ココロセラピストが語る!? 昨日の私、今日の私~唯一無二の自分ではあるが、常にリニューアルされている~

リニューアル

いつも変な夢を見る。

僕の記事は夢ネタが多い。というのも、よく夢を見るからだ。似たような夢を見ることも多いが、最近は、今まで見てきた夢とは違う夢も増えてきた。そういえば、最近は飛ぶ夢をあまり見なくなった。夢を夢と気づくことも減ってきた。

都市伝説の話。

試したことはないし、試すつもりもないが、最近タイムリープするという話をよく目にする。夢の中で、夢が夢であることを自覚して……。詳細は忘れてしまった。でも、異なる時間軸、世界戦に行くには夢をどうこうする、というのは、なんとなくわからないでもない。嘘か本当かはわからないが、その手の話はとても大好物だ。「私、未来から人生をやり直しに来たよ」という方は、こっそり僕にその話を聞かせて欲しい。別にそれをネタにするつもりなはい。あくまでも個人的な興味なので。

今日の夢。

今日の夢は、車のブレーキが利かないという夢だ。これは分析するまでもなく、自分の意思ではない強い影響力を受けてしまうと、どうしうようもないという感じだ。夢の中で車は幸運なことに(?)猛スピードではなく、ゆるやかなスピードだった。なので、落ち着けば命を落とすことはないと思ったというか、それほど焦りはしなかった。とはいえ、障害物にぶつからないように、常にハンドルは操作する。

場面が変わり、どうやら一命は取り留めた。だが、この夢のインパクトは実はそこではない。命に別状はないのだが、警察か何かに捕まってしまったのだ。スピード違反ではなかったと思うが、どうやら気が付いたら一方通行の場所を逆走していたのか、進入禁止の場所を走ってしまったのか、何かしらの交通違反をしてしまったらしい。

「君の場合、ブレーキの故障が問題だから、必ずしも君に問題があるわけじゃないのはわかっている。でも、それはそれ、これはこれだ。結果的に君がしてしまったことは、問題なんだ。問題が起きてしまったということは、それなりの責任が生じるということだ。そういうことだから、君の処分は後日追って連絡する」とのことだった。僕の中には不快感が残ったまま、目を覚ました。

状況が変わると自分が変わる。

この夢は、別に衝撃的な展開があるわけでもなく、ホラーやスプラッターでもなんでもない地味な夢だ。だが、ものすごく強い感情が残った。普通に普段通りに暮らしていただけなのに、なんらかのきっかけで自分の立場が急に変わってしまう。しかも、自分に100%非があるわけではないが、結論として自己責任として問題を起こした張本人という扱いになってしまう。

ちょっとしたことではあるが、自分の中では立場や心理的状況が劇的に変わってしまった気がした。自分の中で納得がいかなかろうが、腑に落ちなかろうが関係ない。自分の立場は自分以外の何者かによってガラリと変わってしまうのだ。

この地味な悪夢は妙にリアルに感じられた。ブレーキ云々ではなく、人は環境によって大きく変わるということだ。ふとしたきっかけで、変なレッテルを貼られてしまうと、心の平穏は一気に壊れる。この夢は、そんなことを教えてくれた気がする。数分前まで元気だった自分が、いつの間にかいなくなっているのだ。よくよく考えると、怖い話だ。さっきまでの自分はいったい何処に消えてしまったのだろう、と思う。

というわけで、悶々とした朝ではあったが「だからと言って、焦ったりせず、冷静に一日を過ごそう」と前向きに考え直してリアルでは、平凡という名の幸せな日を過ごすことができた。ただ、夢の話を改めて思い出してみると、短時間の間に、自分の立場やメンタルが別人のごとく変化したことが興味深かった。「さっきまでの自分と、今の自分、本当に同一人物?」と思えた。

自分の変化に気づき、受け入れる。

僕は夢を通して、あれこれ考えるのが好きなので、ちょっと考えてみた。

・自分の意思と関係なく状況や環境が変わることもある。

・不可抗力なイヤな場合もあるが、偶然ラッキーが舞い込むこともある。

・普段の自分というキャラも、その時々で実は案外心境や考え方が変わっている。

・つまり、自分という存在は常に変化している。

「人は変われない」と思っている人も多いと思う。でも、人は常に変化しているのだ。単純な話をすると、空腹のときと満腹の時は、メンタルも結構違うのではないだろうか。小食の人は、普段満腹になることがあまりない。だから、そういう意味では、メンタルの変化に影響はしないかもしれない。

僕は、湿度や気圧、気温などで、大きく、心身の状況が変化するという自覚がある。ジメジメした日や蒸し暑い日は心身に影響を受けやすい。極端にいえば、そんな日の自分とは極力関わりたくない。たぶん思考力も落ちていて、精神状態もよくない。同じ自分ではあるが、普段の自分とは、明らかに違う。なので、そう考えると、人というのは同じ人でも常に同じではないので、機嫌が良いときもあれば、機嫌が悪い時もある。

そう考えると、「この人は神のように素晴らしい!」と安易に崇拝するのも「この人は悪魔のような酷い人だ!」と嫌悪感を示すのも、やめた方がいい。同じ人でも、状況によって別人のようになってしまうものだから。とはいえ、だからといって、秒刻みに考え方や感情が変わってしまうのは、それはそれで、ちょっと問題だとは思う。度が過ぎると「しょうがないよね」では済まなくなるからだ。

なので「お互い様」を念頭に自分が悪い状態になってしまったときほど、冷静になるように心掛けたいものだ。そして、相手の様子がいつもと違う時は瞬時にジャッジするのではなく、少し様子観察をして適切な対応をしてみて欲しい。そして、そんなふうに冷静さを身につけることができてきたら、それは紛れもなく成長であり、喜ぶべきことである。

と、思ったら、不可抗力で地獄に一気に蹴落とされることもあるかもしれない。仮に、そうだとしても、自分はどうありたいか。どう生きたいかを思い出してみて欲しい。人生に安定なんてないのだ。不安定でも、ヤジロベエのようにバランスをとりながら、良い意味で自分らしく生きよう。そして、自分自身の変化を上手に受け入れていこう。





  

《ココロセラピストTATSUMI さんの記事一覧はコチラ》