在の中に自分を取り巻く世界も含まれているということだ。言うなれば、ドラえもんのポケットを僕たちは既に持っていて、いつでもどこでも、それらを駆使して人生をプラスにすることができるということなのだ。

だから、引き寄せを考えるということは、つまり、自分自身を含む世界について考えるということなのではないかと僕は解釈している。ただ、僕は基本的にネガティヴなタイプの人間であることは否定していない。別にポジティヴだけがが素晴らしいと思っているわけではない。なんでもかんでも、前向きに考えていれば100%思い通りになるとも思っていない。

「それって、引き寄せと矛盾してなくない? 理不尽や不可抗力も、結局は自分で引き寄せていることでしょ?」って思う人もいるかもしれない。確かにその通りだ。だが、確かに理不尽や不可抗力は存在する。少なくとも僕の中には。持論に過ぎないが、世界には、陰も陽も内包されていると僕は思っている。

僕は試練という言葉はあまり好きではない。だが、たぶん人生は試練の連続なのだ。だから、耐えようってことじゃなくて。おそらく、それは「成長」するためのきっかけなのだ。そういうと、「耐えられないような辛いことや悲しいことがあってまで、人は成長しなければならないのか?」と思うかもしれない。

だが、僕は、そうは思っていない。耐えられないような辛いことや悲しいことも、時にはあるかもしれない。もしかしたら、そこで人生が終わってしまうかもしれない。だけどね、そこで人生が必ずしも終わってしまうとも限らないのだ。だから、どんな状況であろうとも「既にある自分のツール」を駆使して、可能な限り自分のQOL(人生の質)を高めて欲しいと僕は思っている。

ピンチはチャンス?

「ピンチはチャンス」が本当かどうかは僕にはわからない。ピンチが100%チャンスになる保証などどこにもない。だが、ピンチの中にもチャンスの種くらいは存在していると考えた方が幾分気分は楽になる。たとえば。最近、僕は体調が思わしくない。どうやら風邪をこじらせたようだ。いつも健康を引き寄せまくっていて、おかげさまで元気いっぱいだったのだが。ちょっぴり残念だ。

風邪くらいでなんだよ、という気もするが、僕の中では不可抗力だと思っている。だが、そこで「なんだよ。引き寄せ、使えないな……」なんてふてくされても仕方がない。もっと、自分にとって望ましい引き寄せ方、別の良い引き寄せ方は無いかなと考えてみるといい。

ある日の朝、僕は具合が悪くて仕事を休むかどうか真剣に悩んでいた。最悪、仕事を休んで体調回復に時間を費やしても良いというか、そうせざるを得ない時だってある。悩んだが、なんとなく、仕事をしても良さそうだなと判断した。もちろん無理は禁物だと自分に言い聞かせて。

すると、体調そのものは微妙だったが、なんと仕事が楽な日だった。久々に、のんびりしながら、ゆとりある仕事をすることが許された日だったのだ。ラッキー話だ。なので、おそらく誰かに迷惑はかけていないと思うし、損もさせていないと思う。なおかつ、動ける範囲で自分のすべきことは、やり終えることができた。結果的に、完全な休みにはならなかったが、苦労することなく仕事をすることができた。おかげで身体も少しだけ回復することができた。

僕は、これこそ引き寄せの醍醐味だと思う。引き寄せでは、秒速で億を稼げない。それと同じで秒速で心身の不調を治すこともできない。だが、引き寄せ方次第で、望んだ結果を引き寄せることは、おそらく可能なのだ。可能じゃないかもしれないが、そう思っていた方が楽しいのは事実だ。「のんびりと、落ち着いてできる仕事を引き寄せー……」というのは、それこそ僕が普段イメージしていることそのものだ。

結果的に、自分の回復に余力を持てる程度の仕事を引き寄せることができたと僕は思っている。引き寄せの神様に感謝しまくりだ。そして、運も含めて、一生懸命日頃から僕と一緒に働いてくれている人たちにも感謝だ。良い仲間がいるからこそ、仕事は円滑に進むのだ。本当に重要な要素だ。

今、この原稿を書いている瞬間も、実はそれほど具合はよくない。でも気分は良好だ。心配しなくても大丈夫なくらいには回復した。しかも、この記事を書いているときは、ずっと楽しい気分だった。風邪というピンチがチャンスをもたらしたかどうかは僕はわからない。だが、確実に引き寄せパワーが地味に僕のQOLを向上させてくれている。そして、なにより嬉しいのが、この記事が、きちんとあなたの目に止まってくれていることだ。






  

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