ココロセラピストが語る『風の時代を制する者』とは~現代のリーダーに必要な条件~

リーダー

風の時代は変化の時代

目まぐるしく時代が変わっています。スピが苦手な人は別に風の時代という表現は気にしなくても、まったく問題ありません。とにかく時代の変化が早すぎる気がする、程度の認識で大丈夫です。帝王学的な普遍的な条件も多々あります。しかし、普遍的な何かを徹底的に調べたり、考えたりしているうちに、時代の変化に飲み込まれてしまっては仕方がありません。そこで、今の時代に特に必要なリーダーの条件とは一体何だろうということで、一緒に考えていきたいと思います。

風の時代のリーダーの必須条件は?

1.自分軸を持つこと

風の吹くまま、気の向くまま。風の時代だから、こういう考え方が良いのではないか、という気もします。しかし、それはリーダーからは縁遠くなります。リーダーが風に吹かれて飛ばされてしまったら、誰もついてきません。リーダーはしっかりとした自分軸を持っていた方が良いです。これは決して頑固になれと言っているのではありません。「これだけは守り抜く」、「これだけは譲れない」という良い意味でのこだわりを持って欲しいのです。言うなれば信念。人は優柔不断な人には絶対についてきません。

2.覚悟をもつこと

達成するだけの価値がある目的は、一時的な苦痛を克服しないと実現できない場合が多い。アンソニー・ロビンズというメンタルの達人も言っています。「楽して得取れ」というタイプの人はリーダーにはなれません。運と狡猾さで貪欲でも、ある程度の成功は納められるかもしれませんが小所詮小者です。何故ならそのタイプはピンチを切り抜けることができないからです。人間の本性はピンチの時に現れるものです。ピンチがチャンスかどうかは関係ありません。そこにどうしても得たいものがあるのであれば、ある程度の覚悟は必要です。覚悟とは、心身の痛みを伴うことだと思ってください。自分軸の話にも通じますが、一時的な苦痛すら耐えられない中途半端な人間には誰もついてきません。ちなみに「楽して得取れ」とは一般的には言いません。「損して得取れ」という言葉で頭の中に記憶しておいてください。その先にある得たい結果を目指してください。

3.柔軟性を持つこと

頑固にならないでください。ひたすら気合と忍耐だけで切り抜けようとしないでください。燃え尽きたり、自滅したりしては意味がありません。リーダーに試練はつきものです。超人的な防御力を持っている超人なら話は別ですが、普通の人間であるならば、無敵ではありません。自滅してしまうであろう人には誰もついてきません。リーダーは自分たちや仲間を自滅させず、得たい結果を得るために存在しているのです。時には正攻法だけでは通用しないこともあります。今までのやり方では通用しない時も多い時代になってきたと思います。軸や覚悟を持ちつつ、柔軟性を存分に発揮することもリーダーには必要です。

4.孤独に耐えること

風の時代は変化の時代です。だから、というわけではありませんが人の価値観も今まで以上に多様化してきます。考え方もどんどん変化していくでしょう。なので、意気投合した仲間が、いつまでも伴走者になってくれるとは限りません。いつしか別の道を歩き出すかもしれません。価値観があまりにも多様化しているので複雑に思うかもしれませんが逆にいうと選択肢も増えたということです。よほど不仲になったわけでなければ、相手と袂を分かつ時が来ても安易に敵対関係にならないでください。相手の進む道に祝福があることを祈ってあげてください。そして、いつしかより良い仲間が見つかる可能性も忘れないでください。

5.信頼関係を深めること

リーダーは時には孤独になるときもあります。しかし、原則として仲間はいた方が良いです。そもそも一匹狼はリーダーではありません。追従する者たちとの信頼関係が、とても重要になってきます。それは、決して八方美人になれということではありません。八方美人は軸もなければ覚悟もない人です。誰かが自分から離れていくことを恐れているだけの臆病者です。だからと言って過度な独裁は本当に敵を増やしてしまいます。リーダーは正直すぎてもダメで、時には情報を伏せたりしなければならないこともあります。そんな中でも、仲間を思いやり、気遣い、信頼してください。自分が相手を信頼しない人間は誰かに信用してもらえないと思った方が良いでしょう。まずは自分が相手を信頼するのです。そして仲間の心身の健康や利益にも意識を向けてください。

6.見守り育てること

リーダーは自分だけが優れていればいいわけではありません。ひとりで何でも成し遂げてしまうなら、そもそもリーダーなど必要はありません。リーダーは次世代のリーダーを育成し継承していくことも大切です。そして仲間たちの資質を向上させ、潜在能力を引き出すことも大切です。全員が優秀な人材とは限りませんが、温かく仲間たちを見守り、そして育てていくことも大切です。仲間たちが成長し、自己肯定感が高くなれば、きっとあなたを支える良き戦力になってくれることでしょう。

必ずしもリーダーにならなくてもいい。

ここまでリーダーについて語ってきました。しかし、必ずしも全員がリーダーになる必要はありません。資質も関係してくるかもしれません。不本意ながらリーダーにされてしまい、真のリーダーにならざるを得ず頑張っている人もいるかもしれません。それこそ、風の時代だから、いつ何が起こるかわかりません。リーダーにならなくても構わないですが、念のため、これを頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。

そして、自分の理想通りではなくても、自分を守ってくれて、頑張ってくれているリーダーがいたら、不満はあれど、感謝すべきところには、きちんと感謝をしてあげてください。もし、自分がリーダーになったとき、誰にも感謝されなかったらどんな気持ちになるかを考えれば、簡単に理解できることだと思います。もし、リーダーになってしまったら、あなたも追従者に対して感謝の気持ちを持ち続けてください。強いて7番目を追加するなら、間違いなく感謝です。


 

  

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